ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2014J1リーグ第16節アルビレックス新潟vsFC東京@ビッグスワン20140723

2014-07-24 09:41:19 | サッカー

今年の東北旅をこの時期にしたのは、東京の東北近隣の試合がこの時期だったからです。

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宿を取った酒田を出て、途中出羽三山羽黒山に必勝祈願で寄りました。

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羽黒山はヒーリング効果満載。

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国宝羽黒山五重塔。

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というわけで、国道7号線を南下して参りましたは、新潟戦。

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ビッグスワンに着いたらアルビラッピングの菊水を売っていて、升がもらえるというので思わず買っちゃいました。

今日のYou'll Never Walk Alone♪

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よっちの値千金ゴールを守り切りました。

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東京は天皇杯以来不変です。GKは権田。CBはモリゲとカズ。SBは徳永と宏介。3CHは右からたま、秀人、ヨネ。トップ下に河野。2トップはよっちとエドゥー。

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新潟はエース川又が不調により不在。中断期間中に康裕が磐田から加入しました。シフトはスクエアな4-4-2です。GKは守田。CBは健太郎と舞行龍ジェームス。SBは右に松原左にイ・ミンジュ。ボランチはレオ・シルバと裕紀。メイヤは右に新加入の康裕左に亜土夢。2トップは川又に代わって武蔵と岡本。

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今節も東京は、ポゼッションできません。開始から10分ほど、新潟に完全にボールを支配されます。新潟がポゼッションスタイルだということもあるのですけど、もはややっぱりミステル東京はリアクションサッカーということで良いでしょう。キャンプの取り組みは夢か幻か。あるいは一部選手のガス抜きか。

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東京は支配権を譲ったというよりは、新潟の出方をウォッチしている間に新潟にオーガナイズされちゃったと言ったほうがいいでしょう。新潟のポゼッションは、両ボランチと2トップが鍵を握ります。攻撃の起点はボランチです。レオ・シルバと裕紀は横の関係です。どちらかと言うとレオ・シルバが起点になる比率が高いです。

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新潟の攻撃の組み立てはチャレンジングかつ合理的で面白いです。パスの選択肢は、中央です。昨今はとりあえずサイドに出すチームが多いですけど、新潟はちゃんとチャレンジします。なし得る理由は、2トップの技術の高さです。今日はもともとボール保持の技術が高い川又が不在でしたけど、武蔵、岡本とも、マークを外す動きとボールを保持する技に長けています。最前線でボールが収まりますから、新潟は円滑にパスを回せます。

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そして、中央突破が無理な場合にサイドを使います。コントロールは両ボランチ。序盤の新潟は、執拗に右から仕掛けていました。おそらく宏介を狙うというよりは、亜土夢を活かすための作戦でしょう。亜土夢はこの布陣では唯一のドリブラーです。右で仕掛けて左をあけ、亜土夢をフィニッシャーとして使うイメージでしょう。新潟には高さもあります。2トップはいずれもサイズがあり、右で優位を取れればそのままクロスを上げることもできます。さらに康裕が加わりパス回しの精度が高まりました。康裕は松原と右サイドで絡みます。松原が宏介に縦を抑えられた場合は、康裕とパス交換をしながら松原自身もしくは康裕がカットインしてスルーパスを狙います。前半10分くらいまで亜土夢がほとんど試合に参加しなかったのは、新潟の右サイドが非常に機能していたためだと思います。

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変化の兆しは10分を過ぎたころです。ようやく東京のアタックがチラホラ見え始めます。今日はエドゥーのところでポストが納まり、アタッキングサードに入れるようになります。ただシュートアテンプトまでもっていけるほどの有効なアタックはなかなか無く、今日も難しいなあと思っていた矢先、突然先制ゴールが生まれます。

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前半17分。ミンジュがゴールラインからクリアしたボールを新潟陣内でモリゲがヘッドで返します。一気にアタッキングサードに入り、河野に渡ります。河野は寄せてきた康裕と松原をかわし、大きく左に出します。さらに縦に大きくトラップして中央に折り返します。この時右サイドにいたよっちが、健太郎の背後からダイアゴナルにゴール前に侵入。舞行龍が寄せますけど、一瞬はやく河野のクロスに合わせました。新潟0-1東京。

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てっきりゴールするとしたら新潟が先だと思っていたら、意外なことに先制してしまいました。そして、それに呼応するように東京の守備が整います。まず最終ラインが安定します。とくにCBが新潟の2トップの自由を奪います。これが新潟にとって痛手となります。トップにポストが入らないので、本来新潟がやりたいコレクティブな攻撃がままならなくなります。

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さらに、今日は珍しく守備で3CHが機能します。新潟の攻撃はほぼボランチを起点にし、縦パスを入れることで攻撃スイッチが押されます。この仕組みが機械的なるが故、パスのタイミングと狙いが読み易いようです。基本的にバイタルエリア中央にいる選手にポストを当てようとするので、秀人がそこを狙います。秀人のインターセプトが目立ちます。

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ウィングハーフの動きも整理されてきているようです。今日は、たまのクロスにヨネが飛び込むシーンが一度ありました。つまり東京は、たまを絡めて右サイドで攻撃を組み立て、ゴール前エドゥーの裏からダイアゴナルにヨネを飛び込ませるパターンを作ろうとしています。気づいただけでもヨネがゴール前に顔を見せたのは、今日は3回ありました。いずれもゴールには結びつきませんでしたけど、ヨネに得点源としての期待があることが伺えます。もし秀人のところでインターセプトし、たまとヨネが攻撃に絡むプレーが機能し始めると、ようやく3CHをやっている意味がポジティブになってくると思います。

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新潟の攻守の主軸はレオ・シルバです。レオ・シルバはまず、守備のポジショニングが素晴らしいです。バイタルエリア中央にいて、危険の芽を未然に摘みます。中盤でコンタクトプレーがあったら、必ずレオ・シルバが絡んでいたのはそういうところだと思います。新潟の守備の堅さはレオ・シルバが支えます。もう一つは攻撃。先制以降は、東京に完全に攻撃パターンを抑えられてしまいますけど、それでも時折有効な攻撃ができたのは、レオ・シルバのパス技術のおかげです。レオ・シルバのパスも基本的には素直なので読めるのですけど、時々トリッキーなパスを混ぜてきます。これがアタッカーに通ったときは、ビッグチャンスになっていました。

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基本的に新潟がボールを持ちますけど、東京も攻撃を組み立てられるようになります。新潟の攻撃は東京がパスを回させていた結果なので、以降は、J1の試合ではひさしぶりに東京がイニシアチブを握ります。東京は、はやくも攻撃を急ぎません。ボールを持つとエドゥーにポストすることは変わらないのですけど、エドゥーがキープするようになります。後方の上がりを待ってサイドに出し、サイドを基点にしてパスを回します。試合をコントロールにかかりました。もしかしたら、早々1-0でOKと考えたのかもしれません。たしかに大人のサッカーなんですけど、エンターテイメントとしては正直もの足りないです。アウェイではあるんですけど、もう少し積極的に2点目を取りに行ってほしかったです。前半はこのまま終了。

ハーフタイムに花火が上がりました

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後半が始まっても状況は変わらず。最初に動いたのは、攻撃を活性化したい新潟です。武蔵に代えて達也を投入。高さとボール保持を捨て、ドリブラーを増やします。攻撃の流れを変えるべきなので、打ち手としては妥当だと思います。タイプがぜんぜん違いますから、CBがアジャストするまで時間がかかるかと思いましたけど、東京はなんなく達也を受け入れます。この打ち手は失敗。

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ミステルが動きます。ゴールしたよっちに代えて千真を投入。よっちが少し腰を痛めたようなのですけど、こちらも打ち手としては妥当です。千真は遅攻のなかで活きる選手です。前線のパス回しで随所に顔を出します。千真は動きながらシュートチャンスを探すタイプなので、カウンタースタイルだと、ポスト役としては動き過ぎで合いません。でもポゼッションの場合は、スペースを探して動き回るスタイルがフィットします。中央にエドゥーがいますから、いっそう千真の動きが活きます。ミステルはもちろん千真のゴールも期待していたと思いますけど、それ以上にパス回しの円滑さを重視していたと思います。

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柳下さんがさらに手を打ちます。亜土夢に代えて成岡を投入。ドリブラーを下げ、パスを裁ける選手を加えます。パスは回せているのですけど、レオ・シルバを含めて意外性のあるシュートにつながるパスが出なくなっていました。成岡にはそんな役を託したと思います。これも東京守備陣は難なく対処します。

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ミステルはカウンターのスピードを取り戻そうとします。河野に代えて慶悟を投入。おそらくコンディションでしょう。守備のバランスを維持しつつ、2点目を狙いに行きました。慶悟が入って、カウンターがダイナミックになってきました。慶悟が一人裏に抜け出し、キーパーまでかわして打ったシュートが外れるというハプニングもありましたけど、十分攻撃を活性化していました。

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つづいて柳下さんが動きます。康裕に代えて小泉を投入。康祐は加入したばかりですけど、十分にフィットしていたと思います。ただ、東京の守備が堅く、活性化のための交代でしょう。

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最後にミステルが試合を〆にかかります。たまに代えて羽生を投入。エドゥーが走れなくなっていたのでてっきりエドゥーかと思いましたけど、流れを安定化させるために状況に応じたプレーができる羽生を選択しました。

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互いにチャンスがありつつも、以降ゴール無し。このまま試合終了。新潟0-1東京。

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よっちのシュワ~

東京の試合運びは、1-0の価値観において完璧でした。今日の守備陣は鉄壁でした。当面は、守備陣はこのメンバーでいいんじゃないかと思います。

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欲を言えばもう1点積極的に取りに行って欲しかったです。試合後に居酒屋さんで新潟のかたに囲まれたのですけど、皆さん口々に「ホームで1-0の負けが一番良くない。お客さんが次こなくなっちゃう」と仰っていました。東京にも同じことが言えます。まずは勝つことが大事ですけど、できればもっとゴールを見たいです。

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とは言え、新潟まで来たかいがありました。旅はまだ続きます。

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