甲賀に続いてやってまいりましたのは、京都。
今日も晴れやかな秋空です。
京都は先月につづく二度目です。
京都市内めぐりは実に自転車が良いです。鴨川の東側は車道が狭く、かつ観光地に人があふれているので自転車は走り辛いので避けたほうがよいけど、それ以外は快適です。京都旅では毎回お世話になってますレンタサイクルの京都ecoトリップさん。
わろてんかの本編は、11月上旬にしてすでに京都編、船場編をかけぬけて、はやばやと千日前編にはいりました。どうも展開が大雑把たなと思っていたのですけど、前置きはこんくらいにして、というところなのでしょう。自分は千日前編に入ってわろてんかのリズムに慣れてきて楽しめるようになりました。
というわけで、わろてんかロケ地巡りの旅、京都編を再開します。「くすり祭り。日本と中国の薬の神様に加え、なんとギリシャのヒポクラテスさんまでお祀りして、薬の神さんみんなに感謝するお祭りです」。
烏丸通から二条通を西に入ったところにある薬祖神です。
わろてんかの冒頭に登場したヒポクラテス。
おなじく神農。
つづいて少し下ります。「ああ、これか。驚いたな。すまない。正直言うと、あまり興味がなかったんだ」「え、え、え、え、え、え?」「仕事が忙しくてね。縁談を考えてる余裕がなくて」「ほう~そやのに寄席通いですか。アイテッ。あっ」。栞さんに助けてもらったてんちゃんが風太と一緒にやってきてた栞さんの事務所。
京都文化博物館です。
烏丸通を上がりきって鴨川に出ます。川沿いに北上します。
鴨川にホントに鴨がいました。
気持ちいい川岸をちゃりちゃり走って、やってまいりましたのは、上賀茂神社。
「伊能様~! 伊能様!」「おやまあ」。
「すんまへん。お礼を…どうしても、もう一度お礼を言いとうて。あ…何か顔についてますやろか?」。
「観察してるんだ」「観察?」。
「縁談の事だけど、ああ言ったが、君に興味がない訳じゃない。あの論文を送ってきた機転には驚かされたし、むしろ興味が沸いた」「ホンマは、何にも分からへんのどす。うちはただ、お父はんの力になれる事がないか、兄さんの夢をかなえられへんか、無我夢中で…」「君の家族は幸せだな。羨ましいよ。論文に添えられていた君の手紙、家族への想いが詰まってた。君となら、僕もそんな家族を作れるかもしれない」。
「それでも、うちではアカンのどすやろか?」「君がほかに想いを寄せる人がいるようだったから」「え?」。
「お祭り、楽しそうだなぁ」「あ、もうすぐ、くすり祭りがおますのや」「じゃあまた」「お気を付けて」。
文化の日の連休の京都は秋の特別公開の最中です。そのせいで人は多いけど、偶然滅多に観られないものを観られました。上賀茂神社の本殿と権殿はともに国宝です。ふだんは非公開ですけど、拝観することができました。
上賀茂神社の社殿の屋根はすべて本殿と同じかたちなのだそうです。
上賀茂神社から大文字沿いを西側に向かいます。
途中、金閣寺、龍安寺、御室仁和寺を通ります。ロケ地巡りだから行かないけど、京都の名所が凝縮されています。
御室からさらに西に向かうと雰囲気が変わります。嵯峨野です。
最後に訪れますは、時代劇のロケの名所、大覚寺です。
京都市街地は紅葉のはじまりです。中心部では枯れていた見ごろがとっても短い桜が、嵯峨野ではまだ綺麗に色づいてました。
それではロケ地に向かいます。大沢池の北側、嵯峨の梅林の沿道です。
「堪忍しておくれやす!」「アカン!」「ええか。これからお前は笑う事、あいならん。金輪際、わろたらアカン!」。藤吉が歩いてた街道。
「大変な事になりました。けれど、この笑い禁止令が、やがて、てんの人生を変え、運命の人と巡り会う鍵と、なるのです」。
「…そうか、リリコから」「お手紙に書かれていた事も、みんなを笑わせたいいう気持ちも嘘。うちを、からかっていただけなんどすか?」「手紙に書いた気持ちに嘘はない。けど…。あれから旅を続けたもんの、日本一の芸人になるどころか、全く受けへん」「しまいに俄諦めて、音曲に手品、いろいろ、挑戦もした」。
梅林からちょっと戻りまして、護摩堂の前の小島にかかる赤い橋です。大覚寺ロケでは印象的なシーンで楽しみにしていたのですけど、残念ながら通行禁止になっていました。
「わっ!」。
「わあっ、びっくりした! 何や」。
「風太がうちに来た時の事、覚えてる?」「あ?」「随分とひねくれて、何かあるとここに来て、石投げてたな」。
「そら7つで知らんとこ放り込まれたらな。親せき筋や、行儀見習いやいうても、ホンマはただの口減らしや。ひねくれん方がおかしいやろ」「お父はんにも刃向こうて、ようたんこぶ作ってたな」「そのたんこぶ見て、「まんじゅうみたいや」って大笑いしたのがお前や。俺は、お前がわろて…」「はい、たんこぶ半分こや」。
「覚えてるか? お前、俺を家中引っ張り回して、「風太はうちの弟え。この家の家族や」いうてまわって…。俺、3つも年上やぞ。何で弟やねん」「目…目に虫入って…。くそ」。
「堪忍な。怒ったりして。うちにとっては、風太も、大切な宝物や」「しゃあないな。今日は、これぐらいで勘弁しといたるわ」「おおきに」。
「見んな」。
ほとんど風がなかったのでよかったのですけど、なにげにアップダウンのある京都市内を4時間近く自転車で回るとへとへとになりました。
知恩院のライトアップがあったのでお参りしてきました。
まんまるなお月さまが京都の夜を照らしていました。
例年通り、10月はロケシーンが多めだったけど、今月に入るとスタジオオンリーになっています。次にロケシーンが出てくるのは年明けかな。千日前編のロケ地が楽しみです。
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