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~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

254 RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW 『STRANGER IN US ALL』〈'95 イギリス〉

2012年08月01日 08時46分52秒 | CD日記 '90洋楽編
                      

                      1 WOLF TO THE MOON
                      2 COLD HEARTED WOMAN
                      3 HUNTING HUMANS (INSATIABLE)
                      4 STAND AND FIGHT
                      5 ARIEL
                      6 TOO LATE FOR TEARS
                      7 BLACK MASQUERADE
                      8 SILENCE
                      9 HALL OF THE MOUNTAIN KING
                      10 STILL I'M SAD

1995年、リッチー・ブラックモア率いるレインボーの復活には、心躍りました。

1stから数えて(編集盤を除く)9枚目の作品。1983年の解散から12年ぶりとなる復活の作品。リッチー自身は、ソロ・アルバム名義にしたかったようですが、レコード会社の意向もあり、“RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW”名義となったのだそうです。
ちなみにリッチー以外のメンバーは、後年イングウェイ・マルムスティーンと活動した、Voのドゥギー・ホワイトくらいで、当時の観点からしたら、(失礼ですが)特筆すべきメンバーではありません。
冒頭の1から快活なHRが聴けます。リッチーのギターもクラシカル。1993年のディープ・パープルの『THE BATTLE RAGES ON…』(記:CD日記 '90洋楽編 # 9)では、今ひとつやる気のない(?)プレイでしたが、この作品では活き活きとプレイしています。
ミドル・テンポの5もクラシカルなリフが聴かれ、曲終盤では、現ブラックモアズ・ナイトで、またリッチーの妻でもある、キャンディス・ナイトの幻想的な歌声が聞かれます。
間奏にフラメンコ・ギターが入る7や、クラシック音楽の名曲『ペール・ギュント』組曲第一作品の第四楽章“山の魔王の宮殿にて”のフレーズが登場する9は佳作かと思います。

久しぶりにリッチーのHRが聴ける快作です、しかし聴いていて、途中でちょっと満腹になってしまう感も。
またディオ、コージーの在籍した“三頭政治”の様式美HRではなく、どちらかと言えば、ジョー・リン・ターナー在籍時のものに近く、それよりも“もっとHRになった” サウンドだと思います。
ある程度のレベルを期待して聴くとオーソドックスなHRに響くかもしれません。そのせいか(?)、ブックオフの廉価盤コーナーで見かけたりもするんですよね…。

同年、来日を果たし、ライブに足を運びました。
所々にイギリス民謡を入れる、構成のあるステージ。「もう2時間以上はやっているだろう」と思いきや、アンコールを含め、時計を見たらちょうど2時間くらい…。それだけ、内容、密度のあるステージだったのです。なので、とてもいいライブだったのを記憶しています。

さて、レインボーもこのあと活動停止。リッチーはキャンディスと共に、ブラックモアズ・ナイトとして、アコースティック中心のサウンドに移行、活動を続けています。
「またHRをプレイするリッチーを聴きたい…」と思う人は私を含め多くいると思いますが、もうプレイしないでしょう。もしかしたら、HRをプレイする姿を見ない方がいいのかもしれません。

[CD日記 '90洋楽編 # 17]
コメント
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