かくれて咲く花

~凛として~

お盆休み

2011-08-12 21:56:14 | Weblog


世の中は今日からお盆休みなのかな。
・・・とはいえ、電車はそんなにすいてるとは言えず、土日を挟むためか、あんまりいつもと変わらない感じだったけど。

来週は私の好きなパン屋さん2軒が夏休みとのことで、お休みに入られる前にパンを買いに走ったりしている。いちばん好きなパン屋さんで、このあいだのチェリーのパンを「美味しかったです!!!」と絶賛したところ、「よかったです~でも、甘くなかったですか?」と聞かれた。「私は甘いのは全然平気です」と答えたけど、甘すぎたという感想も届いていたのかもしれない。「今日はあいにく置いてないのですが、レモンとはちみつのパンがあって、さっぱりしていてとってもおすすめなんですよ。こんどぜひためしてみてくださいね」と言われていて、先日訪れた際にちょうど置いてあったので、「あ~これですね!やっと出会えた!!」と喜んで注文すると(ここのパン屋さんはカウンターに並んでいるパンを対面式で選びます)、「私もうれしいです!!」と店員さんが満面の笑顔で包んでくれた。彼女は本当に感じが良くて、自分のお店のパンが大好きで、心からおいしいと思っているからこそ、お客さんにも自信を持っておすすめできるんだなあと教えられるし、いつも元気にはつらつとして働いている姿にこちらも嬉しくなる。いつもにこやかに応対してくれるけど、お釣りを渡してくれるときにふと彼女の手を見ると、たくさんのやけどの痕がある。パンを窯に入れたりだしたりしているときにできてしまったのかな。だけど一生懸命パンを焼いて、熱々のパンを大切に取り出している彼女の姿が目に浮かび、人に喜びを贈ろうとしてなにかを「生みだす手」は美しいなあとしみじみ思う。

そのはちみつレモンパン(正式名ではないですが)はこちら。

     

本当はおやつに持ってきたはずなのに、食事用のパンを入れ忘れて、おべんとうに格上げ?となりました。ちょと光って見えにくいけど、クロワッサンの中にさわやかなレモンのフィリング、はちみつレモンがトッピングされていて、とっても美味しかったです。これは甘さ控えめで、暑さでかなりバテていた気持ちを引き上げてくれました。おかずやらはあんまり代わり映えしないですが、「あーおいしかった」という余韻にひたる幸せな午後でした

     

こちらの左端のミニトマトに包囲された緑色の野菜、つるむらさき。湯がいて、柚子胡椒と味ポンで和えています。すこし粘り気があって、茎の部分がコリっとして、食感も面白いです。しかしこの暑さで、創作意欲があまり湧いてこず、手前の鳴門金時、その上の肉団子は市販のものです。でもおだしでやさしく煮ている鳴門金時にうっとり。自分では出せない「きちんと手をかけて作った」一品が、手抜きのおべんとうを引き締めてくれます。あとアスパラとエリンギとオクラの味噌炒めと、全体的にこの日のおべんとう箱は和風で統一しているものの、パンはミルク風味がよく効いていたりします。それでも違和感なく、おいしく頂きました。

今週は久しぶりに、2回お昼外に出る機会があった。笑てしまうほどやたら大盛りの「明太スパ」、そして夏といえばの冷やし中華。それぞれおべんとうでは食べられないものを選んで。たまに外に出るのはとても気分転換になる。大盛りスパは普通に頼んで1.7人前くらいあるんじゃないかという盛られ方で、「おおお」と驚いていると、運ばれているナポリタンの大盛りが3人前くらいのボリュームで、「うわ~~あれはないわ」とみんなで大笑い。頼んだ人も(2人いた)、目の前に置かれた量のあまりの凄まじさに苦笑いするほどで、あとでお皿に取り分けて同僚たちに加勢を頼んでいた。お店の人たちが親切なので前はよく来ていたとこだけど、すべてがこんなに大盛りポーションだったかなあ。しばらく来てないあいだに、何が起こったんだろう??たまには外界パトロールもいいな。そしたらおべんとう作りは休んで、7時15分くらいまで寝ていられるし。

あまりの暑さに活動する力が減退しているけど、私にとって手を動かすということはとても大事で、ものを書いているとき、お料理しているときは自然と無心になり、自分を取り戻すために必要な時間。あと運動で身体を動かしているときも同じ。集中して、頭と身体を使うことに一心になっている。邪念が入ってくる隙もなく、ひと仕事終えたあとと同じように、心身ともにすっきりとする。「一心に」って、いい表現だなあ。なにかをひたむきに思う(という語感が私にはする)「一途」をより透明にした感じがするというか、「こうしたい」とか「こうなったらいいな」とかいう自分の願望や期待も、「できなかったらどうしよう」というような自分のやっていることの結果に対する不安も、そんな余計な思いが混じる余地のない、ただそのことだけに無心で集中している感じがいい。あのパン屋さんの彼女の手も、そんな一心な作り手の努力が垣間見えて、胸が熱くなる。ちなみにそのパン屋さんは、サンドウィッチもとても美味しいのです。シンプルだけど、きちんと「手をかけた」もので、創作意欲(お料理だけでなく、私の場合は「書きもの」にも波及する)を刺激される。お盆休み明けにまた通うのが楽しみ