日曜日。
売り上げの集計をしていると、中園担当の車の取付部品によくわからない所がある。
中園は?
「中園さんは町内会の用事で遅くなるそうです。」(平田)
町内会だとー。
ち、しゃあねえな。
昼ごろ、中園様が殿様出勤である。
「あ、その部品はですねえ・・・」(中園)
説明するやいなや、やおら弁当を広げ始めた。
なんじゃ!その弁当は。
その豪華さはおかしいやろ。
それが思いっきり遅刻してきた奴の昼飯か。
「何てこというんですか。これはですねえ。町内会の会合で出された・・・」
ふん。
そのビニールの広げ方は、貧しい俺らへの面当てちゅうわけだ。
嫌なヤツだなあ。
蓋を閉じてみい。
ハードケースの弁当ちゃあ豪勢なこった。やっぱ、殿様は違うなあ。
「やめて下さいよ、社長。」
だまれ!
見てみろ、平田を。
キャベツだぞ、キャベツ。
平田の食事の貧しさを見て、何とも思わんのか。
ウサギのエサの方がまだましってくらいだ。
「貧乏ですから。」(平田)
本当は、平田のこの食事には訳がある。
コレステロールのあまりの数値に、すっかりビビってしまいこうなったのだ。
殿様弁当にキャベツ盛り・・・
ったく、極端すぎるっちゅーの。
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