NIMBY

2014-07-31 14:58:24 | 日記
公共のために必要な事業であることは理解しているが、自分の居住地域内で行なわれることは反対という住民の姿勢を揶揄していわれる概念。
正確には、NIMBY症候群。「(必要なのはわかるけど)自分の裏庭(=In My Back-Yard)ではやらないで(=Not)」という意味の英語からきている。
いわゆる迷惑施設の建設等に際していわれることが多く、具体的には、ごみ焼却場、し尿処理施設、産業廃棄物処理施設、リサイクル施設、埋立処分場、精神病院、葬儀・火葬場などがあげられる。これらの施設が嫌われる背景には、環境負荷の発生や地価下落のおそれや、感情的な嫌悪や不安などがある。
一見、住民エゴ、地域エゴにも見えるが、施設の受益者と被害者との乖離という問題が存在している。例えば、ごみ焼却場は、施設建設計画の持ち上がった地域住民のごみを処理するためであるよりも、都市で発生する大量のごみを処理することが目的となる。これは、公共性を問い直すものであり、問題解決には、施設そのものの安全性や環境保全対策に万全を期すると同時に、施設が快適な環境の維持・増進に役立ち、熱供給や福祉施設の提供など地元の地域社会への便益還元など、実施計画者や受益者と近隣住民とのコミュニケーションを図り、理解を得ることが必要となる。

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