ウエス

2018-12-19 16:02:54 | 日記

使用済みの木綿布を40cm(ほぼ15インチ)平方に切り裂いた工業用雑巾。工場等が購入して機械油の拭き取り用に使った。内外の需要が多く、大正期以来、戦中までは有力な輸出品だったが、今では化繊の普及や労働力不足によって供給量が激減し、紙ウエスやレンタルウエスに代替されつつある。
安政の開港(1859)以来、日本に寄港した米国等の捕鯨船の機関掃除用に横浜で取り引きされたのが始め。船員たちが古布をwaste...と呼んだのがなまって伝わって、ウエスになったと言われる。
戦前期、ボロとして回収された綿製品の多くは、中古衣類として販売される以外は、解体されてウエスになった。今は、マレレーシアなどで製品化したものを逆輸入しているが、中国からは新原料で造った安いウエスが輸入される。
産業構造の変化によって年々需要が減退し、ウエス原料は過剰となり、繊維品の廃棄量が増大している。

レアメタル

2018-12-19 16:01:14 | 日記

資源としては存在量が少ない、もしくは存在量が多くても採掘が難しいため産出量が少ない希少金属の総称。
 レアメタルには、プラチナ・モリブデン・コバルト・ニッケルなど、31種類がある。身近な機器の中に使用されており、携帯電話のバイブレーション用モーターや、デジタルカメラの手振れ補正機能、液晶パネルなどに使用されている。
 レアメタルが希少な理由としては、資源として存在量が少ない、レアメタル単体を取り出すことが困難、精錬のコストが高い、などが挙げられる。日本では、経済安全保障の理由から供給停止等の障害に備えて、ニッケル、クロム、タングステン、モリブデン、コバルト、マンガン、バナジウムの7種類のレアメタルについて、国内消費量の約35日分を官民で備蓄している。
 近年レアメタルの枯渇や価格高騰が危惧されており、電子機器内のレアメタルの活用に大きな注目が集まってきている。使用済みとなったハイテク機器を回収し、機器に使われているレアメタルを回収・リサイクルして再使用する取り組みである。こうした電子機器に埋蔵されるレアメタル資源を称して、「都市鉱山」と呼ばれる。

ヒートアイランド現象

2018-12-19 15:58:59 | 日記

都市部において、高密度にエネルギーが消費され、また、地面の大部分がコンクリートやアスファルトで覆われているために水分の蒸発による気温の低下が妨げられて、郊外部よりも気温が高くなっている現象をいう。等温線を描くと、都市中心部を中心にして島のように見えるためにヒートアイランドという名称が付けられている。
特に、夏季においては、家屋内の熱を冷房によって外気に排出することにより、外気温が上昇し、それにより更に冷房のためのエネルギー消費を増大させるという悪循環を生み出している。
このような問題に対応するために、2002年9月にヒートアイランド対策関係府省連絡会議が設置され、2004年3月には、同連絡会議がヒートアイランド対策要綱を取りまとめた。