ホウ素

2018-04-14 09:37:49 | 日記
原子番号5、融点2300℃、沸点2550℃の元素であり、単斜晶系結晶または黄色・褐色の無定形粉末。
地殻中に約10mg/kg、海水中には約4.5mg/L含まれており、植物及び動物の必須元素である。
主な用途としては、鉄合金等の硬さ増加剤、原子炉の中性子吸収剤、ガラスや陶器のエナメル合成、着火防止剤、燃料合成等で、人体への影響として中枢神経障害がある。
また、この化合物はメッキ工場、ガラス工場、電気機器工場、印刷工場等で使用され、その中毒症状は胃腸障害、皮膚紅疹、中枢神経症状等である。
2001年に水質汚濁防止法(1970)が改正され、排水基準に「ホウ素及びその化合物」が追加された。基準値はホウ素10mg/L(海域に排出の場合230mg/L)と定められた。1999年「水質汚濁に係る環境基準」の一部が改正され、人の健康に関する環境基準の項目、いわゆる健康項目に追加されている。環境基準値は、1mg/L以下と定められている。

アセトアルデヒド

2018-04-14 09:36:16 | 日記
悪臭の原因物質のひとつ。青ぐさい刺激臭のある無色の化学物質で沸点は20.8℃、融点は-123.3℃、化学式はCH3CHO、エチレンを酸化する方法などによって合成され、酢酸、ブタノール、合成高分子などの製造原料となる。
大気中への排出は、アセトアルデヒドの製造工程、アセトアルデヒドを原料とする物質の製造工程から、また、自動車排出ガスやたばこの煙から、などがある。
悪臭防止法の特定悪臭物質に指定されている。臭気を感知できる濃度(検知閾値濃度)は0.002ppm、悪臭防止法により都道府県知事が規制基準として定めることのできる濃度範囲(臭気強度2.5?3.5)は0.05?0.5ppmである。また、2002年1月には、シックハウス(室内空気汚染)に係る室内濃度指針値として48μg/m3(0.03ppm)が設定されている。

宝石サンゴ

2018-04-14 09:34:48 | 日記

 宝石として使われる、樹枝状の群体をつくるサンゴ。石灰質の緻密な骨格をつくる。刺胞動物門花虫綱八方サンゴ亜綱ヤギ目サンゴ科に属するアカサンゴ、シロサンゴ、モモイロサンゴなどがある。
 深海に生息し、褐虫藻と共生せず、サンゴ礁をつくらない。相模湾以南の日本近海ではかつて年20トン採捕されたが、近年は激減して2トン程度。資源量は乱獲により激減したとみられるが、資源量も把握されてはいない。中国・台湾の沖合などでも産するが、これも激減してると推測される。
 中国では国家一級重点保護動物として禁漁にし、ワシントン条約付属書IIIにも載せている。台湾でも厳しい規制がある。
 日本では県ごとに漁業調整規則のもとに採捕のルールを定めているが、国としての規制はない。欧米からはワシントン条約付属書IIに載せるべきだと提起されたが、日本の反対で否決された。
 2014年晩秋には中国からとみられる大量の密漁船が小笠原近海に押し寄せ、密漁対策強化の法改正がなされた。