オイルパーム

2018-01-25 15:02:53 | 日記
植物性油脂の原料となるヤシの一種、アブラヤシ(油椰子)のこと。西アフリカ原産で、19世紀後半から東南アジアのプランテーションで栽培されるようになった。
アブラヤシからとれる植物性油脂のヤシ油(palm oil)は、大豆や菜種など他の植物性油脂よりも生産性が高く、安価であるため、マーガリンや揚げ物用の油など食用にされるほか、石鹸や化粧品など工業用にも多用されている。近年の日本での健康ブームにより、マレーシアやインドネシアなど東南アジアから日本への輸出量も増大している。これに伴うプランテーションの拡大により、熱帯林の伐採や伐採跡地の火入れによる森林火災、煙害などの問題も起きている。

サンゴ礁

2018-01-25 15:01:53 | 日記
主として造礁サンゴや海藻類・海綿類・有孔虫などの造礁生物の死骸が堆積し、海底から海面近くまで突出する石灰岩でできた地形(礁)のこと。
赤道を挟む北緯30度から南緯30度の間にある熱帯・亜熱帯の暖海域に分布する。とくに暖流の卓越する西太平洋、カリブ海、アフリカ東岸、インド洋など各大洋の西部に集中している。地形的な特徴から3つのタイプに分けられる。(1)海岸に直接接して発達する裾礁(fringing reef)、(2)海岸から一定の距離を置いて沖合に発達する保礁(barrier reef)、(3)大洋のただ中に環状に発達する環礁(atoll)。
サンゴ礁上には造礁サンゴや海草・海藻類が生育し、多くの魚類や貝類など海洋生物のすみかとなるため、水産資源上重要であると共に、多様性に富んだその景観は、ダイビングやスノーケリングなどの観光資源としても利用される。

繊維強化プラスチック

2018-01-25 15:00:05 | 日記
 耐久性を持たせたプラスチックの複合材のことで、ガラス繊維・炭素繊維などを特定の型に積層させ、プラスチックで塗り固めて硬化させるという製造方法をとる。
 最も一般的ものは、不飽和ポリエステル樹脂とガラス繊維を組み合わせたもので、ヘルメット、スキー、ラケット、浴槽、建材、産業用電子機器材料、小型船舶、自動車、航空機、人工衛星などに使われている。
 一体的に成形され、難燃性・耐食性に優れ、軽くて強いなどの利点を持つが、高価なうえに解体処理が困難でリサイクルに向かない。このため、2005年に廃棄物処理法に基づく広域的処理の対象となる一般廃棄物として廃FRP船が追加され、リサイクルシステムが構築されているほか、処理やリサイクルしやすい繊維を使用することなども検討されている。