シェールガス

2017-11-23 10:10:24 | 日記
従来、あまり利用されてこなかった油頁岩(ゆけつがん)から取り出されるガス。非在来型石油資源と位置づけられ、近年の技術開発と在来型の石油資源価格の高騰により、その利用が始まっており、新たなエネルギー資源として注目されている。このガスについては、埋蔵量も多いと推定されており、上昇基調にある天然ガス価格を抑制するものとなるのではないかと言われているが、今後どの程度商業ベースで利用可能かは必ずしも明らかではない。環境面からは、本ガスも化石燃料のひとつであり、大量に利用されると大気汚染や温室効果ガスが増加する可能性がある。また採掘に際して、地下水汚染や地震の誘発を懸念する声もあり、その大量利用については慎重な対応が求められる。


杉並病

2017-11-23 10:09:20 | 日記
1996年頃から東京都杉並区の都清掃局杉並中継所井草森周辺の住民が、視神経異常などの化学物質過敏症に類似した健康被害を訴え続けている問題。
杉並不燃ごみ中継所が原因物質の発生源ではないかという住民運動が起きている。「化学物質過敏症」の患者の大半はいわゆるシックハウス病症群と呼ばれる室内空気の汚染によるものだが、杉並の患者のように大気汚染が引き金となって集団発症したと疑われる事例は珍しい。大気分析では、アルデヒド類などが多く、クレゾールなどのような異臭が発生し、一般の都市の空気と異なり通常なら多くみられる石油系の成分が比較的少なく、杉並の空気の異様さを指摘している。
2000年になり、硫化水素が原因物質であるとの都の見解が出されたが、詳細は解明されていない。現在、国の公害等調整委員会に原因裁定の申し出をし審理中。

塩水化

2017-11-23 10:06:41 | 日記
海岸地域において地下水を大量にくみ上げることにより、地下水帯水層に海水が混入し、地下水の塩素イオン濃度(塩分濃度)が高くなること。また、河川の河口部の流量が低下すると、海水が河川に進入することになる。これによって、河川水の塩分濃度が高まることを河川の塩水化という。
 海岸地域での地下水揚水は塩水化の急速な進展へとつながり、いったん塩水化した地下水は自然回復に長い年月を要する。対策としては、塩水汲み上げや淡水圧入などの水質管理の徹底、遮水壁の整備などがある。