黄砂

2017-09-24 10:31:05 | 日記
日本では毎年春先の主に3月?5月にかけて、空や地面を黄褐色に彩る現象が観測される。大陸の乾燥地帯(ゴビ砂漠など)や黄土高原などから、大量の微細な砂じんが風によって吹き上げられ、上空の偏西風に乗って遠距離を運ばれたのちに沈降し、あたり一面に黄色っぽい砂ぼこりが降り積もる。これを黄砂と呼ぶ。砂とともに粉塵を巻き上げ、遠距離を移動することから、Dust and sandstormよりDSSと略称することもある。なお中国では、特に強く風が吹き荒れ、視界が利かなくなる激しい黄砂現象を「沙塵暴(さじんぼう)」と呼んでいる。
 黄砂の経路や速さはその時の気象条件などに左右されるが、発生地から日本まで約3,000?4,000キロの距離を3?4日で到達している。
 黄砂の発生量は近年増加しているとの観測結果がある。背景には、内陸部の山林開発や家畜放牧による土地の荒廃など、人間活動による砂漠化の進行が指摘される。一方、黄砂の影響として、土壌粒子に付着した汚染物質が長距離輸送されるとの指摘や、逆に黄砂に含まれる炭酸カルシウム成分が酸性物質を中和し、黄砂の多く飛来する地域において酸性雨被害を減少する効果なども指摘される。

LED

2017-09-24 10:29:39 | 日記
 一方向(順方向)に直流低電圧を加えた際に発光する半導体素子のこと。半導体素子の違いにより、必要となる電圧や発光色が異なる。この発光原理を利用した照明ランプは低い消費電力で大きな光エネルギーを得られること、また寿命が長いことから、懐中電灯などの小電力分野でのLED照明ランプへの代替が進んでいる。また、2009年に一般照明用の電球型LEDランプが本格的に市場に導入されて以降、家庭用照明器具としても普及が始まっている。
 現状では、一般の市場に流通している電球型LED照明ランプ(E26口金)の明るさ(ルーメン)は高いもので1,000ルーメンを超えた程度で100W白熱電球(1,520ルーメン)にはまだ達していない。主流の製品は60W白熱電球相当(810ルーメン)?40W白熱電球相当(485ルーメン)のものである。また、発光効率(ルーメン/ワット)も電球型蛍光灯と同程度か、若干上回る程度である。LED照明は蛍光灯と比べて長寿命という利点はあるが、一方で単価は蛍光灯に比べてまだ高く、両者は競合関係にある。

殺菌剤

2017-09-24 10:28:14 | 日記
農薬の一種で、細菌、カビ、ウイルスの育成を抑制し、作物を病害から保護するための薬剤(殺カビ剤、抗ウイルス剤を含む)のこと。殺菌剤を作用性から区分すると、保護殺菌剤(予防)と直接殺菌剤(治療)に分けられる。
日本では農薬取締法に基づき登録された薬剤しか農薬として販売・使用できない。薬剤の使用方法によっては水質の汚染を招く場合があり、チウラム(殺菌剤)について水質環境基準と排水基準が設定されている他、ゴルフ場農薬暫定指導指針にはチウラムを含め18種類の殺菌剤について排出水の指針値が設定されている。なお、日本では認められていないが、諸外国では保存性の向上のために収穫後の農産物に殺菌剤処理を施すポストハーベストが広く行われており、輸入農産物の安全性の問題点として指摘される場合がある。