バイオ燃料

2017-02-11 10:06:58 | 日記
バイオマス(再生可能な生物由来の有機性資源)から作る燃料のこと。代表的なものとしては、薪、木炭、ごみ固形燃料(RDF)、木質ペレット、バイオエタノール、バイオガス、バイオディーゼル燃料(BDF)などがある。
 理論的には大気中のCO2を取り込んだ植物から作り、これを燃焼させてCO2として排出するので石油や石炭と違い大気中のCO2濃度を増加させない燃料として、地球温暖化対策に有力といわれている。しかしながら、厳密には、製造プラントの建設や運転、輸送の過程でCO2が排出され、また、生産農地を確保するために森林を伐採することになればさらに地球温暖化対策にマイナスとなるため、広い視野で比較評価すべきとの指摘もある。また、トウモロコシや小麦などの食料・飼料を原料とする場合には、その需給のバランスが崩れると価格が大幅に変動し世界的な食糧問題に発展していくことにも留意する必要がある。

廃食用油

2017-02-11 10:05:17 | 日記
てんぷら油など食用油の使用後の油を廃食用油という。
これを生活排水として公共用水域に排出すると水質が汚濁する。そこで水質浄化及び資源の業務再利用の面から、廃食用油を回収・再生し、飼料、塗料、石けん等の原料として有効利用される。
特に苛性ソーダと反応させて作る石けんは 水質汚濁の進んだ千葉県手賀沼や琵琶湖などで市民運動としての広がりを見せてきた。
近年は、廃食用油のメチルエステル化による軽油代替燃料としての研究開発・実用化なども進んできている。廃食用油によるディーゼルエンジン燃料(バイオディーゼル燃料、BDF)は、排気ガス中にSOxが発生せず、CO2や黒煙も軽油より少ないことに加え、植物起源の原料(=バイオマス)であることから、カーボンニュートラルとみなせ、地球温暖化対策としても注目を集める。
さらに、地場の菜の花などから搾油した食用油を消費し、廃棄時に回収・再利用(燃料化等)することで地域における資源循環を具現化する運動も盛んになっている。菜の花によるこうした取り組みは「菜の花プロジェクト」と呼ばれる。

化学物質過敏症

2017-02-11 10:02:38 | 日記
中毒またはアレルギー(免疫毒性)といった従来の毒性学では説明不可能な、微量な特定の化学物質に対して反応する、化学物質に過敏状態の患者の存在が確認され、こうした病態を国際的には多種化学物質過敏状態(MCS:Multiple Chemical Sensitivity)、日本では化学物質過敏症と一般的に呼んでいる。その症状は、粘膜刺激症状、皮膚炎、気管支炎、喘息、循環器症状、消化器症状、自律神経障害、神経症状など多くの器官・臓器にわたる。こうした病態の存在を巡っては国際的にも否定的見解と肯定的見解があって、決定的な病態解明には至っていない。