カエルツボカビ症

2016-04-08 15:26:26 | 日記
 両生類の皮膚に含まれるケラチン等を分解して生きている真菌(カビ)の1種、通称カエルツボカビ(B. dendrobatidis)が引き起こすカエルなど両生類の病気。ツボカビは水を介して他の両生類に感染し、高い致死率が報告されている。人間への感染はないものの、海外ではカエルなどの激減・絶滅を引き起こしていると考えられている。南アフリカが原産とされ、これまで南北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドで侵入が確認されてきた。
 日本では、平成18年12月に飼育個体での感染が初めて確認された。飼育個体から野外に拡散し、野生の両生類への感染が広まると、自然環境や農林水産業への深刻な影響が懸念される。このため、環境省では、カエル等両生類の飼育者や業者に向けた注意喚起と関係機関への周知、飼育個体の流通状況の把握やツボカビ症の発生状況および海外における対応策等に関する情報収集を行うとともに、特に希少固有種のカエル類が多く生息する南西諸島の感染防止対策ついて専門家等による検討を行うこととしている。

重金属

2016-04-08 15:21:48 | 日記
アルミなどの軽金属に対し、金、白金、銀、水銀、クロム、カドミウム、鉛、鉄など、比重が4~5以上の金属を重金属という。
重金属は毒性が強いものが多く、それらは微量であっても繰り返し摂取した場合、体内で蓄積され、人体に有害である。公害病として知られている水俣病は有機水銀中毒、また、イタイイタイ病はカドミウム中毒が原因である。
日本では、昭和40年代から重金属や有害化学物質については、環境基準の健康項目の対象として水質測定及び排水規制が実施されてきた。

鉱さい

2016-04-08 15:20:11 | 日記
鉄、ニッケル、クロムなどの鉱物を乾式精錬する際に生じた目的成分以外の溶融物質。
一般的には、高炉、転炉、電炉などの残さい、キューポラのノロ、ボタなどが含まれる。その他には、鉄鋼業、輸送機械製造業から排出される鋳物廃砂、非鉄金属製造業のアルミドロスなどがある。
政令指定産業廃棄物のひとつで、廃棄物処理法(1970)では、不良鉱石、不良石炭、粉炭かすなど、採鉱の後に残った鉱物残渣(廃棄鉱物)を含め、広義に解釈している。なお、ごみ焼却処理により生成した清掃工場の溶融スラグは、一般廃棄物である。