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Riequeです ―11―和のバッグ…♪

2015-11-20 09:39:25 | Weblog
がま口作りのことで私の背中を押して下さった方からヒントを頂いて、大きめのハンドバックを仕上げたのは先月の事。
その布製ハンドバッグをもとにいろいろなアドヴァイスやご希望を伺いました。
そしてなんと、素敵な銘仙の古布を預からせて頂けたのです
いろいろ考えを巡らすこと数日。
布を延べて本物の絹の手触りを楽しむこと数日。
よし、これでいこう、とやっと決まって作業に取り掛かり…。

               

完成しました。
銘仙の古布をつかった和装向けのハンドバッグ。
24cmの口金を使って、横24cm×高さ21cm×マチ幅9cmの、Rieque定番のボックス型、口金は金がくすんだような真鍮です。

               

持ち手には帯締めを使いました
そしてもう一つ。
大き目バッグの中で小物をまとめるのにいいかな、と思って

               

クラッチバッグ。
20.5cmの口金で横20.5cm×高さ15cm×マチ幅4cm。
ちょっと変わり形の横ひねりの口金です。
同じ一反の生地でも型紙を置く位置を変えれば柄の出方が違って素敵でしょ
ふたつとも内側には羽裏(羽織の裏地)を使っています。

               

シルバーグレーの光沢を帯びた銘仙と柿色の羽裏の取り合わせ、決まったなぁと一人悦んでいます。
ところで、一番初めにどこに型紙を置こうかと生地を眺めていたとき、気付いたことがあるんです。
あちらこちらに横糸の密度が違うところがあったり、生地の厚みが違うところがあったり…。
あぁ、ここが膝前だったんだな…とか、ここに腰ひもを締めていたんだろうな…とか、帯の下前がこの辺に当たってたのかも…とか、この生地が一枚の長着だったときのことを想像しちゃいました。
織り上がったときには一筋一点の乱れもなく鏡面のように美しかった反物が、長着に仕立てられて人が身に纏い、長い時を経てまた一反の生地に戻ったもの。
それは、新品のときにはなかった陰影を伴って新たな艶を含んでいる。
絹織物って生き物だなと感じました。
薄いのに張りのある絹の手触り、スッと針が通る時の心地よい感触、楽しい楽しい製作期間でした
型紙の置き方を変えれば、あと2パターンは確実に違う柄出しが出来るのよね。
んふふふふ…
コメント
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