アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

アームスとグリッサード…♪

2015-08-07 09:12:35 | Weblog
センター・レッスンでバットマン・タンジュ。
クロワゼ・ドゥヴァン、クロワゼ・デリエールのあとはエカルテ・ドゥヴァン、そしてパ・ドゥ・ブーレを3回してトゥール・アン・ドゥオール。
エカルテ・ドゥヴァンからパ・ドゥ・ブーレのプレパラシオンに切り替えるときのアームスは、大きくア・ラ・スゴンドを通過するように気を付けましょう。

うん、全体の動きは悪くない。
ただ、惜しいねぇ、ユキさん
「アームスの動線が全部内側を通って、空間が狭くなってる」
ア・ラ・スゴンドから必ずアン・バを通過してアン・ナヴァンに引き上げる。このアン・バが中途半端な高さにならないように、大げさにいうなら自分の腿に触れるくらいに深く。
アームスのコントロールがユキさんにとっては当面の課題だねぇ。
では、前回練習したタン・ドゥ・キュイッスを

ふむむ…。やっぱりアームスの動きに修正が必要だね。
右アームスをアン・ナヴァンにして左方向にシソンヌ・フェルメ・ドゥ・コテを跳びました→左脚を低いルティレにするのと同時に左アームスをアン・ナヴァンに。
つまりアームスが入れ替わるのは脚が低いルティレをするときと同時なの。
アームスと脚の動きが連動するのを確認しながらカウントでゆっくり練習。
よし、音楽でどうぞ。

うん、それなら よぉ。
テンポ・アップしてもアームスの動きに乱れがなくなったわ。もう大丈夫だね。
ユキさんはせっかく長い腕をもっているんだから、それを十分に活かすことを大事にしたいわね。
最後に3拍子。
右にグリッサード→ピケ・アラベスク→アラベスク・プリエ→左脚ルティレ‐ルルヴェ→ルティレ‐プリエ→左脚アティチュード・ドゥヴァン‐ルルヴェ→左にグリッサード→ピケ・アラベスク→アラベスク・プリエ→右脚ルティレ‐ルルヴェ→ルティレ‐プリエ→右脚アティチュード・ドゥヴァン‐ルルヴェ⇒…………
グラン・アレグロの曲でどぉ?
ちょっと早い?
んじゃ、こっちのグラン・アレグロは?
「これのほうがちょっとゆっくりだから動きやすいかも」
よし、ではどうぞ

んあぁぁ~、惜しいねぇぇ…。
「あのね、グリッサードの、後から引きつける脚が残っちゃってるから次のピケ・アラベスクまでの時間が足りなくなっちゃうのよ」
グリッサードはあくまでもパとパの繋ぎです。繋ぎの部分が強調されて見せたいはずのパが小さくなってしまってはアンシェヌマンに華がなくなります。
「こういう繋ぎのときのグリッサードはね、先に動いた脚と後から引きつける脚の動きとの間に時間差がない方がいいの。そうすることで次のピケ・アラベスクのためのプレパラシオンの時間を作れるワケ。そうするとそこにゆとりが生まれて大きく美しく見える」
確かに、後から引きつける脚もきっちり膝と足首を伸ばしましょう、と教えてきた。
教わってる方にしてみれば耳にタコが出来るほどに“膝!足首!”と注意してきた。
「でもね、ユキさん。もうあなたほどになれば、いまさら“膝!足首!”と考えなくてもキレイに伸びるようになってるわよ だからね、こんどは動きと動きのメリハリを考えるほうに意識を向けましょうよ」
大人になってからバレエをはじめた人の大人のバレエは、アームスや足元などに丁寧に気配りできるところが魅力だと思う。
ぐがぁっと脚はあがらなくても、どっかぁぁんと高く跳べなくても、ポジシオンを大切にしながら“見せる”ことにも意識を向けられるところに美しさがある、と私は考えています。
コメント
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