ドライブは30分ほどだっただろうか、その間車内ではそれほどの会話もなかった。彼女は運転しながら「そうそう」とか「ちっちぇーなぁ」とか「重っ!(遅いスピードでハンドルを切ると重ステが...)」とかいう言葉をつぶやいていた。そう、たぶん彼女は体にしみついたビート乗りの感覚を呼び起こし、一つ一つ思い出しながら運転をしていたのだろう。助手席から見る彼女の表情は、暗い車内でもわかるくらい眼を輝かせていた。
(俺はこの顔を見たかったんだ。)俺も胸がいっぱいになった。
ドライブから帰ってきて、エンジンを切った彼女は、もう一度深く深呼吸をし、俺にこう言った「じゅんはアホだよ。ホント変わってる」顔は満面の笑みだった。
部屋に帰ると、二人は堰を切ったようにビートの話をした。「絶対赤に全塗装しよう!」とか、「もうホイルは頼んだよ。いつくるよ。」とか。とりわけ彼女の話には熱が入っていた。こんなくせがあるとか、私のビートはこんなオプションがついてたとか、あんなことがあったとか...。彼女が自宅に帰るとき、送った俺に別れ間際「ありがとう」と言ってくれた。あまのじゃくな彼女のめったにない素直な感謝の言葉に改めて俺は胸がいっぱいになった。
(俺はこの顔を見たかったんだ。)俺も胸がいっぱいになった。
ドライブから帰ってきて、エンジンを切った彼女は、もう一度深く深呼吸をし、俺にこう言った「じゅんはアホだよ。ホント変わってる」顔は満面の笑みだった。
部屋に帰ると、二人は堰を切ったようにビートの話をした。「絶対赤に全塗装しよう!」とか、「もうホイルは頼んだよ。いつくるよ。」とか。とりわけ彼女の話には熱が入っていた。こんなくせがあるとか、私のビートはこんなオプションがついてたとか、あんなことがあったとか...。彼女が自宅に帰るとき、送った俺に別れ間際「ありがとう」と言ってくれた。あまのじゃくな彼女のめったにない素直な感謝の言葉に改めて俺は胸がいっぱいになった。