platea/プラテア

『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

Gホテル/舞台美術の島川とおるさんHP

2005-11-15 | グランドホテル ザ ミュージカル
今回の『グランドホテル』で舞台美術を担当される島川とおるさんのHPを覗かせていただいたのですが、今まで手掛けられた舞台の写真がすごく素敵です~。「ハリボテ」感のない、重厚でいて大胆な美しさに思わず目を奪われてしまいました。皆さんもぜひぜひご覧ください。

    島川とおるさん HP

 パフォーミングアートと呼ばれるものの中で、歌舞伎以外の「日本もの」と「来日もの」の私の観劇比率は1:50ぐらい、その理由の一つに日本のものは舞台美術が薄っぺら(す、すみません)だというのがあったのですが、この偏見を心から反省しております。やっぱり舞台はまめに先入観なく見ないといけませんね・・・。また、青山さんの出演作としては、『ボーイ フロム オズ』『テネシーワルツ』とも、舞台にバンドが上がり、空間が制限されて舞台美術を楽しむ要素はやや抑えられていたので、今回の『グランドホテル』には、思わず想像もたくましくなります。

 そしてもう一つ嬉しいのが、石井潤さん振付のバレエ作品『梵鐘の聲』も担当しておられるのですが、シンプルで高さがあってダンスがいかにも映えそうなことです♪ よく絵画はライン・色彩を「足して」いくもの、彫刻は「削り落として」いくもの、ということを耳にしますが、一ファンとしてダンス公演はどうも後者の「削り落とし」によって完成する「彫刻型」のような気が・・・。表現するのが立体だから当たり前といえば当たり前なのですが、前後左右に動きが大きい分、ダンサーの体にかかる高さに色々あると動きが映えない気がするんです。"West Side Story"の'Somewhere'がただ「光」のみを残していたのはとても印象的でした。

 私はまだミュージカルの舞台美術というものが全くわかっていないだけに、この作品で開眼するのではないかと密かに期待しています。