Tiny Happy Days

タイニー・ハッピー・デイズ。ささやかだけど幸せな日々。
そして日々を彩ってくれる音楽や文具などなど。

【音】2003年のクリムゾン

2006-09-14 23:28:51 | 音楽
個人的には、King Crimsonは1974年の「Red」、1975年の「USA」で完全に終わっていて、今でも74年までのライブを探しては聴いているという状況です。

80年代に再結成されて以降のクリムゾンにはまるっきり興味が湧きません。
いくつかのアルバムは聴いたことがありますが、全くだめで、以降完全に「食わず嫌い」になったようです。
しかし、先日アマゾンで買い物中に、彼らが2003年に発表したアルバムが1,080円で販売されていたので、買ってみました。

タイトル「The Power To Belive」、信じる力?

印象としては悪くなかったです。再結成当時のポップな感じ(私はこれがだめでした)は全く無くて、暗くヘヴィな変拍子がたっぷり聴けます。

ただ、今でも愛聴する73年の「Lark's Tongue In Aspic」、74年の「Starless And Bible Black」、「Red」あたりの幻影がちらちら垣間見えたりするのはちょっとどうかな、と。この3枚のアルバムは70年代中盤の閉塞した社会背景と密接に関連していたからこそ、その凄みがあるわけです。

ロバート・フリップがクリムゾンとしてヘヴィなサウンドを追求する理由は分かるような気がするのです。
今は、70年代後半とは比べようがないほど複雑で、閉塞感が強いですもんね。
ただクリムゾンには、70年代とは違うフォーマットでそれを表現して欲しいです。21世紀型へヴィメタルとしては非常に良くできていると思いますが、「キング・クリムゾン」と名乗る以上、もう少し独自のフォーマットを持っていて欲しいと思ってしまいます。それに、フリップのソロが聴けないのは残念です。

と、まあ、ずいぶん堅いことを書いちゃいましたが、久しぶりに聴いたクリムゾンは「悪くなかった」です。結構好きです、こういう音楽。2003年以降もアルバムが出てるみたいなんで、ぼちぼち聴いてみたいと思います。

信じる者は救われる?
コメント (2)
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