
■めまぐるしい変化■
28日目覚めると快晴ではなく曇りがち、日の出は見られないようですが早立ちの方は4時過ぎから山荘を続々と出て行く。5時20分頃日の出なので少しは期待して外をみる。

霞沢岳方面
薄い雲の下にあるので明瞭にはみえないが山での気持ち良い朝をむかえた。5時半の食事を済ませ6時に発つ。

焼岳は頂上を見せてはくれない。15分で2452mの丸山までついた。

少しづつ少しづつ標高をあげていく

笠ヶ岳

岩・岩の道をすすむ。花を写す私は遅れをとるが大した差ではないので気にせず着いていく。


西穂独標(2701M)7時10分着

向う山は連なったやまなみの向こうに見えている。怖さはなくわくわくする昂揚感の方が大。

ピラミッドピーク 7時30分着
晴れて見晴が良いと思ったらいきなりガスがでてシャットアウトになる。でも、足元が乾いているのですべる事はないし岩・石も安定していて歩きやすい。

振り返ればロープウェイもみえている。刻々と変わる景色も見飽きない。

目的の西穂の頂に人が見えだした。岩に付けられた丸い印に注意し歩いていく

灰色の空に向けてあるくとそこが西穂頂上だった。

8時25分着
昭文社のコースタイムでは3時間となっているが2時間25分で着いた。かなりゆっくりだと思ったがそうでもなかったよう。朝、山荘で15時頃から雨になると聞いていたので早くついてよかった・・・。岩場で雨には遭いたくない。
流石は慣れてらっしゃる、西穂までの道は最初は怖かったですよ~、悪天候で濡れていましたしガレ場ばかりなので浮き石に用心しいしい歩きました(笑)。
井上靖さんの氷壁の主人公が遭難したのもあの辺りではないかと想像しています。笠が岳も登ろうといつも思っていたのですが遂に登らずじまいだった山です。何時見ても様子が良い山ですね。
新田次郎さんの小説「槍ヶ岳開山」舞台になった山でもありました。
でも、贅沢はいえません。足元は滑らないし、浮石などほとんどありませんでした。楽勝と言っていい歩きでした。
はじめて岩山を登るという若者2人は足元おぼつかなくみていてはらはらしました。手の置き方、脚の位置などやはり経験がものをいうのですよね。
新田次郎・井上靖お二人の本、よく読みました。読み返してみるのもいいかも!(文字が小さく昔の本はもう読めない?苦笑)
笠ヶ岳は山が大きすぎて体力不足だと思うので登りたいけど登れないと思います。
若い時に登っておけばよかった~。