キハ22の車内。学校帰りの高校生たちで賑やかだった。まさかこの線が廃線になろうとは。
途中の浜頓別からは北見枝幸までの支線の興浜北線まであったのだ。
鬼志別まで来ると、さすがに閑散としてくる
廃止反対の看板が目立つ鬼志別駅。
このあたりから乗ってきたおじさんに「どこから来なすった」と話しかけられた。
「おじさん地元ですか」
「ああ、だが元は樺太におった。戦争に負けて引き揚げて来たんじゃ」
ほう、と思った。この時点で戦後35年か。まだそういう人が現役で活躍していた。
帆立貝の養殖で、この辺りの景気は悪くないと言っていたが、今はどうなのだろうか。
撮影 1980(昭和55)年 天北線 鬼志別