音のしっぽ

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博士の愛した数式

2006-02-12 | 本 マンガ
先日は、この映画を観ましたが、原作を読み終わりました
映画と同じところでウルウル。
最後のクライマックスでもウルウルでした。

映画もいい。原作もいい。
これほど、両方のバランスがいいものって、私の今まで観て読んだものの中で、思いつかないです。
ほとんどが、原作のほうがいいって思いますから。(「風とともに去りぬ」だって。)
と言って、この原作のレベルが低いと言うわけでは全然ないです。

先に映画を観たから、登場人物は、すっかり映画の役者さんの顔を思い浮かべ、読み始めました。
読んでみると、お手伝いさん役の深津絵里さんと子役のルートくんはそのままでしたが、
博士と、映画では浅丘ルリ子さんの義姉さんは、ちょっと違いました。
本での義姉より、浅丘ルリ子の存在感ってすごいなぁ。普段のシーンにしては化粧が濃いですけど・・・

本のいいところは、数式のピンとこないところを読み返せるところですね。
2時間の映画に収められないエピソードも、たくさんあるし。
この点で、たいていは、原作が勝ってしまうわけだけど、
この映画はほんと、上手く脚本が書かれていると思いますし、映像の美しさがいいです

話がそれるけど、今観ているドラマ「氷壁」は玉木くん演ずる奥寺が、鶴田真由演ずる社長夫人に恋愛感情を持つまでが、急すぎてついていけない。
これが本だと、その想いが丁寧に書かれてるから、感情移入もできるけど・・・

博士の話に戻ると、一番のキーワードになる数式が、
(映画も本もまだの人は、ここ読まないでください。楽しみが減るから)
本では、博士はその数式について説明しない。
映画では、説明する。そのシーンが今でも印象的によみがえります。
博士に語らせた脚本の上手さと寺尾さんの素晴らしい演技です。

数学がロマンティックに思えてくる。
数学をこんなに美しく表現した原作者の小川洋子さん。
他の本も読もうと思います。


原作より映画がいいと思ったのは、
「砂の器」と大林監督の「ふたり」
松本清張は好きですけど・・・

KAKOさん、本ありがとね~

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