Something to Feel

"I'm basically happy person."

吐田君に言わせるとこの世界は/渡辺浩弐

2008年04月25日 | BOOKS
パンドラVol.1 SIDE-Bに掲載された渡辺浩弐氏の新作
「吐田君に言わせるとこの世界は」読み終わりっと。

わたしは渡辺さんの毎週更新コラム「日々是コージ中」を愛読しているのですが、
昨年の5月頃だったかな、渡辺さん癌の疑いがあるという記事をのせていました。
その後、8月くらいに、結局それはシロだったとまた記述していて、
ファンとしては一抹の不安がありつつも安心したのですが・・・
その頃、生死について色々考えて、「遺書のつもりで」書いた、作品なのだそう。

そんないきさつがあっただけに、どきどきしながら読みました。

いままでの渡辺作品と、明らかに違う何かを感じました
全作読んだわけではないけど、でも絶対に違う
作品に漂う色が違う。
生きる事に対する深い、肯定的な、希望、光を感じるんだ。
それは「精一杯がんばる」とかそういうストレートなものでなく、
明るい未来とかいう楽観的な世界でも決してないのだけど。
まわりの環境に流されながら、ただ時間が過ぎていくように見えるものなのだけど・・・
それは運命って言い方もできるけど、それを「選んでいる」のは自分でさ。
それでいいじゃん、って、そーやって時間過ぎてるだけでも、
実は変化があって、人って変わっていくのだと励まされるような。
とりあえず生きてみたら、と思える。

吐田君は止まって生き続けていたはずが、
消える命と新しい命の両方に「運命的」に?関わって、
そして最終的に、吐田君自身大きく変わっていく。
新しい生命に、自分を見いだすことで、変わっていくのね。
いわゆるトラウマも乗り越えられると信じたいと思う。
でも、その最初のキッカケ思いついて、実行したのは他ならぬ吐田君本人なんだよね。
そこに「運命」と「意思」の不思議な絡まりを感じるだよねー

この小説は深いなー。
いま、書きながら、色々思い出しても、なんか・・・
生命が続いていく不思議がある。
だけど描写は、とても現実的で、隣の部屋で起きててもおかしくなさそう。

単行本にならないかなあ。なったら絶対買うと思う。
そしてきっと何度も読み直すと思う。
けっこういまキツイ世の中なんじゃないかという気もするけど、
この小説、そんな時代の空気を感じる。
だけど、普遍的なものがあると思う。

・・・渡辺さんには健康で長生きしてほしいなあ・・・
もうすぐ講談社BOXのカフェ(KOBO CAFE)やるからというので
1日にものすごい量のコーヒーを飲んで研究とかしてるそうですが、
胃腸は大丈夫なんだろーか
これから先、きっとまたすごい作品が出てくる気がするので
倒れないでほしいっす

支離滅裂眠い
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books etc

2008年04月19日 | BOOKS
「ティファニーで朝食を」村上春樹訳よみおわった。
映画とずいぶん違うのだな。
決定的に原作と映画で違うシーンが結構ありました。
カポーティが映画を観て憤慨するのも分かる気がします。

で、原作、すごい良かった(もっと語彙がないのかよ自分
訳もすごくいいんでしょうね、なんだか先ヘ先へと、自然に目が文字の上を進んでった感じ。
目から脳へスムーズに入っていくのでテンポ良くどんどんページが進みました。
それは、一緒に載っていた他の作品についても同様でした。

本のほうが、ロマンス色は薄く、女性のもろさや強さをより感じる、
オードリーとは、あんまりイメージがだぶらないかな・・・
ああいうチャーミングな感じよりは、たくましさのある感じ。
人間の本来持っているであろう力強さ、
本当はもっと奔放であっていいのかもしれないという希望や
それに立ちはだかる現実や世間の壁みたいなもの、
そのへんのゴタッとしている部分が好き。

最後に載っていた「クリスマスの思い出」というのも
あっというまに読み進み風景がまぶたの裏にリアルにうかんで、
そして胸が熱くなる素敵な作品でした。カポーティいいいなー

つーことで次は英語版にチャレンジしたいぞ

そして「パンドラ Vol.1 SIDE-B」買ったぞ。
さすがに、本屋で買うのは勇気がいりましたので、Amazonで購入・・・
「吐田君に言わせるとこの世界は」渡辺浩弐さんの新作読み始めました。
まだちょっとしか読んでいないのだけど、なんだか昔の渡辺さんの作品的な匂いを感じます。
いい意味で。
先が楽しみ。
一気読みしたいけど、読み終わるのももったいない、そーゆー気分。

にしても、パンドラってなんかスゴイ雑誌だなあ。
「思春期の自意識を生きるシンフォニー・マガジン」だそうです
小説ありマンガあり・・・。マニアックで濃ゆい感じ。
最近の青少年はこういうのを読むのかぁ~。
自分が青少年だった頃、こういう雑多で知的?な雑誌ってあったのかな。
こういうものを創ってくれるオトナがいるのっていいなあと漠然と思う。

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死神の精度

2008年02月26日 | BOOKS
死神の精度/伊坂幸太郎 (文春文庫)



やっと読めたよー伊坂さん
相変わらずの、絶妙な時空の絡まり方、楽しい。
「死神」千葉のキャラクターがクールで、
でもちょっと天然(死神だから人間界の言葉を
理解しきっていない)あたりが魅力的。
死は彼にとって仕事でしかなくて、なんとも思っていないところもおもしろい。
ほんとうは、そうあれたら、いい。
それは命を祖末にするという意味ではなくてね。
死に対して、クールでいるってこと
自分もいつかは消えるんだ。
結局やっぱり人生は「神様のレシピ」で決まっていて、
死神にたまたま目をつけられたら、たまたま、「可」で寿命絶たれる、のか?

そう思えたらラクなときと、そう思いたくないときがあるね。
とりあえず自分は余計なこと考えずに歩いていくしかないぞ
まー雨降りの日は死神に気をつけないとだな

人間が創ったもので最も美しいのはミュージック、同感

あと「重力ピエロ」の春の登場はサイコーだった。千葉と春の対峙、しっくりする。
千葉たちがあの仙台名物のカスタード菓子好きのおやじがやってるホテルに泊まってたとは驚き
伊坂作品ってそうやって作品どうしがひとつの世界に存在してる感じがあってわくわくする

どんどん文庫化すすめてください
「魔王」はやく読んでみたい。
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雑誌いろいろ

2008年02月05日 | BOOKS
ついに、たくさん降ったのだ。一気にきたね。
嬉しかったけど、今日、夜はもうほとんど普通に戻ってた
昨日は寒かったけど、雪を見に散歩にでかけてタイヤキを食べました。小さなしあわせー。

やまじひとみちゃんの絵本(お話)が雑誌MOEに載ったのだ
「もっきんのいえ」。楽しすぎる色彩
飲みながら喋りまくったドラミファソラシどりのお話
本屋で、なんでかしらないけど、どきどきしたー。あたしがどきどきしてもしょうがないんだけど
また改めてかく。まずはおめでとう

Esquireがピアノ特集だったので思わず買ってしまった。なにやらCDも付いてた。
むふふ楽しみー。クラシックが多そうだけれどそれもまたゆっくり読むわ

やーっと出たらしい、パンドラside-A.
でもー。渡辺センセイの新作は次回っぽいなー。
ライトノベルは渡辺さん以外読まないので値段もけっこうするしsideAは買わずに待とうかな~。。。

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異形コレクション

2007年12月27日 | BOOKS
「ひとにぎりの異形」読み中~



普段、ホラーやミステリーはほとんど読まないのだけど、
星新一トリビュートということで渡辺浩弐さんがショートショート書き下ろしてるとのことで
その数ページだけのために買ったぜ

「これは小説ではない」
なんか愛が、救いがある最後の一行に。

渡辺さんの長編もヘヴィで良いけど、
やっぱりショートショートの感じ好きかな。
どこまでホントかわからないけど予言的で、
無駄がなくストレートで、
人をくったような結末があって、
ちょっと体温のある、そんな世界が凝縮されているから

他の人の作品と一緒に一冊の本になっていると、そういう
ワタナベカラーがよくわかって面白いな。

パンドラも期待していますが、自分が買うにはチト勇気のいる?類いの雑誌かもなあ
まぁ載るとわかればプレイボーイも書店でオヤジまみれになりつつ立ち読みしたし、
入手するけどねっ

今回で500本目のショートショートだったらしい
うーん、やっぱり持続することってすごいわ。
自分もレベルどうこうとかは気にせず、続けられることは続けたい


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秋がくる

2007年09月04日 | BOOKS
乙一サンの「ZOO 1」を読み終わったので、
2を買いにいそいそと地元の本屋に行ったら、レジの前に

伊坂さんの文庫がいっぱーい

ついでに石田衣良のも。どっちも好きだあ。やっぱミーハーだわー。

感想書きそびれてたけど石田衣良の「アキハバラ@DEEP」は痛快だった。
普通の人が出てこないトコが面白い。みんななにかに特化されててオタク文化の象徴的だった。
それでもマスを相手に闘えるのだ

で、ずうっと待っていた伊坂作品の文庫化がいつのまにかずずいと進んでいたよーなので
未読の「チルドレン」と「グラスホッパー」をレジ前でつかみとり「ZOO 2」とあわせて購入
えへへへしばらく通勤の友には事欠かないわ

渡辺サンも長編書き上げたとか、、、またまた楽しみなのだえへへへ
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ナツイチのオツイチ

2007年08月24日 | BOOKS
暗黒童話/乙一

夏だから涼しくなりそうな本を読んでみようと思った。
乙一サンの本は初めて読んだ。
ナツイチは蒼井優ちゃん。なんであのコはあんなに透明感があってかわいいの

あんまり怖い話ではなかった。ファンタジーホラーっていうみたいね。
眼の持ち主が見せる記憶、という設定がおもしろかった。
前、TVのドキュメンタリーで、臓器移植した人がドナーの臓器の記憶を感じる、というのを見た事があったので、
自然に受け入れて読めた。
最後の方はちょっと頭に入ってきづらかったかなあ・・・

全体的なトーンは淡々としていて、悪くない感じ、「平面いぬ」っての
タイトルが気になるので文庫、読んでみようかな・・・

本編よりも、文庫版あとがきのほうが自分にとっては圧倒的に面白くて
電車の中でふきだしそーになってしまった。乙一さん好感度

作家といえば、渡辺浩弐さんまたなんかイベント出るみたいねっ。
自分は講談社BOXファンクラブには入ってないから行かれないなーきっと
コージ中によれば「今をときめく若手作家さんがたくさん出るので、渡辺浩弐なんかひっこんでろという感じ」
だそうですがとんでもない、なべちゃんだけが見たいっていゆーあちきのよーな人間も世の中には
結構いると思うぞっ
だって講談社BOX渡辺さんの本しか読んでないし
太田克史さんスゴイなあとは思っているけど
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Coffee Talk #1

2007年04月23日 | BOOKS
トークセッション行って来た~
4/19「ひらきこもりのすすめ2.0の向こう側へ」@池袋ジュンク堂のカフェ
渡辺浩弐/太田克史(講談社BOX編集長)

なんかもうファンだし、なつかしのジュンク堂に来てくれるし、
それだけの理由で嬉しくなって行くことにした。
つまり、、、太田氏について、良く知らないの、すみません・・
でも、「ひらき2.0」に渡辺さんとの対談も載っていたし、ネットで色々情報をみていて、
自分と同世代の方だし、どんな人なのかなーと興味をそそられた。

それにしても「ファウスト」を事前にチェックしとかなかったことが悔やまれるー
なぜなら、、、ほとんど、出版業界の話になったからだーっ
渡辺さんって聞き上手でもあるのかな、渡辺さんが色々聞いて、流れつくって、
太田さんがどわーっと喋るって感じが多かったかな。

普段からああいう感じでふたりでいろんなこと喋っているんだろなあって感じで、
ふたりとも早口でどんどん話が進んでいく。

太田さんは顔立ちのハッキリしたイケメンお兄さんだった。
とても前向きなパワーと自信を持ってる方。
海外(主にアジア)への進出をいま着々と進めていらっしゃるようで
そんな話のときとか、ほかでも「やれると思うんですよね~」と、
何度か言ってたのが印象的。「闘う」というコトバの似合う人だなー。

メモをとる暇もなく見入ってしまったけど少し印象に残ったことをかいとこう。
実際の内容とズレてる部分もあるかも・・・

新人作家がいつか直木賞、芥川賞をとるのがひとつの目指す所ではあるけど、
はたしてそうなったときに、その作家が自分の好きな話を書いてくれている状況であるだろうかと
疑問に感じている、とか

村上春樹が旧文学界のステップをふまず、単身USAで地位を築いたことに出版業界人は
もっと敏感になるべきだ、とか、

ケータイ小説は1画面1画面の面白さが大切、その瞬間、その瞬間のおもしろさ。
伏線とかはけっこうどーでもよくなっちゃう。
で、そういうスタイルってもしかして翻訳ソフトにかかりやすい文体ってことになるんじゃないか、
世界に出て行きやすいんじゃないか、とか、

とっても興味深いお話だった

太田さんは2-3日会社行ってあとは海外放浪する生活をしばらくしてたことがあるそうで
それでも社員として会社にいられたことが素晴らしい。
そしていまは社外に部署を構えていて相当自由にやっていらっしゃるとか、、、
かなりの売り上げを叩き出し、会社にも貢献している。結果出してるってことだよね。
そしてこんどは世界に向かっていく。
企業に所属しつつ、「ひらきこもり」的に仕事をしてるなあ。
ある意味これは理想的なんじゃないか?と感じた。
大企業のいい部分を最大限に活用されてるというか・・・

渡辺さんご自身は「会社を内側から見る機会というのがなかったので、
企業に一度も就職していないことを少し後悔してもいる」と言ってた。
色々な人が関わっているだろうけど、たしかに完全に個人単位でクリエイトし続けてる印象ある。
渡辺さんの仕事のしかたもモノスゴイと思う。
あのペースでものを書き続けるのって大変なことだよな、きっと。
しかも映画とかもめちゃめちゃたくさん観てるみたいだしイベントも多く関わってるみたいだし。。
ひらき2.0は、やっていくのは結構シビアでもある提案だと思うのだけど、
渡辺さんはそれを実際にやってのけている上で書いてるので、とっても説得力がある。
ああうパワーってどこからやってくるんだろう。

ずっとずっと走り続けている渡辺さん
作品やエッセイ読んでるとそのたびにアタマの中どーなってるのか見てみたいなあと思う。
枯れることがないんだよな。。。
そういう姿をみていると、自分も止まることだけは、しないぞ!っと思う。

それにしてもナベ様まじでカッコよかったな~・・・
やっぱり、白髪になったりするんだなーと思ったりしつつ見とれていた。
ジャケットおしゃれだったし。
結局のところ、話はなんでもいいのだ。あのオーラに触れることが大切なんだよね~。
もっといろんな所でトークショウとかやってくれたらいいなあ。

しかしあのカフェにあんなに人はいってるのはじめてみた(定員40名)
トークセッションには初めて行ったし、喫茶利用のときはもっとすいてるし。
いろんなひとがいたな。
自分は渡辺ファンなのでみんなそうかと思ったけど、太田さんファンとか
ファウストファン、っぽい感じの人もいっぱいいたみたい。

到着が結構ぎりぎりだったのでもうほとんど席うまっていたけど、
奇跡的に渡辺さんチョーよくみえるとこがぽつりと空いてたから嬉しかったなーひひひ
おふたりが登場する前に、出演者テーブルに紅茶とコーヒーが運ばれて来たのをみて、
「絶対コーヒーが渡辺さんだワタナベさんだ絶対そうそうそう、コーヒー好きそうだしそっちに座ってくれればモロ見える」と思ってたらやっぱそっちに座ったのでラッキー、太田さんはちょっと前の人々かぶっちゃったから。

あーすごい、ファン気分炸裂・・・
しかたない、あの生き方、カッコイイんだもんほんとに

観客なのに、こっちが勝手に緊張してしまった。舞い上がっちゃって~
興奮してこの日は眠れなかった、、、ノートに書きまくった。
サインももらったし、元気ももらった


楽しかった友とのTalk #2はまた後日書く。
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ひらきこもりのすすめ2.0

2007年04月22日 | BOOKS
ひらきこもりのすすめ2.0 渡辺浩弐

渡辺さんの新刊by講談社BOX、読んだ。

おもしろい

自分が受け止めた印象・・・

クリエイティブを目指す人に向けている内容かな、という感じはするけど、
自分ふくめ、すべての人にあてはまることが書いてある。
(結局生きてくこと自体、人それぞれのクリエイティブ活動だもんね)

自分のことをよく知ることが一番大切。
好きなことって何か。楽しくて仕方がない、のめりこんでいけるものって何か。
まずはそれをちゃんと把握すること。
そして、自分にしかできない部分をみつけること。
さらに、それを仕事として、お金にしてプロとして生活するには、、、

それらを実現させるのに、いまのネット環境はすごーく役に立つっていう部分が新鮮。
会社がイヤなら会社になんていかなくても、やっていけるって話。
ひきこもりの人間を無理していまの社会にひっぱり出す必要なんてなくて、
おたくなパワー(要は好きのパワーだな)を最大限に活用していく提案。
ちゃんとひきこもる、ひらきこもりのすすめ。

パソコンやケータイを使って、なにか自分の思いを表現する。
世界にむけて発信する。
同士をみつける。
他人の表現に対しての評価をおくる。
などなど。
世界のあふれる情報や作品から、自分のセンスで選択、リコメンドをすることも、
ひとつの表現とか。
これから、もうどこに住んでるとかいったことは関係なくなるとか。

何かを進めていくのに、「~だから無理」っていう言い訳がきかなくなってる世の中なんだな。。。
それだけ技術が進んで、道具としてコンピュータって発達してるんだね。
あとはひとりひとりのオリジナリティにかかってくるわけか・・・。

普段こりかたまっている自分の頭をガガッとあけられるかんじ。
次から次へと思いもよらないおもしろい発想が書いてあるので、
そっか、なんでもアリだよなって思える。

そして渡辺さんはやっぱりゲームや映画の世界が好きなんだなあと思った。
現実的な、ゲーム業界、映画業界に対する思いを、とくに後半で感じた。
あと、このヒトの話にはとってもオリジナリティがあるといつも思う。
なんていったらいいのかなぁ、ゆるぎない自信を持っておもしろいこと言うトコとか。

いまの自分は、
ひきこもりじゃない。おたくでもない。
でもひらきこもりでもない。
好きなことはある。
でもそれをどこまで加速させられるのかまだわからない。
というか、加速していくほど、本当に好きなのだろうか
と、この本を読んで思ってしまった。
妥協をよくもわるくも、できてしまう。
会社に行って仕事することも好きだし・・・
じゃあ、ほんとの自分ってどこにあるんだろう。
まだまだ探していかなきゃいけない部分があるんだな・・・。

最近、そんなわけでちょっとネットの使い方も意識変わったところある。

なんだかんだ言っても、楽しいのが一番だから、そのスタンスで
もうちょっと色々今後も考えて、行動していきたいな

変わった方向から、背中をぽんと押してもらった感じだ。渡辺さんありがとうっ
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Over the Rainbow / 奈良美智*杉戸洋

2007年04月11日 | BOOKS


美容院に行くことが好き。
こないだはカラーもやったから、その間、この本をみていた。

(奈良美智、好き。2001年に横浜美術館でやった
I DON'T MIND IF YOU FORGET ME という展覧会に行ったとき、
大きな丸いお皿みたいのに例の女の子たちが描かれて展示されていて、
なんともいえない広々とした気持ちになったのを覚えてる。
犬がかわいい。
あとは日頃のブレスト的?なドローイングやメモの切れ端が大量に展示してあるところに感動した。
やっぱり、四六時中ああやって描いてるんだなあ。
ちょっとしたコトバ、詩みたいになってたり、つぶやきみたいのもあったりして、
身近な感じがした。
奈良氏の絵にはすごいやわらかなイメージと同時にパンクというか、
攻撃的なイメージを感じることがあってそこがおもしろいと思う。)

この本は杉戸洋とのコラボ。
杉戸氏のことは全然知らないんだけども・・・

とにかく色彩がやわらかくて美しいの
表紙にもなってる、泉みたいのとこから女の子が顔を出している作品、
泉は、青いけど、よくみると青くなくって、さまざまな色が含まれている。
でも青にみえる。絵画っておもしろい。。。美しいなあ。
どうして色ってこんなに不思議なんだろう
おんなじように、白いヒツジのような動物も、白いけど白くなかったりする。
そういうのをぼーっと眺めていたら、心がゆったりした。

OWLへは、いつもは平日の夜行くんだけど今回は休みの日の昼間だった。
そのせいか、自分ものんびりモードでいつもよりさらにリラックスした
そうそう、中田さん、ゴールドラメのALL STAR履いてたかっちょええ~
チラッと見えるトコがおしゃれだわっ
発表会のときも、ホーキンスかな、ゴールド使いのスニーカー、かっこよく
履きこなしてた男子、印象的だったし、男性がうまくゴールド使ってるといいね

そういえば骨董通り近くに奈良美智+grafのカフェ(A to Z Cafe)があるのだね、知らなかった。。。
こんどいってみよっと
その近くのcafe ±0にも行きたいっ
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ィキル2.0 終了

2007年01月18日 | BOOKS
06/12/20 「ィキル2.0」、終了
ちょっと気合いいれないと書けないってんでのびのびになった。

これは、渡辺浩弐氏の本「ィキル」の続編というかアナザーストーリーというか、、、

「ィキル」は殺し屋の小田切明さんが主人公なのだけど、本の中に、しおりみたいに
そのオタキリさん(ヘンな名前だ)の名刺がはさまってる。
名刺の裏にはQRコードが。これはアクセスせにゃあ、ということで
ケータイカメラを構えたものの、私のキャリアにはリーダ機能がついてなかった
ので、翌日早速機種変更
で、改めてQRコード読み取ったら、ィキル2.0開始画面にアクセスできた。
(別に今じゃニワンゴとかいうサイトでふつーにアクセスできるんだけど)

その後は、メールが送られてきて、それに空返信すると、
「i-KILLネット」の参加者となって、続きがまた送られてきてストーリーが進んでいく。
とりあえずそれだけで新鮮だった。ケータイ小説っておもしろいんだねー。
でも1日につき15-20件くらいくるんだ、
しかも、2時間以上返信しないでほっとくと「資格を失います」っていわれて
最初に戻っちゃうしで、結構ハマっちゃう。
そんなわけで料金プランも変更したわたし、、、
みんなに「作者とドコモの術中にはまりすぎだよ」と笑われ、、、ファンってつらいわー

そして何より内容が残酷で、グロありありなので、読んでる最中ほんとうにつらかった。
それでも返信を続けてしまう自分・・・・あ~こわい。
返信をすることが、ある人の復讐殺人に同意し、加担することになってしまうの。
そういう内容。
途中ふと現実との境目が分からなくなったりした。ほんとハマリすぎー。
最近の高校生とか、こういうの平気でフンフンと読めるのかなあ。

最後、復讐は、世間の人々の多くの同意が得られたならば、個人的ではなく
社会的な害を排除することになる、社会的な行為であって、
だから、憎しみとは、愛なのだというような記述があった。
ちょっと難しかったけど、そうなのかどうか、しばらくまだ考えている。
確かに愛情の反対は無関心だとはよくいうけど。そこはわかるんだけど。
あったかい気持ちになれないものを、愛情って呼んでいいのかわからない。

渡辺さんは予言の鳥(ド♯~レソシ♭ド♯~レソシ♭レッ、シューマンだっけ)だと思う。
作品を読んだ後それに似た出来事が起こることとかけっこうある。
しかもどちらかというと暗い出来事なんだけども。今回もそう。
よくもこんなに言葉にするのおそろしいくらいのストレートな表現で書けるものだ。
(今までこわいNo1はねじまき鳥の皮はぎシーンだったが軽くそれを超える)
2.0のほうは完全に体温がない世界。
でもきっとそれはどこかで実際に起こってること。
自分のノーテンキな世界のほうが、もしかしてにせものなんじゃないか、とか感じてしまう。
(またみんなに笑われるわけだけど)

人を憎めるほど、他人に興味ないかも。。
そしてどちらかというと好きになるほうが楽だ
好きになるのも、憎むのも、パワー必要だよな。

様々な方向からの考え方を、「こっちが間違い」っていう感覚なしで見せてくれる、
渡辺さんの作品やコラムのそういうところが好きだ
ケータイ小説、そのほかひねりのきいた面白い作品もニワンゴで読めるようになっている。
いくつか読んだ、あいかわらずのナベ節
が、しかしやはり紙の本のほうがゆっくり心に入ってくるので
わたしには向いている。わたしはしょせんそうなのだ。

でもこれからもケータイ上で色々計画されてるみたいなんで、
きっとまた面白い発想でなにかをやってくれるんだろうな、期待

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アヒルと鴨のコインロッカー

2007年01月17日 | BOOKS
アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎



やっと、伊坂さんの本が新たに文庫になった!
楽しい通勤の友~

今回はミステリミステリしてるなーという感じだった。
最後にそれぞれのパーツが合わさっていくのはちょー爽快
「あーそっか」「ぬあー」の連続
キャラクターの良さは相変わらず。。。河崎に、会ってみたいな。
またまた本当に悪いヤツが出てきて、そいつらはこれでもかってほど邪悪だった。
あとの人たちは、みんなリアルで愛嬌があって好き。
これはやはりボブディラン聴きながら読むのがいいのだろうか・・・
わたしも神様を閉じ込めに行こうかな

伊坂さんは犬好きっぽいところがよいわ。
会話もくーっ、にくいっってくらい軽快でしゃれてて、
一気に読み進んでしまうー。

東京創元社というとこが出してるようだけど、
紙面ビジュアルのバランスに慣れるのに
少し時間がかかった。なんか余白が少ないような・・・・?

それにしても、いまだ「オーデュボンの祈り」が伊坂さんの読んだ中ではトップだな~

毎回同じような感想を書いているけど・・・
早くほかの作品も文庫化してほし~

(仮)山本寛斎SHOW/METHENY MHELDEU
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東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

2007年01月14日 | BOOKS
やっと読み終わったー。

リリー・フランキーというと、自分の中では
"SPA!"とココリコミラクルタイプの印象がほとんどで、
サブカル系のおもしろいクリエイティブな人と思っていた。

ので、この本を読んでちょっと不思議な感覚になった。
いままで自分が見てたリリーとちょっと違ったからね
こういう率直な愛情を書ける人なんだなぁと・・・。

どんなにビンボーして、堕落した日々を送ってどーしょーもない状態に
なっても、帰ってこいと言ってくれる人がいると、人ってやっていけるんだと思った。
自分がどんな状態であろうと受け入れてくれる人の存在、
たぶんそれはこの本にあるように、母親であることが一番多いのではないかと思う。
母親でなくとも、とにかく無償で愛情を与え続けてくれる存在がいる人、
帰るところのある人は幸せだ。
たとえば蒲田のネットカフェで夜過ごしてる人たちのなかには、
ほんとうに、帰る所がないという人もいるわけで・・・

やっぱ、いろんな形あるけど、愛があれば生きてはいける、
ないと大変だけどそれでも生きていかないといけないね

細かいことだけど、仕事で抗がん剤の副作用症例を多く見ていた時期があった。
そのときは納期に間に合わせるために、経過はたんたんと
読み進めていただけだったけど、
本当はその一行一行に、苦しい思いがあるのだと、この本を読みながら思った。
いたたまれない。薬に身体を冒されることだけは避けたい・・・

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ィキル 渡辺浩弐

2006年12月08日 | BOOKS


一気読み。
自分の生きているところと、とても離れている感じがする。
だけど、ぜったいに現実にある世界が描かれてる。(と思う)
思わず目をそらしてしまうようなきつい描写(だけど、リアル)もいっぱい。
だけどノスタルジックなところも、ある。
そのへんが渡辺さんの本の魅力だと思う。
冷たさや黒さと、なつかしさやセピアが同居してるところが感じられる。

読み終わってしばらくたってから、じわじわと苦しくなってしまった。
自分はなんでこんなゆるゆる生きていられるんだろう?
同じ現実だよな・・・
生きてること、死ぬこと、ゆるすこと、殺めること、
自分もいつかそういう崖っぷちに立つことがあるかもしれない。
それが明日かもしれない可能性があるから、ドキドキしてしまう、、、

そういうことを気づかせてくれる作品。
渡辺さんの作品のなかでは一番ショックが大きかった、、、

一概に「これいいよ!」とすすめられないけど、
自分にとっては、衝撃の一冊でした。

しかも、その本だけで話はおわってないから、、、、毎日、
携帯電話の受信メールを見て、また、どきどきするんだな、、、
どこまでが現実かわからなくなる!
そのためにわざわざ携帯機種変した。。。
(話はそれるが、それで悪い気も削ぎ落とせた気がする)

もうすこし日がたつと、消化されるかも。。。
渡辺さんの話はいつもわたしの知らない世界のふたを開けるんだ
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星占/bookBookbook

2006年12月04日 | BOOKS
今朝の星占はまた、最下位だ!
ラッキーメニュードライカレーだったかな、けど食べたくなかった。

最下位らしいタイミングわるわるなことが・・・
サーバーにちろっとおかわり用に残しておいたコーヒー、
誰も飲まないだろうと思って、
昼休み食後に飲もうと思ってとりにいったらいつのまにかなくなっており、
しかたがないのでまた新たにいれようと思ったらこんどは
フィルタペーパーが一枚も残ってなかった、、、
2Fに取りにいったりしてるうちに昼休み終了ムキーッ

でもっ、そんなことはどうでもいいのっ
久しぶりに渡辺浩弐氏の本を買ったからっ
新作予約するなんていつぶりだろう??
「ィキル」iKILL、
イキルためにはキルしかない、なのだそう。
よく思いつくなあ!
これから読むむむ。どんな感じかな~楽しみ

今日発売日で、今日の夕方、ブックファーストから入荷のtelがあって、
んで取りにいったワケだけど、
カウンターで本がみつからず、店員さん3人くらいで
焦りまくってさがしてた、、、なんでじゃ
このへんも射手座最下位パワーなのかしら、、、
いちおう売場の書棚のほうもチェックしたら3冊おいてあった

ついでに「これだけは村上さんに言っておこう」も買うべし、と思ってたら
本屋入って一歩目に目についた。やっほー
しかもさらに続編の「ひとつ、村上さんでやってみるか」まで出ていた。。。
ので2冊とも買ってしまった。ほくほく

新宿ルミネのブック1stけっこう好き
遅くまでやってるし。
スケジュール帳やカレンダもいくつかみた。
最近クレーの色が気になっているので、できればクレーのカレンダが
欲しいんだけどまだ出会わず・・・

読書の冬到来
コメント
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