ぴてのひとりごと

法務や福岡ソフトバンクホークスの話題など、徒然なるままに書き込んでいるブログです。

フジテレビによる損害賠償請求とライブドア株の買取り

2006-03-18 00:55:37 | 法務
 期末ということでなんだか非常にバタバタしており、エントリーもだいぶ間が空いてしまいました。
 ところで、フジテレビが所有していたライブドア株式をUSENの宇野社長が個人で買取り、フジテレビは損失分をライブドアに損害賠償請求するそうです(こちら)。宇野社長は、フジテレビによる損害賠償請求も織り込んで買取額を算出したそうですが、ちょっとこのスキームは理解に苦しみます。

 わざわざ345億円もの偶発債務を抱えた会社を法的整理のスキームすら経ないで買い取るということの妥当性はどうなのでしょうか。ましてや、フジテレビの請求が認められた場合には他の株主からの損害賠償請求も認められる可能性が高くなるのではないかと思われます。私だったら、ライブドアを民事再生等の法的整理をして買い取るか、少なくともフジテレビにライブドアに対する損害賠償請求権を放棄させて株式を買い取ると思います。多少買取価格が高くなっても、よりリスクの少ない買収を選択した方がよいのではないかと思いますが・・・。

 宇野社長個人のお金で買う(個人でリスクをとる)からこういうことができるんでしょうね。でも取らなくてもいいリスクを取ってしまっている気がするのは単なる心配性でしょうか。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは。 (toshi)
2006-03-19 22:12:46
ぴてさん、TBありがとうございました。



週末の日経にも掲載されておりましたが、ライブドアの株主のうち、フジテレビについては相対取引によるものであるために、損害額が確定しやすく、一般株主は市場取引によるものであるために、損害額が確定しにくい、したがってフジテレビだけが損害の補填が可能ではないか、とのことです。これは証券取引法の適用条文の違いによるものなんでしょうね。

ただ、この記事の推測につきましては、私はまだまだ懐疑的でありまして、この345億円について、すべてに因果関係を認めることができるのかどうか、大口株主となるUSENとの取引に基づくものであるがゆえに、なんかいろいろと疑問符のつきそうな論点が出てくるような気がいたします。私も自ブログで一度検討してみたい問題点ですね。

因果関係 (ぴて)
2006-03-19 23:34:58
toshiさん、こんばんは。



確かに、フジテレビは第三者割当増資により株式を引き受けているというのが一般株主とは違いますね。でも、(もし有価証券報告書等の虚偽記載が原因とするのであれば)因果関係という点からは、それほど一般株主とは違わないような気がします。むしろ、十分なデューディリジェンスができる立場にいたわけですから、一般株主よりも因果関係が認められやすいというのは直感的には違和感を感じます。



いずれにしても、損害賠償を請求すると宣言している人から、なんの手当てもなしに株式を買い取った宇野社長の判断の根拠を聞いてみたいところです。

コメントを投稿