ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

Ya!Ya!Ya!万年バロック青年がやってきた!

2011-03-08 23:51:00 | 旅・おでかけ

YaYaYaここ埼玉の地に、福島の万年バロック青年がやってきた
実は万年バロック青年、5日(土)に、ぴすけが住んでいる市の隣接市で開催される
歌手の「〇〇きま〇」(「なつきまり」ではない)のライブツアーにやってきたのだった。
そこで6日(日)に、ぴすけとダーリンで、埼玉を御案内しようということになった。
とは言うもののここ埼玉は、無雪期なら長瀞や三峰山などの秩父方面
もしくは、半月後であれば桜が咲く大宮公園や県立博物館の散策などもありだと思うが
今の時期に御案内できるような場所、しかも県北東部で
帰りは大宮駅に出なければならないとなると…、行田行田しかない
ということで、埼玉県の地名が採られたさきたまの地である行田に決定したのだった。


8時55分、羽生駅改札口で落ち合った我々は、9時6分発の秩父鉄道に乗り換え行田市駅で下車。
忍城本丸跡に建てられた行田市郷土博物館に向かった。

忍城は明治維新後に取り壊されたが、現在、城郭の面影を生かしながら
忍城址公園として整備されており、そこに行田市郷土博物館がある。

梅も見頃で、馥郁たる香りが辺りに漂っている。
ぴすけが花粉症でなければ、マスクを取って思い切り香りを嗅ぎたいのに…
行田市郷土博物館の展示は、大変残念なことに脈絡がなく散漫で
決して予算がないわけではないようなのに、この程度の内容では褒められたものではない。
褒められるところまでいかなくとも、もう少し時系列を大切にして系統立った展示を望みたい。

あまりにも展示内容がお粗末なため、三階櫓を模して建てられた展示室の最上階で
ぴすけと万年バロック青年は、見渡す山々の山位同定を始めた
万年バロック青年は、福島で見る山並とは全く違った展望に興奮
あれは日光だの、その奥に見えるのは武尊山か尾瀬だろうとか
竜の背のような両神山の威容の向こうに見える真っ白な山々は、八ヶ岳ではないかとか
かなり二人で盛り上がった
ところが…、博物館に来てまで山の話題で盛り上がってしまったことに気が付き
「なんでこんなところで山の話をしているんだか…」と言って苦笑い。


この日の移動は、行田市内循環バスで次なる目的地・埼玉古墳群に向かうのだが
市内循環バスの発車時刻まで30分近くあったため、いったん自由行動となった。
ダーリンと万年バロック青年は、なぜが博物館前のテントの出店へ。
ぴすけは城址公園を1周することにした。

興味を引かれたのがこれ。
忍城本丸の石垣に使われていた石だという。
石垣の石が楔形になっていることは知っていたが、ここまで四角錐に近いとは考えていなかった。
かなり、びっくり


11時11分市役所前発の市内循環バスに乗った我々は、埼玉古墳公園前バス停で下車。
昼食は、埼玉県の平野部郷土食と言っても過言ではないうどんにしようと考えていたのだが
お目当ての店は「冬眠中」だった
ダーリンと万年バロック青年は、郷土博物館前に出ていたテントの店でパンを買って食べたそうで
それほど空腹ではないということで、古墳見学へと向かうことにした。

さきたま風土記の丘は、埼玉古墳群を中心とした史跡公園として整備されており
散策や遊びの場として家族連れで賑わっている。

日本国内最大の円墳、丸墓山古墳。
ダーリンを騙して山に連れて行く前、腕試しならぬ脚試しとして
ぴすけはダーリンを連れて、この古墳を登らせた。
ダーリンは一息でこの古墳が登れず、途中立ち止まっては休み、立ち止まっては休みで
最高部に着いた時には息が上がって脚が痛いと嘆いていた
それが今や山岳マラソン大会に出るようになるとは、驚きである。


丸墓山古墳を登っていると、NHKラジオの「忍城ラジオ攻め」が生収録されている会場が眼下に見える。
法螺貝が吹かれ、甲冑を着て旗指物を指したエキストラがウロウロしている。
「丸墓山の上にいるみなさ~ん」とか、「稲荷山にいらっしゃるみなさ~ん」との呼びかけに
手を振ったりピョンピョン飛び跳ねたりして毎回御丁寧に応えているダーリン

国宝の金錯銘鉄剣・画紋帯環状乳神獣鏡などが発掘された稲荷山古墳には
当時の埋葬施設の状況が図解でわかるようになっている。

将軍山古墳は、墳丘と堀が復元され、実物の横穴式石室を建物の中から見学できる
将軍山古墳展示館がある。


さて、県道を挟んで北側の古墳群を巡った我々は、そろそろお腹が空いたのでお昼を食べることにした。
選択肢は限られていて(選べるほどの店がないということ)、安直と言えば安直だったが
県道脇の食堂へ。
ぴすけはさきたまラーメン、ダーリンはハムカツ定食、万年バロック青年はメンチ定食と
郷土食とは程遠いお昼になってしまった
昼食後は、県道を挟んで南側にあるさきたま史跡の博物館で国宝見学。
この時、博物館内の体験施設で子供になにやら教えている男性の後姿に見覚えが…
こちらを振り返ったその姿は、ぴすけが学生時代
埼玉県立博物館でアルバイトをしていた時に御世話になった学芸員の方だったのだ。
なにせ20年以上前のことである
ぴすけを覚えていてくれているかどうか…
マスクを外し、「〇〇さん」と呼びかけて名乗ったところ、思い出していただけたようで
「あなたも変わっていないね~」と、嬉しいお言葉をいただいた。
既に定年退職されたそうだが、何かイベントがあるとお手伝いとして借り出されるそうで
お元気で御活躍の場があるということは、なによりである。
お互いの健やかなことを喜び合って、福島から来た友人を案内しているのだと言ったところ
「それはいいそれはいいね~」と言ってくださった。
民家園・植物園などをぐるりと巡り、14時43分発のバスに乗ってJR行田駅前で下車。
高崎線で大宮駅に向かった。
ダーリンは熟睡
ぴすけと万年バロック青年は、音楽や実家や「〇〇きま〇」(「なつきまり」ではない)や
山の話で、40分間しゃべりっ放し
大宮駅から新幹線で帰る万年バロック青年を改札口で見送った。


朝から夕方まで引きずり回され
福島より一足早く本格化しているスギ花粉のシャワーを浴びて
完全に花粉症の症状が激化した万年バロック青年は、埼玉のローカル散歩を楽しんでくれただろうか。
こちらとしては、埼玉に来ると声を掛けていただいて、本当に嬉しかったのだ。
福島に来る時は、必ず連絡してと言ってもらえたことも、本当に嬉しい。
有朋自遠方来、不亦楽乎



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