千寿七福神めぐり

ダーリンの大型ザック購入に付いていったぴすけが、なぜか自分の大型ザックを購入したことは
既に「夏でも冬でも」で触れたが、大型ザックを購入した理由の一つが夏の縦走に備えて
もう一つが、今まで使用していた中型ザックがどうにも体に合わず
激しい肩こりと（日常ではぴすけに肩こりはない）、安定性の欠如に悩んでだった。

これがその中型ザック。
一般的な女性の体形を考慮したザックとして知られているもので
こまごまとした使い勝手に配慮が行き届いていて大変便利なのだが、どうにも体に合わないのだ。
そこで、山中（山中毒）仲間に引きずり込もうと密かに計画中のぽぴさんに
ザックを購入する手間と費用を省いてもらい、近いうちに山に行けるようお貸しすることにしたのだ。
26日、2人の中間点に近い北千住でザック受け渡しという名目で落ち合ったのだが
ぽぴさんが昼の鰻と千寿七福神めぐりを提案してくれて、ブラブラと千住の町に繰り出したのだった


11時30分、北千住駅ＪＲ改札口で落ち合った我々は、ぽぴさんの調べた鰻屋へ。
ところがその店は土曜日が定休日で閉まっていたのだが
すっかり「昼は鰻」の気分になっている我々は、ほかの食事をする気持ちにならず
途中、ビルの上にでかでかと「鰻」の看板が掲げられている周辺に見当をつけて鰻屋を探した。
お腹が空いていたので、路地を入ってすぐに「焼鳥・鰻」の看板が出ていたまじ満という店へ。
うな重と肝吸い、ぴすけのたっての望みで肝焼きも注文。
肝焼きを食べたことがないというぽぴさんは、一口食べたところ飲まずにはいられなくなったようで
日本酒を注文

食べログを読むと、この店の評価はそれほど悪くないようだが
肝焼きと肝吸いはまずますだったものの、今日はたまたまなのかご飯はベチャベチャだし
鰻もスーパーで買うよりはマシという程度で、とりたてておいしい店ではなかったな～
鰻好きとしては、ぽぴさんをお連れしたい店があるので、次回はそこへ行きましょう
鰻屋を出て、道なりに進む。

仲町の氷川神社に祀られている弁才天。
国道4号線に出て隅田川方面に向かう。

河原町の稲荷神社に祀られている福禄寿は、まだ新しい石像だ。

境内の梅は三分咲きといったところか。

稲荷神社から国道4号線を千住大橋に向かって歩くと
松尾芭蕉が陸奥へと旅立つ矢立て初めの地、千住大橋公園がある。

当時の浮世絵と芭蕉の旅立ちの模様を解説する案内板がある。

こちらは公園内にあるおくのほそ道矢立初の碑。

公園の端にある階段を上れば、隅田川に架かる千住大橋が望める。

芭蕉が辿った地を眺めながら、行ったことがあるとかないとか、旅談義。

ここで我々は芭蕉と曾良よろしく旅支度、ならぬザックを試着。
むむむ…ぽぴさん、なかなかこのザックが合っているとみえ、背負い心地が良いそうな
千住大橋公園を後にして、国道4号線を折り返して宮元町にある八幡神社に向かう。

八幡神社は源家とのつながりが深いということで、源義家が陣を敷いた場所だとか。
祀られているのも、毘沙門天である。
八幡神社を出て、千住署入口という信号を左折して間もなく、千住神社に到着。

「回転する『願かけ恵比寿』」…、怪しげ

千住神社は大変立派な神社である。

これが「回転する『願かけ恵比寿』」で、ぴすけは何も考えずにクルクルと左に回した。

すると、「願かけの方法」が書かれた看板が
「男は恵比寿様を左へ三回まわし」…、ぴすけは男になった
千住神社の境内にある富士塚。

ぽぴさんは富士塚の存在を初めて知ったそうで、二合目、三合目などと刻まれた合目石も面白がっていた。

塀に書かれた鳥居の意味するところも知らなかったそうで、古いマンガなどに描かれたこの印を
不思議に思って見ていたが、立小便禁止と知って、納得。
千住神社から墨堤通に出て道なりに歩き、西友のある信号を右折すると元宿神社だ。

ここにもまだ新しい寿老神が。

大川町の氷川神社には、布袋尊が祀られている。

ここの境内にも富士塚があり、千住神社の場合は初山の時にしか登れないようだが
こちらには何も断り書きがないので、登れると判断した。

ザックを背負って、富士登山

そしてここが七福神めぐりの7箇所め、大黒天が祭られている本氷川神社なのだが
大黒天は見当たらず、恐らくこの旧社殿に安置されているものと思われる。


下町の住宅街を歩くコースで、途中にお茶を飲めるような店もなく
およそ3時間、約16000歩の道のりは、喉が渇いてそこそこ疲れるものだった。
一休みしてから帰ろうと入った、北千住駅近くのビルの喫茶店で
消費したカロリー（万歩計で432キロカロリー）を上回るであろうケーキセットを注文
しかもぽぴさんは、3種のケーキとアイスクリームが載ったプレートを注文
さあ、このカロリーを消費するため、ザックもあることだし、山に行きましょ