ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

昔ながらの豆腐づくり体験&ウェルカムパーティー

2012-11-12 23:52:38 | 旅・おでかけ

11月10日(土)

11日(日)に開催される第4回神流マウンテンラン&ウォーク
性懲りもなくダーリンがエントリしていたものの、今回は出場を見送ることとなった。
理由は、「調整不足」
プププ、調整不足とは傍ら痛い
まず、調整なんてずっと、ず~~~っとしていない。
次、不足と言うが、そもそもしていないものに不足も過多もありはしない。
零には、なにを掛けても零である。
「今年は出るのやめようかな…。なんだかそう思えてきた。」
大会前に、珍しくダーリンからそう話を切り出されたぴすけは
口には出さないものの、つい1か月ほど前に一切経山でケガをして以来
ずっと気掛かりだったこともあって、少なからずホッとした
「ダーリンがそうしようと思うのなら、そうしなよ。」
「うん。でも、神流には一緒に行ってくれる?」
「(ふーん、行くことは行くんだ…)いいよ。K家の皆さんにも、お目にかかりたいよね。
   それに…、『やっぱり走ることにした!』なんて言わせないように、ついていかなくちゃね
「なんで知っているの


そんなこんなで、不出場ながら「応援」ということで
最寄駅に3分ほど遅れてやってきた8時1分発の東武伊勢崎線に乗った我々は
途中、羽生駅で秩父鉄道に、熊谷駅でJR高崎線に乗り換えた。

なんとなんと、乗り換えた列車は国鉄時代の特急旧車両の「快速 碓氷」だった。
ぴすけは車両が見えてきた途端に、いままでとは打って変わってソワソワし始めた

座席のシートは張り替えられているものの、構造や設備はほぼ旧車両のまま。
ライトも御覧のとおり
特急あさまに乗り、横川駅で弁当売りからおぎのやの釜めしを買い
アプト式の碓氷峠越えをして軽井沢や長野に向かった日のことを思い出した、35分間であった。
9時33分に高崎駅に到着。

去りゆく快速碓氷を見送る。
高崎駅東口に出て、ロータリーで待機していた神流町のマイクロバスに乗ると
バスは10時を少し過ぎて、神流町を目指して出発した。


鬼石町をとおり、下久保ダム・神流湖を左手に見つつ進む。
11時20分過ぎ、バスは神流町万場のバスターミナルに到着。
バスを降りると、第2回大会の時にダーリンが宿泊のお世話になったK家の奥さんが
昨年同様「ダーリン、ぴすけさん、いらっしゃい。」と、迎えてくれた。
これがまた嬉しく、今回不出場でも我々が神流町にやってきたのは
K家の皆さんに会えることを楽しみにしているからにほかならない。
まず、ダーリンは受付で不出場を伝え、「応援」に徹する旨を伝えて注文していた弁当を受け取り
こいこいアイランド会館で神流の味覚・いろどり弁当を食べる。
これがまたおいしいのだ。
昨年、ぴすけは神流のいろどり弁当を、ダーリンはます重弁当を注文したのだが
素材の香りのよさと味付けのバランスが絶妙で、今回は二人での注文となった。
お昼を食べてから、山村体験ツアーのうち、昔ながらの豆腐づくりに参加するため
12時45分にバスターミナルで神流町のマイクロバスに乗車。
青梨にある体験民宿いちひろで、黒澤さん御夫妻のもと、豆腐づくりをする。

まずは水に浸して戻してある大豆(生)を、石臼で二人がかりでひく。

石臼からは、大豆がひかれて白い汁(生呉 なまご)になって出てくる。

大豆をひいたら、庭で大鍋に油を入れて温めたところに水を入れて沸かす。
そこへ生呉を入れる。
焦げないようにへらでかき混ぜながら、沸騰するまで手を休めずにかきまぜ続ける。
沸騰すると、大豆の香りが変化して、豆の良い香りが漂う。

豆腐づくりに欠かせない水は、黒澤家に引かれている清水で、とても甘い。

沸騰した汁を布袋の中に流し込み、布袋を絞り上げる。
布袋に残ったのがおからで、絞られた汁が豆乳だ。
豆乳に温めたにがりを、固まり具合を見ながら入れていく。
いい塩梅になったら、まずはそれを紙コップに入れて味見をさせてもらえることになった。
固まった部分と、少々黄みがかった澄んだ汁とに分離している。
まず、香りを嗅ぐと、大豆というか、豆腐の良い香りが広がる。
澄んだ汁を飲んでみる。
まろやかで、ほのかに甘く、何とも優しい味わい
次に、固形物も口に入れる。
とても軟らかい豆腐のババロアみたいな食感。
冷めないうちに、豆腐を型に流し込み、重しをして水を切れば豆腐のできあがり。

作った豆腐はまだ水が切れていないため
午前中に黒澤さん御夫妻が作ってくださった豆腐を切り分けてもらう。
とてもしっかりした、堅めの豆腐だ。

豆腐だけでなく、黒澤さんの畑で採れた作物や
豆腐やおからを使った料理で歓待してもらい、お腹がいっぱいになった。

神流町のマイクロバスで万場に戻ると、こいこいアイランド会館前に
群馬県のマスコット・ぐんまちゃんが
昨年はなぜか足がスニーカーで、ちょっと悲しい姿だったが、今年は立派な蹄がついた。
蹄を上げて、思わず自慢するぐんまちゃん。

これが昨年のぐんまちゃん。
足がちょっと悲しいでしょ。


16時、大会プロデューサーの鏑木毅氏の「トレランクリニック」を観るために
こいこいアイランド会館のモニター前に陣取りながら、他人事よろしく船を漕ぐぴすけ
実は、豆腐づくり体験で、かなり消耗(作ったからではないところが悲しいが)
鏑木氏のしゃべりが、子守唄になってしまったようだ

17時にトレランクリニックが終わると、ウェルカムパーティーの会場である
万場小学校の体育館に、17時30分までに移動する。

ウェルカムパーティーでも、鏑木氏は圧倒的な人気で、写真撮影やサイン攻めにあっていた。
昨年同様、ウェルカムパーティーは大変な盛り上がりだったが
ぴすけはさらに疲れてしまい、終盤には地震でもないのに、ダーリンに
「地震?揺れてる?揺れてないか?」
と尋ね、自分が揺れていることに(実際にぴすけが揺れているのではないのだが)気付いた。
疲れが最高潮に達する前にお開きの時刻が来て、ちょっとホッとした。
体育館から出て、校庭で待っていると、宿泊先としてお世話になる
神流町のボランティア民泊のお家の方が迎えに来てくれる手はずになっているのだが
なぜか泊まる予定になっているお宅のプラカードがない
もしや不出場だということで、宿泊まで取り消されてしまったのではないか
担当者に確認したところ、案の定宿泊が取り消されていて
慌ててお世話になる予定のお宅に連絡を取ってくれた。
お世話になるお家の方も、宿泊を取り消されたかと思ったら、やはり泊まるとなったりして
さぞや慌ただしい思いをされたことだろう。
迎えに来てくれた御夫妻がお宅まで案内してくれて、明日の予定や四方山話をし
21時にお風呂をお借りして、就寝。


受け入れてくださったお家の皆さん、見ず知らずの我々を気さくに迎え入れてくださり
土地の話などを聞かせてもらって、愉快な時間でした。
寒くないよう、たくさん布団を用意して泊めてくださり、ありがとうございました



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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うまそううまそう (芝刈り爺さん)
2012-11-13 17:06:38
父の生れた家が豆腐屋で、父はその反動で、
年を取ってからあまり豆腐を食べませんでしたが、
私は豆腐が大好きで、よく食べます。
特にきぬごしなどというのより、コチコチの豆腐、
コチコチ木綿豆腐が好きです。うまそうな豆腐ですね。
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何故か登山靴? (can)
2012-11-13 18:52:49
調整不足?でキャンセル、賢明な選択でしょう。鏑木さんの話を聞いて、舟を漕いでいるようなら”トレラン”をあきらめたのかな。何故か2人がそろって登山靴を履いているのが気になりました。しっかりした豆腐美味しそうでしたね。
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少々食べ過ぎました (ぴすけ)
2012-11-14 10:06:54
>芝刈り爺さん
私も豆腐は大好きです
あの、豆の香りはたまりません。
幸い、家の近くに豆腐屋があるので(ここの豆腐、芝刈り爺さんの好みとは違うかもしれませんが、味は抜群です)、豆腐類はかなりの頻度で食べています。
豆腐作り体験で、食べられる物は作った豆腐だけだと思っていましたから、予想外の歓待にびっくり。
そこでも食べていたのに、ウェルカムパーティーでも食べて、少々食べ過ぎました。
食欲が戻ってきたのはよかったのですが、反省

>canさん
昨日のブログ記事はお読みいただけているでしょうか?
…ということで、登山靴の謎も、ダーリンが性懲りもなくトレランへの意欲を再燃させていることも、判明しましたね
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たま~につくる (ぽぴ)
2012-11-16 13:08:31
さすがに豆からは挽かないけど、生協の濃い目の無調整豆乳が手に入った時にはたまあに作ります。にがりを少しいれて、くみだしどうふてきに温かいままたべると大豆の甘味でどんどんいけます。

絹と木綿なんていわれると一見絹のほうが高級なのかなって思うけど、材料の凝縮度やてまひまからしたら木綿のほうが余程ハイグレードですねぇ、と、作ってはじめて実感しました。


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うちの近所の豆腐屋は (ぴすけ)
2012-11-16 18:19:06
ぽぴさん、うちの近所の豆腐屋は、木綿と絹の値段が違う!
もちろん、木綿の方が高い!
でも、おいしいんだな、これが。
今度遊びに来たら、豆腐尽くしでおもてなし致しますぞよ。
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