ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

三毳山にカタクリを訪ねて

2018-03-29 15:11:39 | 登山(両毛・常総)

3月24日(土)

栃木駅→道の駅みかもバス停→みかも山公園南口→三毳神社→中岳→かたくりの園
→野草の園→みかも山公園(東口)→とちぎ花センター前バス停→栃木駅


栃木県の三毳山は、カタクリの大群落があることで知られていて
訪れる機会を窺っていたが、公共交通の便があまり良くないことや
三毳山自体が公園化しているようであまり魅力を感じず
この季節にカタクリを訪ねて歩くのは、たいてい秩父と決まっていた。
ところが、カタクリ群生地として知られている弟富士山
イノシシの食害で近年めっきり花数が減少し、一昨年はほとんど花が咲いていなかった。
そこで、今年は24日(土)にバス利用で三毳山を訪れた。

6時55分に最寄駅を出発し、JR宇都宮線・東武日光線を乗り継いで栃木駅へ。
南口から運行されているふれあいバス岩舟線8時7分発に乗車。
道の駅みかもバス停に到着したのは、予定時刻に9時5分より、若干遅れた9時8分だった。
そこでいきなり、降車時にバスのステップを踏み外して、墜落したのは痛かった。
ちょっと驚いたが、バスのステップの2段目の隅に角材が取り付けられているではないか
もしかすると段差の高さ解消に利用されているのではないかと思われたが
その角材は2段目のステップの陰に隠れて私には見えず
普段このバスを利用しない私は角材があることを知らないため
その角材でバランスを崩し、いきなりバスのドア外に墜落したのだった

「大丈夫ですか?」

運転手や後続者が声を掛けてくれたが、なにがなんだか墜落自体を呑み込めず

「ええ、大丈夫です」

というのが精一杯で、脚を引きずりながら道の駅のベンチに座った。
ズボンは切れておらず、めくると両膝を擦り剥いてはいたものの傷はきれいで
出血もほとんどなかった。
脚の痛みが取れるまでしばらくベンチで休み、なんとかなるだろうと三毳山に向かった。


三毳山といっても、実際はほとんどがみかも山公園内で、整備された環境下にある。
南口から入園したところ、舗装路をショートカットするように山道がある模様。
中岳まではその山道を歩こうと、左手に進んだところ…
これがかなりの直登で、道も一直線、傾斜もきつく、ズボンが擦れて傷が痛い

この道には、所々に特徴のある石があって、それぞれに名前が付けられている。
上の写真は日本武尊の足跡石と呼ばれている。
直登ルートは三毳神社の参道を兼ねているのか、やがて幅の狭い傾斜のきつい石段に変わる。

9時34分、三毳神社に到着。

こちらの岩は、蝋燭岩。
ろうそくの炎の形に見えることから名づけられたそうだ。

三毳神社から15分ほど歩くと、右手が突然開けた場所に出る。
ハング・パラグライダー場で、キスゲの園と呼ばれている場所らしい。

9時45分、キスゲ園から5分と経たずに中岳山頂に到着。
とくに見晴らしが良いわけでもなく、人もたくさんいたので、そそくさと後にした。


ところが、ここにいた人の数と、朝乗ってきたバスの運転手の話から
帰りのバスに乗車できないほどの来園者があるのではないかとの不安が頭をもたげた
運転手の話では、私が乗ったバスの次の便は、休日だととんでもない人数が乗り
帰りのバスは時間帯によるが、始発でないと乗れない可能性があると話していたのだ。
この日私は、みかも山公園を抜けて、三毳山の山頂である青竜ヶ岳から
カタクリの里に行き、円仁誕生地バス停からバス利用で栃木駅に戻る予定でいた。
そして、その後電車で移動し、十二神将特別開帳中の医王寺に参拝するため
楡木駅から乗車するタクシーを予約していたのであった。

「これはまずい…

交通の便が良い場所で、駅まで歩いて帰れるならともかく、双方ともに厳しいとなると
予定を変更して午前中の空いているバスで栃木駅に戻ることが最も安全だと思われた。
そこで、青竜ヶ岳に登ることをあきらめて、かたくりの園からそのまま東口に出て
早々に栃木駅に戻ることを決断した。
かたくりの園に到着すると、東口からの来訪者と思われるたくさんの人でごった返していた。
人も多いが、斜面一面に咲くカタクリの群落はそれはそれは見事で
この時季に多くの来訪者があることに、納得せざるを得なかった。

うひょ~

この日は天気も上々で暖かく、カタクリの花弁は見事にくるんと反り返っていた。

スプリング=エフェメラル…
春の到来を告げる花として、カタクリは多くの人に愛されてきた。

三毳山のカタクリが、これからも動物の食害や心無い人の盗掘に遭うことがないよう
願わずにはいられない。

かたくりの園を後にして、みかも山公園東口に向かう途中の休憩舎先で咲いていたアブラチャン。
黄色い花がひときわ美しかった。

野草の園にはカタクリも咲いていたが、アズマイチゲの美しさに惚れ惚れ

東口広場では、カワヅザクラが満開。

こちらがみかも山公園東口広場の様子。
もうこれは、三毳「山」などといっても、その大部分は公園で、一大観光地である。
青竜ヶ岳に登れなかったことは残念だが、この後の予定が時間指定であるからには
そちらを疎かにするわけにもいかない。
今日のところはこれであきらめるとして、午前中のバスで栃木駅に戻ったのだった



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2 コメント

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Unknown (Blume)
2018-04-07 22:55:20
こんばんはー
三毳山のカタクリ、一度は見てみたいと思いつつ・・なかなか行けていません。いつも近所のカタクリの里に行ってます。
めちゃくちゃ混んでいるのですね。
一大観光地です (ぴすけ)
2018-04-09 21:20:40
Blumeさん、三毳山一帯は、一大観光地でした。
かたくりの園は、みかも山公園東口駐車場から近く、東口から登って来る人がほとんどです。
南口から中岳を越えてかたくりの園に向かう場合は、早い時刻に歩き始めた方が良いでしょう。
南口駐車場の向かいが道の駅みかも、東口駐車場の向かいが農産物直売所、隣りがとちぎ花センターで、自家用車の数は半端ではなく、一大観光地と化しています。
かたくりの園でも柵の前にはカメラマンが陣取っていて、なかなか動きません。
お出掛けになる際には、心して行かれた方がよろしいようです。

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