ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

浄土平テント生活 最終日(8月15日・A2サイトの朝)

2009-08-22 08:01:42 | 登山(東北南部)

【8月15日(土)】



3日連続の山歩きだったが、ゆっくりのんびり歩いたためダメージもなく
ぐっすり眠れば疲れも吹っ飛んで、いつも朝は日の出と共に爽快な目覚め。
昨夜はかなり冷え込み、この朝も今までにない寒さ。

ぴすけのシュラフは羽毛で、これまでの夜は暑くて暑くて仕方がなかったが
昨夜は夜中に喉が渇いて目覚めることもなく、実に快適だった
しかし、ダーリンのシュラフは薄手の化繊で
今朝の冷え込みは大層堪えたらしく、マトリョーシカ人形状態
それでも4時50分に起床し、A2サイトの撤収に取り掛かった。

冷え込みが激しかったせいか結露がひどく
テントやタープは拭いてからセントラルロッジの手摺りをお借りして干した。

空にはいわし雲が浮かび、すっかり秋の空に変わった。
頬に当たる風も昨日の感触と違い、すっかり秋を感じさせる風だ。
昨日乗った西吾妻ロープウェイの乗務員さんが
「今年は梅雨明けしないまま、夏がないうちに秋になってしまった。」
とおっしゃっていたが、この1週間の滞在もそれに近いように感じた。

撤収が完了し、テントのあった所にだけ結露の痕跡が残るA2サイトを
名残惜しそうに撮影する人影
今回は、高速道路の渋滞が予想されたためもあり
昨夜のうちに吾妻小舎の皆さんへ御挨拶を済ませ
6時半過ぎに浄土平野営場を後にした。
これまでの夏の浄土平テント生活では、最終日が吾妻小舎のランプコンサートに重なり
それまでの疲れとコンサートの準備の慌しさや疲れ
夜になってからの濃霧と眠気という悪条件が揃って
酔い止め薬を飲んで準備をしても、浄土平野営場を出てスカイラインに出た途端
ぴすけはすぐに気分が悪くなり、撃沈
高湯温泉はおろか、浄土平を通過する前に意識がなくなっている有様だった。
この日は朝早く出て、しかも晴天で視界も良好とあって、すこぶる快調である

一切経山上空にも、秋の空。
今日の登山者には、五色沼が美しく微笑んでくれるに違いない。

吾妻小富士を振り返りながら、一昨年・昨年と浄土平でお目にかかった方々が
今年は浄土平にはいらっしゃらないことを実感し、寂しい気持ちになった。
別の地で新たな職業に従事している方、転勤で都市での生活を始めた方
また浄土平でお目にかかれる機会があることを念じつつ
いろいろと考えるところもあり、葛藤を土産に帰ってくることになった
浄土平テント生活の7日間であった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。