佐賀県知事に問う

佐賀県知事・古川康さんに問う。
福島第１原発事故の影響で停止している玄海原発2,3号機再稼働問題で
先月29日に、あなたは海江田経産相と会談しましたね？
そこで、疑問としていた浜岡原発の停止理由などの説明を受け
「安全性の確認はクリアできた」として、御自身の考えとしては再稼働を容認する姿勢を示したはずです。
会談後、あなたは浜岡原発停止について
「政治家の発言で浜岡と玄海の違いが理解できた。2,3号機の安全性を国がしっかり保証する強いメッセージをいただいた」
と納得に傾いた理由を説明して、判断要素としてきた安全性確認と
立地町の意向（ではなく、立地町の首長である岸本玄海町長の意向だと私は考える）はクリアされた
との認識も示しました。
一方で、「一番大きな県議会の議論が残っている。今日の時点で再稼働を容認したわけではない」とも話しておられます。
さらに、菅首相の再稼働に対する考え方が明確でないとして、来県を求めるなど
首相の真意を確認することについても、判断材料に挙げられました。


古川さん、あなたは海江田経産相の説明だけで、「安全性の確認はクリアできた」のではなかったのですか。
私から言わせてもらえば、この「安全性」は原発に対する安全性の保障ではなく
もしも福島と同様の事故が起きた時に、国が責任をもって対応することを保障しただけにすぎないと考えています。
ただの願望であれば、原発にしろ医療にしろ交通にしろ、無事故であってほしいと誰もが思うものです。
しかし、残念なことに、人が行うことで100％無事故だなどということはあり得ないのです。
この時私は、佐賀県知事・古川さんが唯一述べた「安全性の確認はクリアできた」という御自分の意見の後で
県議会の意向だの、立地町の意向だの、首相の真意だのを持ち出して
ほかの人の判断を当てにし、まるで責任を薄めるかのような発言をされたことに、かなり憤慨しました。
あなたは海江田経産相が安全だと言えば「安全性はクリアできた」と思い
県議会で原発再稼動が反対されれば「今の状況では再稼動は県民の理解を得られない」などと言い
菅首相が再稼動を要請すれば「国から国策として稼動するように言われたから」と言うのですか。


そうかと思えば本日、今の今行われている佐賀県主催の
「玄海原子力発電所　緊急安全対策　県民フォーラム」について、あなたは
「どこが安全でどこが疑問かがわかるまで、皆さんで議論を尽してほしい。」
というようなことをインタビューで答えていらっしゃいましたね。
これについては、あまりにタイムリーだったためか、音源・出典の確認が出来ず
記憶のみに頼ることになり、申し訳ありませんが、それでも私はあなたに言いたい。

次は県民のせいにするのですか。