毎年冬になるとおモチを喉につまらせて亡くなる老人が多いと聞くけど、
現実に目の前でモノをつまらせて苦しむじーさまを見た時、
「ちょっとこれ、今出さないと大変なことになる!」と正直思った。
背中たたいてもダメ、思い切って口の中に手を入れたら上の入れ歯がはずれ、
その頃には目をぱちくりさせて「アッアッ」とかなり苦しそう・・
足腰丈夫なら立たせて吐かせるんだけど、立つこともできない。
慌てて持ってきて、コードを必死で引っぱり出してコンセントにさしこみ、
「おじいさん、汚いけどごめんね!!」と口の中にホースの先をつっこんだ。
1回目、「強」にしたけど加減がわからず、舌まで吸い込んでもと躊躇する。
2回目、さっきより奥にさしこみ、さっきより心もち長めに吸って中断。
ホースを抜いて、ダンナがドンと背中をたたくと、レバーの塊が口からポロリ。
あ~~よかった~・・!!!
こんなことで死なせたら、一生悔やむことになる。
親戚みんなに叱られる。
家族が3人も揃っていて、目の前で見殺しになんてしたくない。
我が家の掃除機、もう10何年も家中のゴミやホコリを吸っているのに、
けど、たかが一切れのレバーのために命を落とすよりよかったと思う。
さすがに気分が悪かったのか、しばらく横になっていたけど、
「気道になにか米粒のようなものが残っているような気がする」と言うので、
夜の8時過ぎから救急病院へ連れて行った。
レントゲンを撮っても、肺には異常なし。内科なのでそれ以上の処置もなく、
「救急なのに、時間ばかりかかるじゃないか。もう治ったから帰る」
と言って結果も聞かずに帰ろうとするじーさま。
今日、やっと近くの病院に入院できました。
1~2か月は、そこで看護・介護・リハビリを受けさせてもらえそうです。
やれやれ、やっと今夜からゆっくり眠れそう。。。