昨夜は61年間生きてきて経験したことのない強風の恐怖を感じました。
きょうふうのきょうふ。
うちの裏には大きなクスノキがあるのですが、その大木が風にあおられて倒れてくるのではないかと思う位。
何より、煽る風の音がものすごくて、本当に怖かったです。
玄関先の郵便受けが倒れ、置いてあるラティスが移動しておりました。
ハロウィンの飾り物は外しておいて正解でした。
鉄骨三階建てですが、それが揺れるほどの南風でした。
こたろうくんは何も気にしないでぐうぐう寝ておりました。
そんな怖い思いをした未明でしたが、昼間は久しぶりに息子夫婦と娘と四人で買い物に行って、夕方から息子の誕生日祝い。
息子の誕生日でしたが、息子のおごりで美味しいお寿司をいただきました。
四人ですが五人前をあっという間にぺろり。
息子は1991年10月2日アメリカのボストンで生まれました。
その時は母がはるばるお手伝いに来てくれたのですが、母が滞在するのは10月1日から31日までと決まっていて、出産予定日は10月17日だったんです。
出産前に母とボストン観光をしたり、買い物したりする時間もあるかなあと思いつつ、初産で予定日より遅くなったら、生まれてから一緒にいられる時間が少なくなるなあとも思って、お腹の中に息子に向かって、「バアバが来たらすぐに生まれてきてね」と毎日念仏のように語りかけていました。
すると・・です。
10月1日夜、母を空港に迎えに行く頃に、お腹がめっちゃ張って来たんです。
実はこの時、一人では海外なんぞに来れない母を私の弟がボストンまで連れてきてくれたのですが、みんなでアパートに帰り、長旅で疲れたふたりがやっと寝静まろうとする頃、私は定期的なお腹の張り、つまり陣痛らしきものを感じて、その間隔が10分くらいになってしまい、疲れているみんなをおこすのは気が引けましたが、こればかりはとめるわけにいかず。
主人を起こして病院に電話したら、すぐに来いという話になりまして、寝たばかりの母と弟も起きて病院に同行。
日付は2日に変わって夜中の3時頃、そのまま入院。
それでも、まだしばらくは生まれそうにはないと、みんなはいったん帰宅。
陣痛は続きますが、午後になってもまだ出て来そうにはない。
促進のために院内を歩かされたりして、ついには敢えて破水させられました。
みんなが病院に来て、ついにその時が!
さすがに弟だけは外に出され、午後4時10分、主人と母が見守る中、なんと3650グラムのジャンボな赤ちゃんが誕生。
この時の話はブログに書きましたが、まさにドラマですドラマ。
出産は赤ちゃんの脳のホルモンの指令で始まるんだそうです。
つまり、赤ちゃんがいまからでるぞ~~と思って出てくるんです。
産むぞ~~じゃないんですよね、考えてみれば当たり前ですよね。
バアバが来たらすぐに生まれてきてね、というママのお願いをしっかり守って、本当にその通り、バアバが来た夜に産気づいたという私の出産ドラマですが、出産に関しても、ママの数だけドラマがあるんです。
ヒッチハイク日本一周、ゼロ円世界一周、アメリカ一人旅、などなど、沢山心配をかけてくれて、こいつは結婚しないだろうなあと思ったけど、無事に結婚もしてくれて、仕事も順調で、ありがたいことです。
昨夜は風の音と恐怖であまり寝れなかったので、今日はちょっとゆっくりします。
まだ台風の影響がある地域もあるでしょう。お気をつけて。
佳い一日になりますように。
感謝をこめて
つる姫
(ブログ開設から2633日)