こんにちは。サンパウロは今日も晴天です。
続きです。
ヘルメットと防塵メガネと耳栓で武装して工場に向かいました。
最初は圧搾過程の見学です。
トラックは工場に入るとこのゲージに入ります↓。
ゲートの上部にある機械から、荷台にあるさとうきびの山にドリルのようなものを突き刺しサンプルを採取します。
そのサンプルを検査室で成分検査を行い、糖分の量を測って買取価格を決定します。
工場では、自社所有地からの収穫以外にさとうきびの買付けを行っているようです。見た感じでは買付けがメインのように思えました。
刈り取りの段階で短くカットされたさとうきびはこのようなトラックで運ばれ、一気に圧搾ラインに流されます↓。
大多数のトラックは、長いままのさとうきびを搬入するので、このようなトラックからクレーンでさとうきびだけ吊り上げられ、裁断機に運ばれます↓。
粉塵が霧のように舞っており、甘い臭いが立ち込めています。
まるで空気の中に砂糖を溶かしたようです。
裁断されたさとうきびを圧搾します↓。
ベルトコンベアで運ばれ、数度にわたり圧搾機を通します。
搾り液は機械の下に落ち、川のように流れます↓。
洗わずに搾られるので、泥も一緒です。
完全に泥の川(笑)。砂糖とは程遠い状況です。
でも舐めれば甘いのでしょう。ここでは「チャーリーとチョコレート工場」の川を思い出しました(笑)。
搾りかすとなったさとうきびはパサパサです。
そして、立ち込める粉塵はこのあたりがピークになります。
ここからルートが分かれます。
搾り液はエタノール工場と砂糖工場にパイプラインで運ばれます。
搾りかすはベルトコンベアでボイラーに運ばれて燃やされます。
工場の外に立ち上る煙はこのボイラーからの煙のようです。
そして燃やした熱で発電を行い、この工場全ての電力を賄っているほか、余剰電力を売電しているとのことです。
続く