
日本(にっぽん※)の夏と言えば、花火、祭り、お盆。
そう、夏のヒーローは間違いなく、幽霊である。ご先祖様の魂が一時帰宅する夏。
怪談も肝試しも夏の季語である。
子どもの頃、祖母に連れられて谷中にある、全生庵(ぜんしょうあん)というお寺へ行った。八月の暑い日で、せみがうるさいぐらいに鳴いていたのを記憶している。
山岡鉄舟が明治16年に建立した小さなお寺である。鉄舟と親交のあった、落語家、三遊亭円朝が生前収集した幽霊の掛け軸コレクションでも有名な寺である。この掛け軸、50本近くを毎年、円朝の命日のある8月だけ公開する。(円朝まつり)
円山応挙や伊藤晴雨、円朝直筆の幽霊も見ることが出来る。私が行った日は、他に見る人もなく、祖母と弟の3人だけ。クーラーの良くきいた明るい部屋に、所狭しと掛けられた軸。硝子など隔てるものもなく、クーラーの風で動く掛け軸からは、今にも幽霊が飛び出しそうで、、壁にぶつかり「カターン」と立てる音だけが、イヤに耳に響く。昼間なのに、明るい部屋なのに、どんなお化け屋敷よりも怖かった。
幽霊と言えば足がないのが当たり前であるが、実は足のない幽霊を最初に描いたのは応挙と言われている。ここで元祖(?)幽霊に出会うことができる。
円朝は、怪談『牡丹灯篭』の作者でもあり、怪談話が十八番であった。そのため百物語にちなみ、100本の掛け軸を集めるつもりだったようだ。
円朝まつりの間は、奉納落語や寄席もある。どんなに暑い夏も、ここへ来れば、ゾ~とすること請け合いである。[a]
※日本に関しては『日本』の記事もお読みくださいまし。
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そんな私が、最も怖いなと思うものの一つが、幽霊の掛け軸です。テレビで見たのか、それともどこかの博物館でたまたま目にしたのか記憶にありませんが、ある掛け軸に、本当に幽霊が住み着いているように感じたことがあるからです。そういうものには近づきたくない、近づいてはいけない(これも一種の霊感になるのでしょうか?)という強く拒絶する気持ちが起き、それ以来、近づかないようにしています。
デ・モ!ホラーは見ません。怖いですもん!
昔は水木しげるに始まり妖怪にったことがありました。ある時、自分の蔵書の妖怪コーナーにぞっとしました。(それぐらい持っていたわけです)
まとめて古本屋に持って行きましたが、感心されました。
恐らくそんな時、祖母に連れて行かれたのだと思います。
そして、この掛け軸の幽霊ほど怖いものを、私は未だに知りません。
オルサさん、霊感とか、ナントカではなく「掛け軸の幽霊は怖い!」のですよ。