ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

06/05/20 「新選組!!土方歳三 最期の一日」録画観賞

2006-05-20 23:59:16 | テレビ
今日は予定がオールキャンセルになってしまった。うーん、こういうのはけっこうまいる。全部来週で予約を取り直し、さあ何をしようかなあ。ブログで観劇の感想を書く気力も湧いてこない。(朝は晴れていたのに午後にわかに強い雨風雷が通り過ぎたので遠出しないですんでよかったともいえるのだけど.....)

そうだ、明日は片岡愛之助主演の「平成若衆歌舞伎」に行くのだが、その前に観なければいけないものがあったのだ~。NHK正月時代劇「新選組!!土方歳三 最期の一日」をお茶屋娘さんに録画してもらっていたのにまだ観てなかったのだm(_ _)m。

写真はもう発売になっているNHKのDVD。そこのみどころ欄によると以下の通り。
三谷幸喜作、2004年放映のNHK大河ドラマ『新選組!』のその後を元新選組副長・土方歳三を主人公に描くスペシャルドラマ。明治2年5月、新政府軍の総攻撃を翌朝に控えた箱舘・五稜郭を舞台に、土方や榎本武揚をはじめとする旧幕府軍の最期の一日を描く。

観た。もちろん土方役の山本耕史はカッコいい。そして歌舞伎界から片岡愛之助が榎本武揚役で出ていたのだ。それで明日に備えて観ないといけないとTVの前に座ったのだった。
え~っ、こんなにふたりで一対一で二人芝居をする場面が多かったのかと驚く。長くヨーロッパに留学していてその生活スタイルを取り入れている榎本を三谷幸喜はかなりオーバーに描いているのだろうが、その気障っちい人物を愛之助が演じるとカッコいいのだ!でも、あの髭は卵の白身で整えていたってホントか??
自分が不在の席で榎本が新政府軍の総攻撃を前に降伏を提案したことを知ると土方は談判に乗り込む。そこでの二人のやりとりがいい。榎本は土方の洋装からふたりの共通性を語り、土方は違いを強調する。そもそも榎本にかけた思いを土方が語ると榎本もその大元の「夢」を語る。榎本が蝦夷に独立国をつくるという「夢」を大真面目に抱いていたという話に土方は「お前は馬鹿か」と一喝。榎本は土方がリアリストで自分を「間抜けなロマンチスト」だと表現。しかしその「夢」の根本に人々が豊かに暮らせる社会をつくるためという共通性をみつけた土方も自分を「ろまんち」だと認める。
死に場所を求めてここまで戦ってきた土方の生きる姿勢を変えさせた榎本。最後は榎本の夢を一緒にみようと生きるための戦に赴いた土方を銃弾が貫く。
このふたりのやりとりがいい~。気障でいながら武士の魂をしっかり持った男として愛之助がしっかりとハラのある演技をしてくれた!!
なんだ~、こんなに感動的なお話だったのね~。ソファでしっかり泣いたのだった。でも、こういうのを一緒に観ると言ってくれない娘にちょっと不満。歴史物、ホント興味示さないんだから、もう~。

余裕がなくて今まで観なかったのだが、観てよかった~。
愛ちゃん、明日、一列目で観るからね~。