深山の奥深く、純白大輪の花をひっそりと咲かせるオオヤマレンゲ。
天女の花とも称されるほどに可憐なスガタをひと目見たいと先週末、
ナカ(徳島県那賀町)の樫戸丸(標高約1566m)に足を運びました。
梅雨に打たれて「モクレン科の真っ白な花びらが変色してはいまいか?」
「ひょっとして散らされてはおるまいか?」「つぼみは大丈夫だろうか?」と、
一抹の不安を抱きつつ登ったピジョンズ・パークでしたが、
結果は昨年を遙かに上回る花の数。
つい今し方咲いたばかりといった穢(けが)れない純白の花は数十におよび、
出番を待つつぼみも数え切れないほど。
大満足の樫戸丸遠足となったわけですが、
今回、さらに気分を高揚させてくれたのは、
ヤマボウシやウツギ、ショウキラン、タツナミソウ、ツルアジサイ、
シモツケ、バイケイソウといった山岳の希少な樹花・草花たち。
6月下旬の樫戸丸は、まさに百花繚乱、花咲き乱れる魅惑の山でした。
というわけで第1話は、樫戸丸で出会った樹花・草花をご紹介します。
メーンのオオヤマレンゲは後日話で。どうぞお楽しみください。
▲ヤマボウシの白い花。花の中心に実がつき、秋に熟す。食べると甘い
▲緑色の花を咲かせたヤマボウシ。あまり目にすることがないから、希少種かも
▲もちろん熟した実を食べたことはない。緑の花の実も甘いのだろうか
▲タツナミソウ。シソの仲間だそうだ
▲薄紫色の小さな花たち。みんなで、ポーズを取ってくれた
▲ショウキラン。こちらも珍しい植物。菌類を糧に生きるラン科の腐生植物だという
▲ヒメシャラの花。赤く、光沢のある樹皮が特徴の木で、ナツツバキの仲間だそうだ
▲花期が終わると、花びらではなく、花がそのまま落ちる。ツバキの仲間らしい散り方だ
▲次回も花咲く樫戸丸遠足(山歩記)だよ。楽しみに待っててケロッ
This program is presented by pigeons-park.