昨日お約束した通り、本日は『DRALION』のリポートを(以下、ネタバレ注意)。
あと、この演目並び「CIRQUE DU SOLEIL」についての基本情報はこちらをご参照下さい。
面倒くさいのでw私からの説明は割愛させて頂きます。
昨晩、会場には開演15分ほど前に到着したのですが、
その時すでにクラウン(道化)達による観客いぢりが始まっていました。
席を探す客のチケットを取り上げ、案内するふりをしてあちこち引き回したり、
若い女性客に無理やり花嫁のベールを被せて、キスを迫ったり
“わ、私もいぢってほしいなぁ…”
はい、実は私、サーカスでいぢられ役になるのが密かな夢なんですわ…
彼らの前々回の公演『QUIDAM』では、そのために舞台センター付近・
2列目の席をわざわざ選んでとったぐらい。
ちなみにその時は、斜め前に座っていたおっさんが
舞台の上に引き上げられていぢられましたわ…ちっ
で、話を元に戻しますと、今回はセンター寄りのブロックの21列目・
通路側という非常に分かりやすい席だったにかかわらず、
迷っているふりをしてクラウンが来るのを待っていたら、
近くにいた蛍嬢に案内されちゃいましたよ…もうっ余計な事を~!
やがて時間がきて開演。
何らかの事情で「フット・ジャグリング」という演目が休演になったためか、
クラウンたちの出番がやたらと多い。で、舞台に引き上げられて
追い回されたり突き飛ばされたり服を脱がされたり…と
いぢり集中攻撃を受けていた男性がいたのですが、
実は彼は関係者だったというステキなオチがあったりして…
や、最初のオドオドした観客のふり、見事な演技でしたわ~
すっかり騙されましたよ私…
しかし、舞台に上げられるいぢられ役は実はみんなサクラ…
という話をあとで聞いたのですが、じゃぁ、『QUIDAM』の時のおっさんも
そうだったのかなぁ…すごく地味なおやぢだったけど…
ま、いぢられ役ネタはこれくらいにして、他の話を。
超人的なアクロバットに幻想的な舞台装置・演出、
美しい音楽が売りの「CIRQUE DU SOLEIL」、
来日するたび進化している気がするんですが、
今回も凄いことになってましたわ~。
電球の上にバレエ立ちしてアクロバットとかありえんっ!
トランポリンしながら壁を垂直に登るとか信じられんっ!
それだけでもすごいのに、観客の視点を計算しつくした美しいポーズ!!
本当に、どうしたらこんな身体能力を持って生まれてこれるんだろう…
凡人も凡人、しかも運動神経は最下層の私には、ただ感嘆しきり。
アホの子のように、口をあんぐり開けてずーっと拍手してましたわ~
…と思いきや。
「フープダイビング」で、一人が痛恨のミス。
台の上に粘着テープのようなもので固定された狭い輪っか数個を
アクロバット技を決めながらくぐっていく…という演目なんですが、
クライマックスの難易度の高い技の時、
足をひっかけて輪っかを崩してしまいました
1996年の『ALEGRIA』以来、彼らの公演に幾度となく通って来たけれど、
ミスをしたのは初めて見ました…やっぱり彼らも人の子なんですね。
でもでも、彼らはミスのフォローも素晴らしかった!
軽快に踊りながらあっという間に輪っかを組み立てなおし、
次に技に挑戦した時には見事成功!!
会場は一際大きな拍手で満たされました。
(今思えば、却って貴重な体験をしたような気も…)
や、本当にえぇもん観させて頂きましたわ~
もう一回、行っちゃおうかしら…