・皆様ご機嫌いかがでしょうか。あびねーゆです。今日は「インデックス投信を利用した長期投資は報われるか?」と題して、インデックス投資と言いますか長期投資について少し考えてみたいと思います。
・なぜ、急にこんな事を考えたかといいますと、先日紅豚さんのブログにて大変興味深いエントリーを見たのがきっかけでした。
M/OレシオとP/Eレシオ(Porco Rosso Financial Weblog)
・M/0レシオとは、"40-49 歳の人口を60-69 歳の人口で割った比率"のことであり、つまりこの割合が増加すれば40~49歳の資産形成世代が増加傾向にある事となり、逆に現状傾向ならば60-69歳の資産取り崩し世代が増加傾向にある事となります。
・このM/OレシオがP/Eレシオ(=PER)と強い相関関係にある事が指摘されており、要は買う世代が多ければ株価にとっては追い風となり、売る世代が多ければ株価にとって逆風になるという話であります。
・この話題が出たきっかけは、サンフランシスコ連銀が出したレポートがもとのようです。そのレポート名は、” Boomer Retirement: Headwinds for U.S. Equity Markets?”で、内容は米国の人口動態と株価のパフォーマンスには強い相関があり、今後ベビーブーマーがリタイヤするに従い、生活費の為に保有株式を売却すると考えられることから、株式市場にとって強い逆風になる可能性がある点を指摘しているそうです。
・で、ここからが重要なのですが、今後のM/O レシオが低下することを踏まえると、今後20年間は株の需給にとって逆風であるという事が指摘されているそうです(もちろん、未来の話なので必ずそうなるとは限らないがみたいな断りはあるようですが)。
・このはなしに関連したレポートがありましたので、ご興味あるかたはどうぞ。
人口動態と債券・株式市場(みずほインベスターズ証券)
・また紅豚さんのブログにも紹介されておりましたが、この話をとりあげたEconomistの記事がJBpressで翻訳されてます。こちらも興味深いです。
高齢化と資産価格:先進国を悩ます問題(JBpress)
・関連して、この人口動態に関連してバブルが発生するというレポートもあります。
バブルと人口動態、こんなに一致するのは驚き(みずほ総合研究所)
・レポートにあるのですが、人口動態のピーク年をチェックしてみると
日本 1990年 ← バブルと一致
米国 2007年 ← サブプライム・バブルと一致
ギリシャ・ポルトガル 2000年
アイルランド・スペイン 2005年
→ ユーロ圏のバブル時期とほぼ一致
これって、イタリアを除けばPIIGSそのものですね。。。
・最後に注目したいのがアジア圏。中国、韓国、香港、シンガポール、タイのピークが2010~2015年に集中しているそうです。次はアジアとか言われてますが、すでにピークか又はピークをすぎているかもしれませんぞ。
・ということは日本、米国、ヨーロッパ、アジアでバブルが終了し、本当に長い冬の時代がきてるのかもしれません。それってもろ世界の日本化という事かもしれませんが。
・長期投資といってもそれが何年かは人によるのでしょうが、あと10年でリタイアとかいう場合は結構慎重な姿勢で臨んだほうが良いのかもしれません。また冬の時代がくればインデックス投資は間違いなくぱっとしないでしょうね。
・なんかインデックスどうこうじゃなくて、長期投資自体がぱっとしないのではという話になってしまいました気が。。。
・私個人的には、こういうときこそ光り輝くアクティブファンドがあるのではと思っているので、当面はアクティブ+インデックスで行くんでしょうかね。あと現在最強である日本円のキャッシュを多めにするするとかして。
・なにせ答えはないものなので、引き続き考えてみたいと思います。
ではでは
皆様ご機嫌いかがでしょうか。あびねーゆです。
今月も、平成23年9月の鎌倉投信さんの主に「結いだより」に関するエントリーをお届けします。投資のことは鎌倉投信さんにお任せして、私たちはいい会社の話でもしながら、ここの形成に励みましょう。ということで、よろしければご覧ください。
◆結いだよりから
・平成23年9月末のファンドの状況です。
基準価格:10,373円
純資産額:790,425,603円
株式組み入れ比率:64.6%
9月も8月に引続き荒れた相場となりましたが、基準価格としては1万円を切ることはありませんでした。この安定度はすごいですね。
・今月のいい会社紹介はガイアの夜明けでも登場された「和井田製作所」さんでした。この和井田さん、東大さんといっしょにこんなプロジェクトも行われているようです。
中のブログを拝見すると、中高生が参加している様子も書かれているので、物づくりが好きなお子さんがいらっしゃったら参加してみるのも面白いかもしれませんね。
・続いて輪の広がる様子、受益者数推移です。
9月末で一気に1,619人になり、なんと8月末より498人も増えました!!。「ガイアの夜明け」効果はすごいですね。新井さんもおっしゃってたようですが「ガイアの夜明け」は地方では首都圏より遅れて放送されていくので、しばらくはこの効果が続きそうですね。今年末のには2,000人を超えているのではないでしょうか。
・続いて投資先のいい会社数の推移です。
9月は8月と同様に、31社のままになっております。
◆最近のトピックス
・鎌倉投信さんの本「外資系金融では出会えなかった『日本で一番投資したい会社』」が出版されました。また、7月15日に開催されました出版記念講演会の大盛況でした。まだ読んでない方はぜひご覧ください。
・鎌倉投信さんが『ガイアの夜明け』に登場しました。地方にいらっしゃる方はこれから放送のところもあるかと思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
・10月に半年毎に行われている「結い2101」運用報告会が開催されてます。
・東洋経済さんに鎌倉投信さんの記事がのっております。まだ読んでない方はぜひどうぞ。
「見える金融」は広がるか、鎌倉投信の100年計画(東洋経済オンライン)
・10月1日に受益者総会が開催されました。私は残念ながら参加できなかったのですが、盛会だったようですのでなによりでございます。行けなかった方も、当日の新井さんの運用報告の様子がyuotubeにupされておりますのでぜひご覧ください。URLは"「結いだより」19号発行のお知らせ"メールに記載されてますので確認してみてくださいね。
◆いい会社ニュース
このコーナーでは私が独断と偏見で選んだ、いい会社さん(投資先の会社さん)のニュースや関連記事をご紹介しております。
・まずはおなじみヤマトさんです。9月の寄付金が10億超えております。本当にすごいですね。
ヤマト運輸/9月の宅急便5.4%増、メール便9.1%減、寄付額10億6563万円(Lnews)
あと、募金の第一次助成先も発表されております。
ヤマト福祉財団/ヤマト運輸などの募金の第1次助成は9件46億円(Lnews)
・雪国まいたけさんです。放射能の独自検査のみならず、携帯対応までされるとはすごいですね。結いだよりにもちょこっと紹介されてましたね。
雪国まいたけ、放射線検査を導入 結果は携帯で読み取り可能(産経ニュース)
・初登場、綜合臨床ホールディングスさんです。
綜合臨床HD、女性の役員登用増やす-経営教育や育児支援で制度(日刊工業新聞)
・日立建機さんです。円高にも負けないで欲しいですね。
超円高に挑む:「地産地消」へ、海外調達比率50%に=日立建機(ロイター)
・デジタルハーツさんです。グッドデザイン賞おめでとうございます。北米にも本格進出されたようですね。
不具合情報のポータルサイト「Fuguai.com」が2011年度グッドデザイン賞を受賞(Dream News)
デジタルハーツ、北米に子会社を設立 ~北米デバッグ事業を本(ZDnet Japan)
・アニコムさんです。受益者総会での小森社長(アニコムHD)のお話の中に、”保険会社は持っている情報を教えてあげれば”といった内容の話をされたそうですが、その言葉どうり、アニコムさんではわんこに関するいろいろな調査結果を発表されております。
ゴールデンはガンになりやすく、ポメはなりにくい アニコム調べ (ワールドペットニュース)
人間の長寿県はペットも長寿!?人の生活習慣がペットに影響(PetPree jp)
・最後にピジョンさんです。皆さんはピジョンさんが行われている「ピジョン美和の森」ってご存知ですか。社会貢献活動として、国内外で植樹する企業は多いそうですが、なんとその先駆けはピジョンなのだそうです。その「ピジョン美和の森」で行われた第25回植樹式等が以下の記事の最初の方にとりあげらてます。
企業価値を高める森林経営、「REDD+」の試行も(nikkei BPnet)
ご興味ある方はピジョンさんのHPもどうぞ
赤ちゃん誕生記念育樹(ピジョンHP)
◆最後に
私事ですが、10月1日に行われた受益者総会に参加できなくてほんとに残念でした。。。ぜひ投資先のいい会社さんのお話を聞きたかったのですが。
受益者総会にて登壇されたいい会社の経営者の中のお一人に、アミタホールディングスの熊野会長がいらっしゃいます。当日お話をお聞きする事はできなかったのですが、別の講演会にてお話された様子がよくまとまったレポートを見つけました。
【VISIONSレポート】アミタ会長熊野英介氏講演。今、必要な「持続可能な文明の再構築」とは!?(greenz.jp)
その中で、次の近代モデルを作るために三つの提言をされております。
1.歴史上、初めて衣食住足りて礼節を忘れ、不幸になった人間であると認識することです。
2.私有財産を、自らの意思を持って社会資本に投資することです。拡大するSRI市場(社会責任投資)の中で、今の日本は規模が小さい。どう意思を持って資産を使うか。意味のある満足できる使い方をするかなのです。
3.物的消費、サービス消費から、貢献消費、貢献時間所有へ移行することです。意識と行動が変わるとき、時代が変わります。新しい価値を定着するには、もう駄目だという意識、新しい資本が根底にあります。
私個人的には大変共感してしまう考えです。ぜひ一度じっくりお話を聞いてみたいですね。
あと、アイ・ケイ・ケイの金子社長も登壇されておりますが、そのアイ・ケイ・ケイさんに関するいい話が書いてあるブログを拝見しました。
鎌倉投信 第2回受益者総会レポート(南九州に長期投資を)
最後の方にアイ・ケイ・ケイさんのウエディングスでの実体験が紹介されております。ご興味ある方はぜひ!
今月も大変長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきまして大変ありがとうございました。また来月もよろしければご覧ください。
ではでは。