あびねーゆの賢明なる投資家になりたいなーーー

投資信託の事や世の中で気になったことを適当に書いてます。

【セゾン投信】 セゾン資産形成の達人ファンドの第6期運用報告書を読み解いてみる ~その1

2013年02月01日 12時31分36秒 | セゾン投信

・皆様ご機嫌いかがでしょうか。あびねーゆです。セゾン投信さんの運用報告書 第6期(決算日 2012年12月12日)が公表されましたので、昨年にひき続きまして、SBGBF(セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド)を参考にしながら、「セゾン資産形成の達人ファンド」の各ファンドの状況をチェックしてみたいと思います。

・さてまず第5期の復習です。私の手計算が入っておりますが、昨年の各組み入れファンドの状況はこんな感じでした。(4,5,8はドル建てなので、私が手計算で円建てにしてます。多少誤差があるはずなのでそこはごめんなさい。)

1.ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSA:-6.29%
2.スパークス・集中投資・日本株ファンドS:-7.74%
3.TMA 長期投資ファンド:-8.03%
4.T.ロウ・プライス 米国大型バリューファンド:-8.59%
5.バンガード米国オポチュニティファンド:-9.17%
6.コモンズ30 ファンド:-12.01%
7.さわかみファンド:-14.99%
8.T.ロウ・プライス 米国大型グロースファンド:-15.45%
9.ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンドSA:-20.52%


ということで、下げ相場に強いニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSAが1位でしたが、今年はどうだったのでしょうか。

・第6期はの各ファンドの成績はこんな結果になりました。

●バンガード米国オポチュニティファンド(米ドル建て)
当期の騰落率:+16.88%
ベンチマーク(ラッセル3000 種指数)沸騰率:+14.80%
(参考)バンガード・U.S.500ストック・インデックス・ファンド騰落率:+15.93%

●T.ロウ・プライス 米国大型バリューファンド(米ドル建て)
当期騰落率:+17.80%
ベンチマーク(ラッセル1000種バリュー株指数)騰落率:+14.48%
(参考)バンガード・U.S.500ストック・インデックス・ファンド騰落率:+15.93%

●T.ロウ・プライス 米国大型グロースファンド(米ドル建て)
当期騰落率:+15.86%
ベンチマーク(ラッセル1000種バリュー株指数)騰落率:+12.00%
(参考)バンガード・U.S.500ストック・インデックス・ファンド騰落率:+15.93%

●ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSA(円建て)
当期騰落率:+37.80%
ベンチマーク(MSCIヨーロッパ・インデックス(円建て換算))騰落率:+20.02%
(参考)バンガード・ヨーロピアン・ストック・インデックス・ファンド(ユーロ建て)沸騰率:+20.45%

●ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンドSA(円建て)
当期騰落率:+17.96%
ベンチマーク(MSCIエマージングマーケット・インデックス(円建て換算))騰落率:+14.36%
(参考)バンガード・エマージング・マーケット・ストック・インデックス・ファンド(米ドル建て):+10.01%

●TMA 長期投資ファンド(円建て)
当期騰落率:+12.12%
日経平均株価騰落率:+11.61%
東証株価指数(TOPIX)騰落率:+7.06%
(参考)バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド(円建て)騰落率:+7.83%
⇒注:TMAは、日本株6割ぐらいで外国株もありますので、純粋な日本株ファンドではありません。

●スパークス・集中投資・日本株ファンドS(円建て)
当期騰落率:+17.75%
日経平均株価騰落率:+11.61%
東証株価指数(TOPIX)騰落率:+7.06%

(参考)バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド(円建て)騰落率:+7.83%

●スパークス・長期厳選・日本株ファンドS(円建て)
当期騰落率:+21.19%
日経平均株価騰落率:+11.61%
東証株価指数(TOPIX)騰落率:+7.06%

(参考)バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド(円建て)騰落率:+7.83%


●コモンズ30 ファンド(適格機関投資家用)(円建て)
当期騰落率:+13.34%
日経平均株価騰落率:+11.61%
東証株価指数(TOPIX)騰落率:+7.06%

(参考)バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド(円建て)騰落率:+7.83%


・つぎにすべてを円建てにした成績に直し、成績順に並べてみます。

1.ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSA:+37.80%
2.T.ロウ・プライス 米国大型バリューファンド:+24.42%
3.バンガード米国オポチュニティファンド:+24.21%
4.T.ロウ・プライス 米国大型グロースファンド:+23.12%
5.スパークス・長期厳選・日本株ファンドS:+21.19%
6.ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンドSA:+17.96%
7.スパークス・集中投資・日本株ファンドS:+17.75%
8.コモンズ30 ファンド:+13.34%
9.TMA 長期投資ファンド:+12.12%

なんと、ソブリン問題で揺れていた欧州のファンドであるニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドが2年連続で1位でした。あと、スパークスさんの長期厳選ファンドも検討してますね。

・という結果なのですが、運用報告書によると基準価格への影響としては下記のようになるそうです。書いてはありませんが、おそらく貢献度が高い順に書いてあると思います。

・ ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSA(円)
・ 米国オポチュニティファンド(米ドル)
・ 対ドルでの為替レート(円安)
・ ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンドSA(円)
・ T.ロウ・プライス大型バリュー株式ファンド(米ドル)
・ T.ロウ・プライス大型グロース株式ファンド(米ドル)
・ スパークス・長期厳選・日本株ファンド(円)
・ スパークス・集中投資・日本株ファンドS(円)
・ コモンズ30ファンド(円)
・ TMA長期投資ファンド(円)

必ずしも通年の成績とは関係しないところが興味深いですね。

・今回特筆すべきは以下の点になるかと思います。

◆ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSA(円)はベンチマークをぶっちぎり(約+18%程度上回ってます)

◆すべてのファンドがベンチマーク又はベンチマーク相当を上回る成績
 ※TMAだけが適当なベントマーク相当がないのですが、それでも日経平均を上回ってます。

・これだけ各組み入れファンドがベンチマークを上回れば、資産形成の達人ファンドが成績いいのも納得ですね。

・長くなりましたので、このエントリーは一旦終了といたしまして、次回から個々のファンドについて少し書いてみたいと思います。
 ※去年はここで終わってしまいましたが。。。。。

ではでは




【セゾン投信】 第5期運用報告書を読み解いてみる ~その1

2012年01月24日 23時42分00秒 | セゾン投信

・皆様ご機嫌いかがでしょうか。あびねーゆです。セゾン投信さんの運用報告書 第5期(決算日 2011年12月12日)が公表されましたので、昨年にひき続きまして、SBGBF(セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド)を参考にしながら、達人ファンドの各ファンドの状況をチェックしてみたいと思います。

・さてまず昨年の復習です。私の手計算が入っておりますが、昨年の各組み入れファンドの状況はこんな感じでした。(1と5はドル建てなので、私が手計算で円建てにしてます。又コモンズさんは組み入れ期間が短かったので外しております)

1.バンガード米国オポチュニティファンド:+14.12%
2.ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンドSA:+11.70%
3.スパークス・集中投資・日本株ファンドS:+7.93%
4.TMA 長期投資ファンド:+6.56%
5.T.ロウ・プライス 米国大型バリューファンド:+6.26%
6.ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSA:+3.22%
7.さわかみファンド:+2.54%


ということで、上げ相場に強いバンガード米国オポチュニティファンドが1位(S&P500と比較しても+6%程勝っておりました)でしたが、今年はどうだったのでしょうか。

・第5期はの各ファンドの成績はこんな結果になりました。

●バンガード米国オポチュニティファンド(米ドル建て)
当期の騰落率:-1.99%
ベンチマーク(ラッセル3000 種指数)沸騰率:-0.37%
(参考)バンガード・U.S.500ストック・インデックス・ファンド騰落率:+1.60%

●T.ロウ・プライス 米国大型バリューファンド(米ドル建て)
当期騰落率:-1.36%
ベンチマーク(ラッセル1000種バリュー株指数)騰落率:-0.36%
(参考)バンガード・U.S.500ストック・インデックス・ファンド騰落率:+1.60%

●T.ロウ・プライス 米国大型グロースファンド(米ドル建て)
当期騰落率:-8.76%
ベンチマーク(ラッセル1000種バリュー株指数)騰落率:-4.52%
(参考)バンガード・U.S.500ストック・インデックス・ファンド騰落率:+1.60%

●ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSA<適格機関投資家限定>(円建て)
当期騰落率:-6.29%
ベンチマーク(MSCIヨーロッパ・インデックス(円建て換算))騰落率:-19.26%
(参考)バンガード・ヨーロピアン・ストック・インデックス・ファンド(ユーロ建て)沸騰率:-10.65%

●ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンドSA<適格機関投資家限定>(円建て)
当期騰落率:-20.52%
ベンチマーク(MSCIエマージングマーケット・インデックス(円建て換算))騰落率:-21.34%
(参考)バンガード・エマージング・マーケット・ストック・インデックス・ファンド(米ドル建て):-13.43%

●さわかみファンド(円建て)
当期騰落率:-14.99%
日経平均株価騰落率:-15.46%
東証株価指数(TOPIX)騰落率:-16.04%
(参考)バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド(円建て)騰落率:-16.18%
⇒さわかみファンドは2011年12月6日に全売却が行われたので、12月6日時点のデータです。

●TMA 長期投資ファンド<適格機関投資家限定>(円建て)
当期騰落率:-8.03%
日経平均株価騰落率:-17.01%
東証株価指数(TOPIX)騰落率:-17.21%
(参考)バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド(円建て)騰落率:-16.18%
⇒注:TMAは、日本株6割ぐらいで外国株もありますので、純粋な日本株ファンドではありません。

●スパークス・集中投資・日本株ファンドS<適格機関投資家限定>(円建て)
当期騰落率:-7.74%
日経平均株価騰落率:-17.01%
東証株価指数(TOPIX)騰落率:-17.21%
(参考)バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド(円建て)騰落率:-16.18%

●スパークス・長期厳選・日本株ファンドS<適格機関投資家限定>(円建て)
当期騰落率:-3.08%
日経平均株価騰落率:+0.01%
東証株価指数(TOPIX)騰落率:-0.42%
(参考)バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド(円建て)騰落率:-16.18%
⇒2011年9月13日から組入れられたのでそれ以降の期間の数値です。

●コモンズ30 ファンド(適格機関投資家用)(円建て)
当期騰落率:-12.01%
日経平均株価騰落率:-17.01%
東証株価指数(TOPIX)騰落率:-17.21%
(参考)バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド(円建て)騰落率:-16.18%


・つぎにすべてを円建てにした成績に直し、成績順に並べてみます。

1.ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSA:-6.29%
2.スパークス・集中投資・日本株ファンドS:-7.74%
3.TMA 長期投資ファンド:-8.03%
4.T.ロウ・プライス 米国大型バリューファンド:-8.59%
5.バンガード米国オポチュニティファンド:-9.17%
6.コモンズ30 ファンド:-12.01%
7.さわかみファンド:-14.99%
8.T.ロウ・プライス 米国大型グロースファンド:-15.45%
9.ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンドSA:-20.52%


なんと、ソブリン問題で揺れている欧州のファンドであるニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドが1位でした。すごい。なお、スパークスの長期厳選ファンドは組み入れ期間が短いので除きました。

・という結果なのですが、運用報告書によると基準価格への影響としては下記のようになるそうです。

<基準価額のプラス要因>
・ T.ロウ・プライス大型バリュー株式ファンド(米ドル)

<基準価額へあまり影響を与えなかった要因>
・ スパークス・長期厳選・日本株ファンド(円)<適格機関投資家限定>
・ 米国オポチュニティファンド(米ドル)
・ TMA長期投資ファンド(円)<適格機関投資家限定>

<基準価額のマイナス要因>
・ ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンドSA(円)
・ ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSA(円)
・ 対ドルでの円高の進行
・ さわかみファンド(円)
・ コモンズ30ファンド(円)<適格機関投資家用>
・ T.ロウ・プライス大型グロース株式ファンド(米ドル)
・ スパークス・集中投資・日本株ファンドS(円)<適格機関投資家限定>


必ずしも通年の成績とは関係しないところが興味深いですね。

・しかし、成績としてはマイナスでしたが、日本株ファンドがすべて日経平均やTOPIXを上回っているところが結構すごいですね。

・長くなりましたので、このエントリーは一旦終了といたしまして、次回から個々のファンドについて少し書いてみたいと思います。

ではでは




【セゾン投信】 「セゾン資産形成の達人ファンド」の日本株部分はどうなった?~完結編?

2012年01月11日 12時31分45秒 | セゾン投信

・みなさまご機嫌いかがでしょうか。あびねーゆです。今日は「セゾン資産形成の達人ファンド」のお話です。

・本ブログにて達人ファンドの日本株部分をウオッチしてまいりましたが、ついに大きな変化が完了しました。

・最新の月次レポートによりますと、2011年12月6日にて「さわかみファンド」をすべて売却したそうです。

・私は「さわかみファンド」が別に嫌いなわけではありませんが、誰でも買う事ができる公募ファンドを組入れる必要はまったくないと感じておりますので、個人的には歓迎したいと考えております。

・日本株としてはコモンズ30も組入れられておりますが、公募ファンドよりぐっと信託報酬料が下げられておりますので、こういう形だったらOKなのにって感じですね。

・ということで達人ファンドに関しましては、セゾン投信さんが思うファンドの形が一旦完成したのではと思います。

・達人ファンドの各組入れファンドについては、わかる範囲で調査した結果を少しまとめてエントリーしたいなと考えておりますので、ご興味ある方はご期待ください。

ではでは。


【セゾン投信】 「セゾン資産形成の達人ファンド」の日本株部分はどうなった?~その後2

2011年12月07日 21時20分11秒 | セゾン投信

・皆様ご機嫌いかがでしょうか。あびねーゆです。今日は「セゾン資産形成の達人ファンド」のお話です。

・「セゾン資産形成の達人ファンド」の日本株部分につきまして、12月5日に発行されました運用レポートによりますと、投資先ファンド別の資産配分状況において、ついに「さわかみファンド」への投資比率が0.6%まで低下いたしました。

・ということで、日本株部分については、コモンズ30、スパークス(2本)、TMA長期投資、の計4本になる公算が高くなったと思います。

・直販投信さんが扱う”ファンド・オブ・ファンズ”タイプのアクティブファンドにて「さわかみファンド」を組み入れていないのは、現状「かいたくファンド」だけなので、もし組み入れをやめたら2本目ということですね。

・「セゾン資産形成の達人ファンド」はオポチュニティファンドやT・ロウ・プライスやスパークス等、他の直販投信さんと比較すると独自色が結構強い感じになっておりましたので、「さわかみファンド」が抜ければ、さらに独自色が強くなりそうですね。

・そういえば、ありがとう投信さんも「キャピタル・インターナショナル・USグロースアンドインカム・ファンド」の新規組み入れを発表されました。こちらは直販投信に組入れられるのは初めてになります。

・が、このファンドについては日本で初めてというわけではなく、すでに個別に販売されているようです。例えば下記レポート等を見る限りは同じファンドと思われます。

月次レポート(2011年10月31日現在)

・運用成績を見るとベンチマーク(S&P500)に結構負けているので、なぜこれを選んだのか個人的には少し疑問符がありますが。

・ただ、信託報酬料は個別に買うと1.755%となっているのが1.0%になっているので、公募投信のまま組み入れということではないようです。

・なにはともあれ、各直販ファンドさんには独自色を出すことが必要と思っておりますので、よい話だとは思います。

・少し話がそれてしまいましたが、今日はこの辺にて。

ではでは


【セゾン投信】 「セゾン資産形成の達人ファンド」の日本株部分はどうなった?~その後

2011年09月26日 22時36分24秒 | セゾン投信

・皆様ご機嫌いかがでしょうか。あびねーゆです。今日は「セゾン資産形成の達人ファンド」のお話です。

・達人ファンドの日本株部分の新規組み入れファンドについて、前々回のエントリーで「ひふみファンド」と予想しておりましたが、見事に外してしまったようです。。。。ありゃーー。

・というわけで新規組み入れファンドは、スパークス・アセット・マネジメントさんが運用する

「スパークス・長期厳選・日本株ファンド<適格機関投資家限定>」

でした。

ロイター通信より配信されております。

セゾン投信がスパークスの日本株ファンドを投資対象に、資金流入は堅調(ロイター)

・ロイターさんの記事によると

”長期的な視点で企業の財務状況やビジネスの安全性などの分析を行った上で、今後グローバルで活躍が期待できる20程度の銘柄に集中投資を行うファンド”

ということなので、文字通り集中投資を行うファンドのようです。

・スパークスさんのHPを見ると、同じような内容が「スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)」のところに書いてあるので、これと同じようなファンドになるんでしょうかね。

・詳細については、また公表されると思うので、しばらくWatchしてみたいと思います。

ではでは

<追伸>さわかみファンドと入替えになるんでしょうか?


【セゾン投信】 「セゾン資産形成の達人ファンド」の日本株部分はどうなった?

2011年09月16日 11時54分17秒 | セゾン投信

・皆様ご機嫌いかがでしょうか。あびねーゆです。今日は久しぶりにセゾン投信の達人ファンドのお話です。

・「セゾン資産形成の達人ファンド」の日本株部分につきましては、昨年春に「スパークス・集中投資・日本株ファンドS」、秋には「コモンズ30ファンド」が加わり、現在は「さわかみファンド」と「TMA長期投資」と合せて四つのファンドが組み入れられております。 

・で、スパークスとコモンズを加えた分、さわかみファンドを売却して全体に対する日本株部分の比率が変わらないように調整がずっと行われておりましたが、ここ数ヶ月さわかみファンドの売却が止まっており、なんとなく四つでバランスをとっているように見えましたので、日本株部分の組み替えは一旦終了かと思っておりました。

<2010年2月末>(スパークス組み入れ開始前)
さわかみファンド18.1%
TMA長期投資ファンド<適格機関投資家限定> 3.1%

<2011年8月末>(直近の割合)
さわかみファンド 4.8%
TMA長期投資ファンド<適格機関投資家限定> 2.7%
スパークス・集中投資・日本株ファンドS 4.8%
コモンズ30ファンド<適格機関投資家用>  6.4%

注)%はファンド全体に対する割合です。

・ところがです。最新の月次レポートにてなーんと以下の発表がありました。

「なお、9 月より、国内株式を対象に投資を行うファンドの組入れを開始する予定としております。当ファンドの組み入れにより、日本株式への投資部分における新たな投資機会を獲得すると共にコストを抑制することで、運用成果の向上に繋がるものと考えております。」

・なんと9月から第5のファンドが加わるようです。私の予想では、ずばり「ひふみファンド」が加わるのではないかと思います。つまり草食投資隊集結です。きっと。(はずれたらごめんなさい)

・そして、コスト抑制という言葉が出ているので、今度こそ「さわかみファンド」と総入れ替えになるのではと思います。信託報酬料が一番高いはずですので。それが完了すれば、一旦、日本株部分の変更はおしまいですかね。

・ということで来月の動きを注目しておきたいと思います。

ではでは


【セゾン投信】 続続セミナー「トップマネージャーが語る欧州企業の魅力」に参加してきました

2011年06月03日 21時31分49秒 | セゾン投信
皆様ご機嫌いかがでしょうか。あびねーゆです。

前々回及び前回のエントリーの続きです。パネルディスカッションの様子をお届けします。これで最後になります。

●第二部 パネルディスカッション/質疑応答
コーディネーター:コムジェストの山本さん
パネリスト:中野さんとアルノーさん 

まずはパネリストの質問から
⇒★が質問になります。

★質問(山本さん):昨年5月にギリシャ問題がでたが、また(今年の)5月に浮上してきた。投資家にとって、海外株式投資については為替リスクもある。悲観的な株式市場の見通しについてお聞きしたい?。株式についてはアルノー氏。為替については中野氏にご解答いただきたい。

◆アルノー氏:
・ヨーロッパの株価水準(PER)は割安。関心ごとなっているのは財政赤字問題。

・ギリシャは具体的な交渉がはじまっており、ポルトガル、アイルランドも赤字だが、2012-4年の間に返済をする必要がある。

・国内的には厳しく、増税や、IMFからの繋ぎ融資やヨーロッパの救済機関から5000億ユーロの融資があり、今まで借り入れた残高を長い期間で返済させてもらうことになる。

・これらの国のサイズを繰り返すが、ギリシャ・ポルトガル・アイルランドで(EU圏の)GDPの2.5%、ドイツ・フランス・イタリヤ・オランダはGDPの70%を占めており、4つの国々は強いポジションにいる。これらの国が支えて、借り換えができるようになる。

・割安株を狙うにはいい時期

◆中野氏:
・ここ3~4年で日本の投資家は強い円に苦しんだ。為替の影響は大きかった。

・セゾンの二つのファンドの基準価格は為替で2割へこんでいる。完璧に為替の評価損であり、運用そのものの影響は取り返している。

・リーマンショック前の為替については、ユーロの値段は馬鹿みたいな値段(高い)と思いながら運用していた。そのためちびりちびりと資金を振り向けていた。あるべきところは120円ぐらいと思っていた。

・ユーロ安の恩恵はドイツへ。ヨーロッパには追い風であり、日本人にとっては(為替は)十分投資して気持ちよいゾーンにある。為替については基本考えないが、今はいい環境。

・ユーロリスクについての考え方

・ユーロ発足当初、ドイツ人に講演を依頼した。

・当時、日本人はユーロに懐疑的だった。しかし、ドイツ人はユーロはヨーロッパ人の夢、統一はヨーロッパ人の強い思い、と言い切った。

・不合理や非効率を超えて歴史は動く。

・今回、悲観的に見るとヨーロッパは崩壊に見えるが、結局は、ヨーロッパ人は価値を持って守ろうとする。ヨーロッパの進化の過程である。


ここからは会場からの質問になります。

★質問:コムジェストは30銘柄程度からなるアクティブファンドだが、市場が効率的であるのなら、財政不安等がなくなればアクティブもインデックスも上がる。どう差別化するのか?。

◆アルノー氏:
・ヨーロッパでの22年の運用経験として、インデックスに3.5%の付加価値をつけてきた。

・(私たちの投資対象の)PERの成長は年率+11%であり、株価がそれについてきている。

・ベンチマークはどれをとっても6~7%程度。市場よりも高い成長い率を維持した結果、パフォーマンスも付加した。

★(ここで山本さんが追加質問):市場が効率的なら付加価値の機会は無い?。そこをなぜとれるのか、長期投資をしているからか?。

◆アルノー氏:
・市場が効率的であれば、市場は織り込み済みであるとあるが、短期的な懸念は市場は常に持っている。

・例えばロレアル、当時は(PERが)25倍程度であったが、当時のPERで100倍まで買ってよしとしていた。市場は潜在的なビジネス展開力など市場はまったく評価してなかった。低かったと言える。

・もちろんロレアルの過去を語ることは簡単。私たちの毎日の仕事は、明日以降のロレアルを探すことであり、それを妥当な水準で組み入れることである。

・もうひとつの例としてエシロール。1992年からフォローしているが、四半期ごとの経営陣との面談や工場見学を行っている。台湾やインドの工場も見学した。このような会社をいかに発掘しフォローするかが指名である。

・理論はさておいて、成長企業の評価はきわめて非効率であり、ただその非効率を発見するには大きな労力が必要である。

◆山本さん:(まとめると)市場は非効率なこともある。丹念な調査や長期的な価値(成長)をはかり投資しているということであるということである。

◆中野さん:

・セゾンに2つのファンドがある理由。

・チャールズ・エリスはバイブルであり、ひとつの真実。

・多くの皆さんにとっては、インデックスでいけば自然体で財産形成ができる。

・しかし、すべての投資がインデックスになれば、すべて(投資としては)死んでしまう。アクティブ運用は夢や希望をのせて、効率性を乗り越える楽しさがある。

・集中投資は、その範囲で行けば市場効率をこえられる。

・そこに共感できたら、わくわくできるし、結果が市場平均並みでも悔しくはない。


★通貨としてのユーロに楽観的でしたが、ユーロについては、金融と財政がリンクしていないとか、政治的にはもたないのではないか?といった懸念があり、今朝の日経にデビッド・マーシュが2-3年ぐらいしか体制がもたないと書いた記事もあった。そのへんはどうお考えか?

◆アルノー氏:
・ポイントは、今非常に大事な時期に来ている。

・ドイツなどの強い国が結束し、アイルランドなどの弱い国が強い国を見習えば支援すると言っている。

・ドイツの伝統はECBに引継がれ、慎重で伝統的な対策が採られる。

・そろそろ金利引き上げかも(チャンスかも)?。

・ヨーロッパについては、だめになると言うより各責任部署が動いている。連帯を強くしている。

ここで質問者の方が、その回答じゃ納得できないとおっしゃる場面もありましたが、山本さんが後で個別でご説明ということで次の質問に。
⇒私個人的には、コムジェストの運用スタイルはタイミングは見ないので、ユーロがどうなろうがあまり気にしてない気がするのですがどうなんでしょうね。しかし、日経の記事を引き合いに出されてもという気がしました(私は日経は一切見ないので。。。)


★質問:コムジェストの運用スタイルの付加価値とはどのような内容なのか。それはアセットアロケーションに基づくのか。銘柄選択に基づくのか?

◆アルノー氏:
・銘柄選択を主体としておりそれが効果となっている。私たちはマーケットタイミングも見ない。

★質問:
グロース志向かバリュー志向か?

◆アルノー氏:
・答えは難しい。どちらかと言えばバリュー。

・ユニバース管理で、市場平均を超える会社が妥当な株価なら組み入れる。

・株価が妥当でなければ3~5年も待って買うことがある。忍耐力や自己規律も重んじている。
⇒忍耐力や自己規律を重んじるところが、これまたバフェットウェイ?ですね。


★質問:ヨーロッパには国際的な企業があるということだが、その他市場から見れば衰退している。ヨーロッパだけにしていると、チャンスを逃していることにならないか?。

◆アルノー氏:

・ヨーロッパのみに焦点をあてているが、新興国、日本、アメリカ、グローバルにでも運用している。

・銘柄選択には、二つの調査、"広い調査"と"深い調査"があり、このバランスがどうするかが必要である・

・ファンダメンタルの調査のため、地域で会社を区切ってチームを分けそれぞれ専門的に活動している。社内では意見交換もしている。

・チーム別で見ても9-10%の伸び。同じような成果を求め、それぞれで同じような結果が出ている。

◆中野氏:
・アルノーさんは、ヨーロッパに強みがある。

・一番大事なのは一つだけに振り向けるのではなく、大きな成長のメインストリームにのっていくということが大事。

・(ヨーロッパファンドには)ヨーロッパをおまかせしているだけである。

これで終了になります。

途中ユーロの行く末について?話が盛り上がり後で説明となっておりましたが、終了後に中野社長がその方のフォローをされていたのが印象的でした。
※たぶんその方だったと思います。間違ってたらごめんなさい。

かなり長くなりましたが、ここまでお読みいただきまして大変ありがとうございます。

コムジェストのヨーロッパファンドについてはこのエントリーでも取り上げておりますので、よろしければご覧ください。二つ併せればもう少し理解が深まるのではと思います。

ではでは。



【セゾン投信】 続セミナー「トップマネージャーが語る欧州企業の魅力」に参加してきました

2011年06月02日 23時54分50秒 | セゾン投信
皆様ご機嫌いかがでしょうか。あびねーゆです。

前回のエントリーの続きです。
※最近ぎっくり腰になったせいでかなり前回と時間が空いてしまいました。。。。
※"⇒"は補足や私のコメントです

●第二部 「欧州株の魅力」コムジェストのアルノーさん

まず最初に東日本大震災に対するお見舞いの言葉を頂きました。大変ありがとうございます。そしていよいよ講演開始です。コムジェストさんの講演内容については、小さくて綺麗な資料本が配られておりました。その本の内容もくわえてお伝えします。

<長期投資とは何かについて>

・まず、ショートターム(短期投資)とは、株価そのものを追い求めていて、欲望や恐怖心にあおられている。短期的な投資行動。

・コムジェストの長期投資は短期投資とは違う。企業の収益力や、長期的に持続可能なものに投資を行っている。


<コムジェストの投資哲学(クオリティ・グロース・インベストメント)について>

◆コムジェストの信念:企業の収益力が成長を生む。優れた投資収益は長期間にわたり持続的に平均以上の利益成長ができる企業によって創手されると考える。

◆コムジェストの目標:厳格な選別基準により卓越した企業を選別し、集中したポートフォレオを構築する事で、5年以上の間で安定した一株利益の二桁成長をめざす。運用成績は時間と共にポートフォリオ全体の一株利益の成長に収斂すると考える。
⇒ウォーレン・バフェットの有名な言葉と同じ考えですね。まさにバフォット・ウェイです。

◆コムジェストの一貫性:投資家に優れた運用成績をもたらす為に一貫した投資哲学・投資アプローチを20年以上守っている。
・(コムジェストヨーロッパファンドの)投資対象としては30銘柄程度。30銘柄は成長力のあるものに厳選している。
⇒優れた銘柄に集中投資。コムジェストの特徴の一つですね。


<持続的な高い競争優位性のある欧州企業の例>

・エシロール・インターナショナル(フランス)を(資料に)取り上げている。この会社は33%のシェアを持ち、HOYAの4倍程度の純資産額である。
⇒エシロールは世界最大手の総合眼鏡レンズ事業メーカーになります。

・私達は1999年からポートフォリオへ組入れているが、年率の収益率は16%の成長である。(グラフを見ると)収益トレンドと株価トレンドは長期的には収斂している。しかし、短期的には相関性が低いところがある。長期投資が必要な理由の一つ。
⇒資料のグラフでは、右肩上がりの収益トレンドに対して、株価が上下しながらも収斂している様子が読み取れました。なるほど。


<コムジェストの投資アプローチ>

・いい会社を見つけるのは難しい。我々は二つのアプローチを取っている。

・一つ目は持続的な高い成長に焦点をあてている。ヨーロッパは成熟経済なので、大きくダイナミックな市場を狙っている会社等に焦点。

・二つ目はユニークな差別化された商品やサービスをもっている企業。そう企業は価格決定力が強い。

・こういう企業に投資を行っている。


<なぜ欧州企業に投資するか?>

◆地域の特異性により培われた独自のノウハウ:高級品(革製品とか)、ケータリングサービス、化粧品など。

◆国際的な企業:国内市場の規模が小さいので成長の機会を獲得するために早い時期から海外に進出。
⇒トップ600社は半分以上がヨーロッパ以外で売上げ。

◆新興国での先行者利得:隣の東欧や中東、アフリカそれに加えてラテンアメリカにもつながりがあり厳しい時期であっても現地での存在が維持される。
⇒新興国はヨーロッパの植民地だった過去があるため、フランス⇒アフリカ、スペイン⇒ラテンアメリカ等のつながりがある。

◆新興国の中間所得層の成長恩恵を強く受ける(特に消費関連のハイネケン、ロレアル、ダノン、ルイ・ヴィトン(LVMH)など)
⇒(新興国等は)所得増により冷蔵庫やルイ・ヴィトンのバッグを買う。60~100のブランドが展開。

◆強いユーロ通貨は相対的に欧州権が固く結ばれていることを示している。
⇒ギリシャやアイルランドが注目されているが、小さい国と認識して欲しい。

◆欧州企業の株式は割安であると考えている(コムジェストの欧州株式のポートフォリオは長期的な平均水準よりも20%割安な水準にある)

・インフレ懸念や財政赤字問題があるが、バフェットの言うように、投資家が心配なときは明く、投資家が楽観的なときは慎重に。


<メガトレンドの恩恵を受けられる投資先>

・注目の四つのメガトレンド。投資先企業としては、”ユニークな戦略”、”ユニークな商品”に注目。
⇒()内の%はポートフォリオ内に占める割合です。

◆トレンド1:"生活様式の西欧化の進展(30%)"
・ブランドが注目されている。物への欲求が高まるにつれブランド需要増。
・投資先:ダノン、ルイ・ヴィトン(LVMH)、ハイネケン、ローレル

◆トレンド2:"外部委託思考のビジネス -アウトソーシング(28%)"
・ビジネスのコアは自社で、周辺は専門会社へ(外部委託)。
・投資先:CAPITA、sodexo(フランス)、SECURITAS

◆トレンド3:"低コスト志向のビジネス(10%)"
・生活水準が低い国へ、物量やITにて低コストにて展開。
・投資先:H&M、JERONIMO MARTINS、iliαd

◆トレンド4:"人口の高齢化(27%)"
・過去20年間で、先進国は10年寿命増。100歳以上も増える。
・投資先:essiLOR、ノボルディスク、straumann

⇒4.5%はメガトレンドに属さない企業ということでしたので、つまりポートフォリオのほとんどはメガトレンドと予測したところに投資しているのですね。初めて知りました。すごい明確なビジョンです。。。

・コムジェストが投資する企業は成長性の高い市場の主要企業。企業成長率は世界GDP(の成長率)を上回る。ほとんどの企業はマーケットシェアを増やしている。
⇒市場成長率を上回っている。


<投資先企業の話>

◆ルイ・ヴィトン(LVMH):新興国の消費者の増加する購買力

・LVMHのMはシャンパンのモエ、Hはコニャックのヘネシーを表す。ブルガリを買収したり、エルメスへ資本参加したり、ブランド強化を実施中。

・新興国からの売り上げ増。

・ファッションと革製品(売上げの35%)について、2010年の推定では45%の顧客が新興国でその内50%以上がルイ・ヴィトンの顧客。

・ワインと蒸留酒(売上げの34%)について、2010年の推定では45%の顧客が新興国で特にコニャックのヘネシーの顧客。

・直近25年間、日本では毎年25%成長。

◆ノボ・ディスク(デンマーク):先進国の高齢化

・国際企業であり、世界のインシュリンの51%のマーケットシェア。

・米国・ヨーロッパ・中国で肥満増であり、特に中国では糖尿病患者の増加が時間の問題。中国の1/3が肥満(9000万人)。これが5年後に2億人へ。

・中国でのインシュリン収益率は71%。

◆インディテックス(スペイン)

・ZARAはユニクロやH&Mと同じファストファッション。
ZARAは傘下のアパレル企業の名前ですね。

・ファストファッション=市場ニーズに即座に対応できる独自モデル。

・ZARAのユニークな戦略:最新の流行を受け入れやすい価格設定で提供。
⇒市場としては大きい。中国・ラテンで大きな成長。

・過去に10年間年率16%の売上成長。

・スペインに一つの倉庫と物流設備をもつ生産と流通の集中モデル。

・スペインでの事業が全体の30%を占めるにも関わらず金融危機の中でも抵抗力を示した。

・アジアでの強い事業開発。中国人の好みを把握した商品展開(ZARA)。

◆ハイネケン(オランダ)

・世界で第3位のビール醸造のリーディングカンパニー。

・高級志向の恩恵:消費者はビールの消費は抑えつつも高級品を志向。
⇒高級品については業界No2のカールスバーグの2倍の規模。

・グループ全体の売上の内44%が新興国:中欧・アフリカ等の高成長市場で強い地位。
⇒つまり新興国でも恩恵を受けている。

・有力な現地ブランドを持つ事によって、国際的なプレミアムブランドのプラットフォームを作っている。過去20年間の構築。

・過去10年以上プレミアムブランドを背景に一貫した再投資を続けてきた。

◆ダノン(フランス)

・生乳製品の世界的リーダー(2番手の競合会社の3.5倍の規模)。ミネラルウォーターとベビーフードにおいても世界第2位の希望。

・急成長する食品分野で健康や栄養に特化した高付加価値製品を世界展開。

・強いブランド&すべてのビジネス領域での世界的リーダー。製品の革新が優れている&強いマーケティング力。

・コンセプトとしては健康を提供している。ヨーグルトのヤクルトのように機能性商品として提供。ベビーフードや病人向けの栄養剤も。

・現金創出力が高く(運転資金が少なくて住む)利益が2桁成長する魅力的な事業。

・新興国での売上げが全体の48%を占める。


<コムジェストポートフォリオの株価収益率(PER)は歴史的に見て極めて低い水準>

・平均値は20倍程度。今は16倍程度なので平均より20%程度安い。
⇒つまり買い時ということでしょう。。。

かなり長くなりましたが、第二部は以上になります。長くなりましたので質疑応答は次のエントリーにさせていただきます。ここまでお読みいただきまして大変お疲れ様でございました。まだまだ続きます。

ではでは。







【セゾン投信】 セミナー「トップマネージャーが語る欧州企業の魅力」に参加してきました

2011年05月22日 23時47分02秒 | セゾン投信
皆様ご機嫌いかがでしょうか。あびねーゆです。

5月18日(水)19:00 ~ 21:00にセゾン投信及び日本コムジェストの共催にて開催されましたセミナー「トップマネージャーが語る欧州企業の魅力」に参加してきました。

コムジェスト社の欧州株のトップファンドマネージャーであるアルノー・コッセラ氏を招いた緊急来日セミナーであります。参加者は50~60人ぐらいでしたでしょうか。私としましては久しぶりの大人数セミナーでした。

構成としましては、

第一部 講演
・「国際分散投資の有効性」 セゾン中野社長
・「欧州株の魅力」 アルノーさん

第二部 パネルディスカッション/質疑応答
・コーディネーター:コムジェストの山本さん
・パネリスト:中野さんとアルノーさん 

という内容でした。

以下、内容になります。
※⇒部は補足&私のコメントです。

●第一部 「国際分散投資の有効性」セゾン中野社長

・今日のセミナーはあわててセットしました。私は前座になりますので手短に。
⇒と言いつつ30分間熱弁をふるわれました。ほんと語りだすと熱い方です。

・コムジェストとは?。知る人ぞ知るエッジの効いたブティック型の投資会社。紹介するとしぶいと言われる。

・しぶいとは?。運用の短期化の中で愚直な運用が少なくなっていて、投機が広がっている。その中でコムジェストはロング(買い)だけであり、極めてトラディショナルな存在。そういうファンドを探すことがセゾンのミッションと思っている。

・セゾンの投資の達人ファンドの中でもコムジェストはポートフォリオの4割を占める。内容としてはヨーロッパとエマージングのファンドになる。

・コムジェストの運用は、相場は追わず投資対象となる会社のキャッシュフローや利益の源泉及び継続性、安定した成長基盤(安定的成長)を見ている。もうひとつは長期投資、会社が成長拡大する中に投資を行う。セゾンとも合致する理念。

・ここで国際分散投資の変遷について話をしたい。

・1987年から運用をやっており、外国債券の運用をやっていた。メインは国際分散投資。

・昔の国際分散投資は今と違う。違いを説明したい。

・1980年代後半、当時の日本株式はアメリカより大きく世界一であり、日経平均株価の最高値は39000円ぐらい。過大評価されていた。

・当時の国際分散投資といえば、日本・アメリカ・ヨーロッパだけであった。3極のみが投資先であり、運用も3つでポートフォリオを構成していた。

・3つは相関関係がなく(小さく)、どこがUPするかリサーチして、資産配分を決定していた。超過収益を得る為、どう配分するか考える事が仕事であった。これが1990年代前半まで。

・1989年にベルリンの壁が崩壊(これには現地でであえた)。その後、グローバリゼーション(冷戦の終結)が到来。

・グローバリゼーション以前は、日米欧で10億いかない人口(世界の1/5)であったが、そのあわせた経済規模は世界の8割であった。

・グローバリゼーションで変わった。世界は安い労働力を手にし、安いものを提供できるようになった。そして中国やインドの成長がはじまった。

・21世紀、それは第2幕に入った。中国人の収入は3000ドルを超え、購買を開始。

・それは、先進国の技術力・お金・サービス投資があって成り立つもの。そして先進国へリターンが返る。経済成長が地球全体で一体化して、安定化している。

・地球経済は安定した成長期に入った。セゾン投信の投資はそれを前提としている。

・グローバリゼーションは大河の流れ。よくばらずに地球経済に乗っていきましょう。

・一体成長が前提で、地球経済全体へ投資。セゾンはその前提でポートフォリオ(アセットアロケーション)を作っている。

・しかし、セゾンの資産形成の達人ファンドは、日本にバイアスをとっている。理由は、日本にはとてつもないバリューがあると考えていて、失われた20年をへて上がってきていると考えているから。今日はこの辺で。
⇒これは知りませんでした。そんな理由があったのですね。

・最後に、チャーリズ・エリスの敗者のゲームの考え方が、セゾンのポリシーの基本。ゆったりかまえてのんびりけしてあせらないことである。

久しぶりに中野社長の話をお聞きしましたが、本当にセゾンさんのスタンスというのはぶれがないですね。それどころか中野節にますます磨きがかかってきていると感じました。ここまででも大変長くなりましたのでエントリーを分けさせていただきます。次はやっと?コムジェストの話です。

ではでは。







【セゾン投信】 「セゾン資産形成の達人ファンド」に新たな動きが

2011年03月04日 12時40分08秒 | セゾン投信
2011年3月3日に発行された、「セゾン資産形成の達人ファンド 2月度月次レポート」にて、新たな動きが報告されました。

従来より投資対象候補であった、T.ロウ・プライス・大型グロース株式ファンドへの投資開始です。

今までは、T.ロウ・プライス・大型バリュー株式ファンドの方だけでしたが、バリュー株式ファンドの約半分を売却し、その資金すべてでグロース株式ファンドを購入したとの事です。

これで米国株は、中・小型株(オポチュニティファンド)と大型株(T.ロウ.プライス)の比率は変えずに、大型株部分をバリュー系とグロース系に分けた形となっております。

日本株についても、昨年から、中・小型株(スパークス)と大型株(コモンズ30)への投資が続いているので、地域分散&投資先対象分散の流れが、今後も続いていきそうな雰囲気ですね。

となると、現在、ヨーロッパとエマージングはコムジェストのファンドだけなので、そこがどうなっていくか、今後新規ファンドを組み入れて分散するのかどうか、注目しておきたいと思います。

昨年のセミナーでコムジェスト以上のファンドは現状無いと瀬下さんが言っていたとは思いますが。
※個人的にはコムジェストの比率は下げて欲しくないのです。。。