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藤原正彦「国家の品格」

2010年09月12日 09時07分51秒 | 小説
本日、藤原正彦「国家の品格」を読み終わりました。

「日本は世界で唯一の『情緒と形の文明』である。国際化という名のアメリカ化に踊らされてきた日本人は、この誇るべき『国柄』を長らく忘れてきた。『論理』と『合理性』頼みの『改革』では、社会の荒廃を食い止めることはできない。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神であり、『国家の品格』を取り戻すことである。すべての日本人に誇りと自信を与える画期的提言」

数年前の品格本の先駆けとなった一冊である。
著者は、数学者でありながら浅田二郎の二男と言う、サラブレットだ。
なぜ、急にこの本に手を伸ばしたかと言うと、先日来読み漁った倉本聰のエッセイの中で勧められていたからである。
200P弱の薄い作品の中に書かれる品格は、所謂、オヤジの極論である。
例えば、「グローバリズム」なんてアメリカを中心とした策略であり、日本は「伝統」を重んじて国作りを行わなければと。
会社は、株主のものではなく、そこで働く従業員のものだと。
要は、ライブドアやファンドなど金にあかして法の目を潜り抜ける手法ややたら株主主権を言い立てる人たちは、「下品」で「卑怯」だと。
どんな論理であれ、論理的に正しいからと徹底的に追及していくと、人間社会は必ず破たんに陥ると。論理だけではダメです。どの論理が正しく、間違っているかということでもありません。
と展開するのだが、その後の4つの理由がちと難しい・・・。
確かに正論であるが、その理由に対する対論がないような。
読解力の無い小生では、やはり、頑固オヤジの小言、愚痴のように聞こえてしまう。
まあ、200Pなんとか、読んでみたもののもう一度読み返さなくては、感想を書くのも難しい本であった。
なんとなく、売れたのは分かるが・・・。

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