FC piaZZista

”セールスマン”が結成したフットサルチーム「FC piaZZista」の軌跡とキャプテンの私生活。

百田尚樹「影法師」

2010年07月15日 21時03分46秒 | 小説
本日、百田尚樹「影法師」読みお終わりました。

「光があるから影ができるのか。影があるから光が生まれるのか。ここに、時代小説でなければ、書けない男たちがいる。父の遺骸を前にして泣く自分に『武士の子なら泣くなっ』と怒鳴った幼い少年の姿。作法も知らぬまま、ただ刀を合わせて刎頚の契りを交わした十四の秋。それから―竹馬の友・磯貝彦四郎の不遇の死を知った国家老・名倉彰蔵は、その死の真相を追う。おまえに何が起きた。おまえは何をした。おれに何ができたのか」

前作「モンスター」に続いて図書館から届いたのが、またしても大好きな作家百田尚樹。
毎回テーマが変わり、非常に興味をそそるが、今回は小生の大の苦手分野、時代小説。
まあ、大好きな百田氏なので食わず嫌いはイカンと読み進む。
何ページ目からだったろうか、完全に虜になった。
友情、愛情、恋愛、青春、正義、家族愛、親子の絆、男の戦い、政治、経済などどれだけのテーマが散りばめられていたのだろうか?
”竹馬の友”なるフレーズがずっしりと作品の中に鎮座し、内容を引き締める。
武士としての作法、武士としての生き様、武士としての心得。
男を感じずに何を感ず。
ここに、竹馬の友が絡み合い、主人公が大人へと成長していく。
新田開発を邪魔され、討ち合いになり、悪ものを刀で切るシーンなんかかっこよくて身震いした。
主人公が背後を取られ絶体絶命のピンチを風の如く疾走し、ケリを付けたサムライ。
謎のまま物語が進み、最後の数ページで影法師の正体が・・・。
自分を犠牲にしてまで人を生かすことをどれだけの人ができるのだろうか?
泣けた。

神田「うどん まるしん」

2010年07月15日 20時54分32秒 | うどん行脚
本日のうどんは、神田「うどん まるしん」です。

こうも暑いと何か冷たいものが食べたくなる。
その上、いつものように前日飲み過ぎでムカムカである。
ならば、頼りはぶっかけうどんだ。
少し立ち止まり考えると、歩いて1分のところに手打ちうどんの名店がある。
行ってみた。

店内は、カウンターに僅か6名位しか座れないので、並ぶかなと思ったが、すんなり入店できた。
ラッキー。
当然、ぶっかけうどんを注文したが、店主一人で切り盛りしているので、提供まで15分はかかる。
せっかちな人は、入店しては、駄目だ。
小生のようにゆったりと読書を楽しむ余裕がないと体と精神的に悪い。
読書の前に店内を観察していると耳に入ってきた音楽は、何故かブルース。
うどん屋で憂歌団を聞くとは思いもしなかった。
店主の趣味なのだろうか?
メニューの裏を見ると夜も営業しているのが、分かった。
しかも、激安である。
こりゃ、通わなきゃ。
そんなこんなしていると待望のぶっかけうどんが提供された。

ごはんと生卵は、サービスである。
これで、500円とは、サービス精神旺盛すぎる
通常の具は、ワケギ、ワカメ、おろし大根、揚げ玉、青さ海苔。

ほんと、500円が信じられない。
武蔵野うどんを思わせる極硬の麺の歯応えを感じ、ムンギュ、ムンギュと堪能する。
前回訪問時は、ツユが少し残念と思ったが、今回は、「昆布」と「いりこ」と「鰹節」とソーダ節」からしっかりとダシが取れており、最高であった。
失敗と成功が紙一重な程、繊細にダシを取っているのだろうか?
ツユに改良の余地があると思われるが、この味でこの値段は、驚愕である
全て食べ終わると、お行儀が悪いが止められない自己サイドメニュー。
猫まんまである。
サービスのご飯を丼にどぼり。

手首の返しを利かせ箸をグルグル回す。

見た目は悪いが、この旨さ、本物である。
500円で2度味わう至福。
止められません。