FC piaZZista

”セールスマン”が結成したフットサルチーム「FC piaZZista」の軌跡とキャプテンの私生活。

横山秀夫「出口のない海」

2008年10月18日 13時41分27秒 | 小説
本日、横山秀夫「出口のない海」を読み終わりました。

「最終兵器「回天」が意味すること。
戦争とは、青春とは――。
人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第2次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。命の重みとは、青春の哀しみとは――。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。
青春の哀しみとは、命の重みとは――
横山秀夫が描く「戦争」がここにある」

「永遠の0」に引き続いて戦争ものです。零戦も最後は特攻兵器。熊谷達也「群青に沈め 僕たちの特攻」で読んだ伏龍も特攻兵器。
そして、「回天」
これは、人間魚雷です。発射した瞬間から、前にしか進みません。敵艦に激突して終わり・・・。
こんな、残酷な兵器を作って戦争をしていた日本って問題です。
他にも「桜花」「震洋」などミサイル型、ボート型と多用な特攻兵器が考えられた・・・。

甲子園優勝投手である主人公が「回天」への搭乗を志願。
なぜ、志願したのか?
この謎が最後の主人公のセリフで明かされる。

「この残酷な兵器を後世に伝えたい・・・。」

実際、この兵器の実物が茨城のある公園に展示されているよう。

横山秀夫は、間違いなくこの残酷兵器を後世に伝えました。