『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

『みちしるべ』**横断車道(90)**<2018.5. Vol.100>

2018年07月02日 | 横断車道

横断車道―90―

かつて中学時代に、ある分野で全国的に有名だった教員に、世話になったことがある。小生は、その時代から、この恩師を敬愛してはいなかった。それは、お袋が学校に行った際、用件を済ませて帰り際に、お袋にも聞こえるように、「入歯なんて、そんなに高いものかね!」と、他の教員に言ったからである。特段、お袋に特別な想いを持っていたわけではないが、年子の兄弟子だくさんで、家系は苦しく、申し訳ない気持ちでいたのは事実である。歯医者に行く家計の順番も、なかなか来なかったのではあろう▼「坊主の説教、屁一つ。」という。彼はテレビやラジオにも出演し、様々な賞も受賞していたので、周囲はヨイショ一色であった。未だに、彼を知る人々は、一目置いている雰囲気ではある。ご本人も、学校で自らは「校長先生と教頭先生の次に偉い!」と豪語していた。が、小生は三年の時の担任の方が、よっぽど偉いと思っていた▼その恩師も60半ばで他界された。小生、そろそろ古稀が近くなった。まだ活躍中だった彼は、今の小生にとって、かなり若輩という事になる。そんな若輩者の悪口を叩くようでは、まだ修行不足だとは思ったりする▼さて、「暴走する安倍政権」というが、総理総裁の安倍晋三君、御年64才(2018/6現在)。年下のボンボン。長州の著名な家系で、岸信介(祖父)・佐藤栄作(叔父)・安倍晋太郎(父)という毛並ではあるが、出来の悪い政治屋だ。しかしながら、その肩書は庶民をして、敬服させているのではある▼今の政治屋の多くは、ニセ(二世)・ルパン(三世)である。地盤(後援会など)・看板(知名度)・鞄(お金)を引き継いだ、出来の悪いボンボン。世襲の跡継ぎがない時に、その秘書などの関係筋や省庁にコネの効く官僚がなる。頭は良いかもしれないが、良心の構造に問題▼選挙に行かない人の気持ちもわからないではない。選挙を棄権することに対して、与党あぶれの政治勢力から、批判されることが多い。では、選挙に行きたくなるような、政治の動きを模索しているかと言えば、甚だ成果が見えてこない▼その社会が肥大化すると、直接民主主義は難しい。どうしても間接民主主義(選挙で代議員を選ぶ)にならざるを得ない。肥大化した社会の中で、民主主義の道具であったはずの選挙が、形骸化してはいないか?暴力によるクーデターも革命も肯定はしない。それにしても、上げ足の取り合いみたいな選挙からは、そろそろ脱却すべきではなかろうか▼電車やバスに乗ったらスマホとにらめっこ。自動車や自転車を運転している間も、にらめっこ。歩いている時など、人を突き飛ばしても止めない、にらめっこ。社会が肥大化する中で、人々が画一化されるシステム。流行は真実ではない。なにが正しいのか自らの頭で、真相を見つめなければ、人類の未来はない。マスコミは当てにならない。政治家は特に心したいものだが。 (コラムX)

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