18号台風水害被災地でのボラ活動に参加して
山川 泰宏(甲陽園在住)
2013年9月中旬に日本列島を襲った、18号台風は予想もしない地域の河川を氾濫させて大きな被害を残し列島を駆け抜けて去りました。
京都市の有名観光地の渡月橋付近の豪雨災害の爪痕や土産物屋等の床上浸水被害など、近年にない自然災害の猛威は想定外と云えるのでしょうか、これも異常気象が引き起した現象なのでしょう。
京都府福知山市内の河川氾濫の豪雨災害の爪痕等々大きな被害は被災地に横たわる流木のなせる人的災害にも思えるような気がします。里山の荒廃は保水力の低下と樹木の伐採したままの荒れ果てた山林の姿が見えてきたのかもしれない。
多くのボランテアの人々が被災地にいち早く駆けつけ、高齢化した社会の中で、家屋の整理や清掃など取り残されようとした、被災された人々の為に奉仕しました。その各地域から、馳せ参じるボランテア活動の人々のニュースや、被災地の人々が安心感と安堵した笑顔で語る言葉。そして、災害から頑張ろうとした人々の勇気と希望の中で感じるのは、人々の共助の姿、喜びであると感じました。
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さて、その中の一市民として神戸市社会福祉協議会の水害被災地支援ボラバスの一員として参加する機会を得て多少、書き込んでみました。
実施日:2013(平成25)年9月29日(日) 集合8:00出発8:30~帰着20:00
支援地:滋賀県高島市社会福祉協議会との連携で鴨川流域の
堤防決壊水害被災地の泥出し作業等々
参加者:公募者を含め<総勢34名>
ボランテア公募者 22名
コープこうべ 4名
神戸市役所 4名
神戸市社協スタッフ 4名
総計34名はチャータした観光バスで現地に向かいました。集合場所で、今年の8月宮城県名取市閖上地区で開催の、お盆追悼行事にご一緒した疋田ご夫妻とお会いし、また、竹灯篭つくりでご一緒した、滝川中の先生とも久しぶりの対面でした。
高島市社会福祉協議会の担当者の社員の指示により、3班に分かれて被災地の泥だし、後始末等で活動をしました。
私を含む2班は総勢22名で地元市民の集会所と民家の住宅片付け。集会室は床上浸水の被害を受け、畳や床材ははぎとられ、床下の泥出しが数日前に、ボランテアの皆さまの支援で床下の乾燥中の状況でした。
しかし、集会所のそばを流れる生活用水排水路(横1.2メートル×高さ1.5メートル×長さ20メートル)は泥土で埋まり、地域の住宅地から集中排水も流れない状況で、参加者全員により、泥土の排出作業をさせていただきました。溜まった泥掻き後、生活排水が勢い良く流れる状況に、ほっとした安堵感、達成感がありました。
神戸市社会福祉協議会の他に、他の団体も参加していましたが、共に助け合う「共助」の姿に、支援を受けた被災地の人達の笑顔が、印象に残りました。
遥々、手弁当で参加して、被災地の一人一人、社会福祉協議会の皆さん、そして、ボラバスでご一緒できた仲間同士の助け合いと、交流の絆が災害被災地の中で芽生えた交流こそ大切にしたいものです。
さて、環境都市に住まいをする西宮住民とすれば、もう少し、自己中心の生活でなく、――自助・共助・公助――について、言葉でない経験と実践で学ぶ必要があるように感じます。
今、西宮市民は自己の遊びや学びには熱心であるが、その学びが市民生活の中に、何ら役立てられていないのではないのでしょうか?
高齢者から団塊世代へ、そして働き盛り世代から、子供たちへの継続のない文教都市・非核宣言都市・環境都市宣言が、言葉だけの一人歩きの情けない市政であると思えてなりません。
一人の高齢者が唱えても、現状の打破は困難です。その解決として訴えるのは世間の中を知ることです。今の西宮市住民は、小さき封建社会から外に出て学ぶべきでないのかと感じるのは自分だけなのでしょうか?
西宮在住の皆さまには、そのような人はいないと思いますが、もう少し、地域社会との交流に高齢者も関わってほしいと感じるのです。
本来ならば西宮市社会福祉協議会は、何らかの形で支援作りの担い手になってほしいものと思うのは私だけの感じでしょうか?
しかしながら、多くの人達が手を貸して被災地の人達を手助けする優しさがある限り、頼もしく思えたと信じる貴重な体験に感謝しています。後期高齢者ですが体力の続く限り参加したいと思います。
2013年9月29日
参加者の写真を転用させていただきました。
排水溝の泥出し処理
写真は<トム吉の災害支援活動ブログ>より
http://ameblo.jp/tomkichige/day-20130929.html