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佐伯周子ベーレンライター新シューベルト全集ピアノ完全全曲演奏会第22回2018.01.31(No.2542)

2018-01-30 22:50:36 | ピアニスト・佐伯周子

明日1月31日東京文化会館小ホール『佐伯周子シューベルト全曲演奏会第23回』当日券あります


  プレトークは、18:35 開始です。テーマは『シューベルトの循環ソナタの秘密』です。



史上初、ピアノソナタ第9番ホ長調 D459A + D506 が正しい楽章順で演奏される!


  この演奏会、最高の名曲=ピアノソナタ第20番イ長調D959「遺作」なことは誰の目にも誰の耳にも明らか。だが、『この機会を逃したら、生涯で2度と聴けない』のは、ピアノソナタ第9番ホ長調D459A+D506 であることは、私高本が断言する。「佐伯周子ベーレンライター新シューベルト全集に拠るピアノソロ曲完全全曲演奏会第23回にして、辿り着いた。
  実は、連続演奏会開始当初から、「最も聴きたい曲」の1つがこの曲であり、できれば第1回の ピアノソナタ第15番ハ長調D840「レリーク」に続いて第2回にも演奏して欲しかった曲である。それが、連続演奏会中ピアノソナタでは最後の会の登板となってしまった。なぜか?


ピアノソナタ第9番ホ長調D459A+D506 は「緩い循環ソナタ」であり、演奏が困難!


が直接の原因。

  1. 「濃い循環ソナタ」D760,D810,D959,D960


  2. 「緩い循環ソナタ」D87,D459A+D506,D667,D929,D934



  「濃い」曲は、聴き手の皆様に直截的に響く。「緩い」曲は相当な演奏技巧が無いと、聴き手の皆様に伝わり難い。弦楽四重奏曲変ホ長調D87 が「緩い循環ソナタ」と書いてある解説は見たことが無い。私高本の語学力の問題では無い、と思う。演奏でも「ライプツィヒ弦楽四重奏団」の演奏のみが「循環ソナタ」として解釈して演奏している、と推察される。(解説には掲載されていなかった)
  「緩い循環ソナタ」は、ピアノのペダル踏みっぱなし、とか、弦楽器にビブラートかけっぱなしにすると、全く「何が何だかわからない」になる。佐伯周子 と ライプツィヒ弦楽四重奏団 のように、『切れ抜群』の演奏でないと聴き手に伝わらない。


  「緩い循環ソナタ」の内、D929とD934を演奏経験した 佐伯周子 は、この曲を演奏出来る! と感じた。小森谷巧 & 渡部玄一 のお二人のお蔭様である! 「緩い循環ソナタ」は、主題間の相互関係が「丁寧の上にも丁寧」に作り上げないと、「さすらい人幻想曲」D760 のようには、聴き手に伝わらない。アーティキュレーションの統一などなど、細やかなポイントを明確に演奏できるようになった。  

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