ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ファジル・サイのコンサート in 博多

2014年10月15日 | レッスンメモ
昨晩はファジル・サイのコンサートに福岡まで出かけてきました。本当に素晴らしいコンサートでした。ファジル・サイの左手の凄さは、いつもCDを聴きながら感じていましたが、初めて実際に目の当たりにすると、これはもう本当にすごかったです。CDとは違う生演奏の醍醐味を味わいました。のっけからムソグルスキーの「展覧会の絵」で始まるコンサート。大音量と繊細なタッチのコントラストが素晴らしくて、まさに自由に、思うがままに弾いている演奏だと感じました。後半は自作の曲や、おなじみのジャズ風トルコ行進曲など、これもまた期待通りの素晴らしさでした。

コンサート全体を通して私が一番感動したのは、あのピアニッシモの音たち。これは正直言って意外な発見でした。いかにも男性的な強くて太い音、それに鍵盤の上を自在に駆け抜ける超絶技巧が特徴のピアニストという印象をもっていたのですが、ピアニッシモが素敵。まるで雲の上を走っているような繊細で優美なタッチでふんわりとした表情。もう何とも言えないくらい美しい、夢見心地の音でした。

演奏会終了後はCDを購入してサイン会に並びました。

素晴らしい演奏をありがとうという意味のごあいさつをしたら、優しい笑顔で「Thank you!」とお返事いただきました。やった
こちらがそのサイン。すっかりミーハー気分で帰ってまいりました(笑)


ところで世の中は狭いもの。昨夜一番驚いたのは、演奏会開始前にお隣の席から「うそっ!!」という大きな声がして、びっくりして振り向くと、そこには、なんと、作曲家の後藤ミカさんが! 事前の約束など何もなく、これがまったくの偶然だったのです。休憩時間にロビーでお知り合いの方にばったり出会うというのはよくあることですが、まさかお隣の席とは・・・。というわけで、ますますテンションあがって、忘れられない楽しい演奏会となったのでした。



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