ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

音符カードの活用

2013年11月28日 | レッスンメモ
譜読みのスピードを上げるためには色んな方法がありますね。私も教室であれこれ試していますが、今月は特に音符カードを使って譜読みの訓練をしています。

音符カードを使ってタイムを競って読ませるというのは定番ですが、今週私がやっているのは、カードをピアノの楽譜立てに並べてそれを読んでは弾いてみるという作業です。ドはドでもどこのド?、ヘ音記号とト音記号を交互に読んで行く練習です。カードだけを読むと結構速く読める子もピアノの鍵盤でその音を弾くとなると少し時間がかかるようです。楽譜を読むという作業とそれを鍵盤に移すという作業が切り離されているからです。楽譜をスラスラ読めるようになるだけではもちろん足らなくて、それを鍵盤に移してスラスラ弾けるようになるのが目的ですから、最終的には楽譜を速く正確に読んでそれをピアノに移す練習をしなければいけません。譜読みの訓練の最終段階のこの取り組み、大事だと思っています。

さらにもっと出来る子には、この音符の2度上、下、3度上、下とだんだん増やして脳を鍛えて音符と鍵盤を自由自在に頭の中で扱えるようになってもらいます。

こういう地道な基礎訓練を繰り返して、その上で、たくさんたくさん曲を弾けるようになって欲しいと思います。読譜力という基礎の力を早いうちからしっかり身につけておけば、新しい曲に向かうときにいわゆる「作業」に費やす時間を大幅に短縮できます。読譜に苦労して必要以上の時間をかけると、曲の解釈や表現方法など高度で楽しい練習に十分時間をかけることができにくくなってしまうのです。結果、音楽を楽しむところまで行きつかなかったり、弾ける曲が少なくなってしまいがちです。美しい音楽を紡ぎだすための、もっと楽しいレッスンに、もっとたくさんの時間をかけられるように、まずは、こんな訓練、あんな訓練というのが必要になるのですね。

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コメント (2)
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