ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

日フィル・小川典子

2012年02月15日 | コンサート
昨晩は、日フィルのコンサートに出かけました。今回はピアニストの小川典子さんをソリストに迎えての公演。昨夜の公演はプログラムが素敵でした。スメタナの交響詩「モルダウ」、ベートヴェンのピアノ協奏曲5番「皇帝」そして、休憩を挟んでドヴォルザークの交響曲第8番!  あり得ないくらい私にとっては嬉しいプログラム。全部ものすごくお気に入りの名曲ばかりだったからです。

学校の音楽の時間のCD鑑賞に出てくるような名曲ばかりです。私は昔から名曲と名のつく曲は、その名の通り素晴らしいからそうなったのだと確信しているので、名曲シリーズ大好きです。

小川典子さん。私の大好きなピアニストの一人。10年くらい前に彼女のドビュッシーのCDを初めて聴いた時からのファンです。彼女のドビュッシーは本当に素晴らしくて、繊細かつ大胆な弾きぶりに魅了されていました。その後、他の曲の演奏をCDで聴いたり、評論家のコメントを読んだりして、かなりのビルトゥオーゾでもあるということを知り、今回のベートーヴェンでは彼女のそういう一面についても期待していました。彼女の演奏を生で聴くのは初めてだったので、始まる前からワクワクドキドキ。真っ赤なドレスに身をまとった彼女がステージに現れた時は思わず夢中で拍手してしまいました。

ベートーヴェンの弾き始め、最初から私たちの方向にストレートに突き刺さるような強烈さを持って音が真っ直ぐ飛び込んできました。「この音で弾く!」という強い意志をここまではっきり現わして演奏するなんて、スゴイ。彼女の演奏スタイルは、音だけでなく、フレーズの閉じ方、始め方、音の配分などなど、全てにかっちりした音楽が感じられました。整理整頓された楽譜の解釈とゆるぎないテクニック(まさにビルトゥオーゾ)それに明確な意思を持っての演奏でした。本当に素晴らしかったです。

大友直人さんの指揮による日フィルの演奏も手堅くまとめてあってとても心地よいオケでした。う~ん、行って良かった。楽しかったし勉強になったし、本当に満足な夜となりました。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする