ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

学んで、教える

2010年03月06日 | レッスンメモ
私は、ピアノの先生とピアニストという二つの立場をどちらも情熱をかけてやっています。

私は不器用で、のみ込みも悪く、もちろん天才じゃないので、人の2倍以上の時間と努力が必要です。でも、そうやって、やっとの思いをして克服したものは、教える立場になった時にとても役に立ちます。

なんの問題もなくすんなり弾けた人より、弾けないことへの苦労や問題点が把握しやすくなると思います。生徒のどこが問題でうまくできないのか、そのための解決策には、どれがいいかなど、自分が通ってきた道を利用できます。弾けなかったことを、努力して工夫して弾けるようになったからこそ、生徒に教えられることがあります。若い頃から難曲をスラスラ弾ける神童とか天才肌の人の中には、他人がどうしてうまく弾けないのかがよくわからないということもあるようです。

勉強していくうちに、問題点がでてきて、それを克服するために、さらに勉強する。そして、それを乗り越え、極意をつかんだ時、今度はそれを生徒に伝えていけるのです。秘密兵器の伝授、マジックパウダーをかけることができるようになります。生徒のレッスンからも問題点をみつけたり、いっしょにやっているうちに、自分の経験と照らし合わせて解決策を探すことができます。

私自身、今でも自分が生徒として色んな先生からレッスンを受けて勉強しています。コンサート活動を続けるということは、つまり学び続けるということです。そして、そこで学んだものを自分の生徒に教える時に大いに役立てる。この相互作用を繰り返して、私も生徒もみんなが少しでも思い通りにピアノを弾きこなせるようになっていく、これが私の願いです。

ピアノを教える事とコンサート活動の両方、これは私にとって切り離すことのできない重要なものです。

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コメント
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