ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ピアノの調律

2009年08月28日 | レッスンメモ
昨日はピアノを調律、整調してもらいました。我が家には2台のグランドピアノがあります。1台はニューヨークに住んでいた時に購入したスタインウェイのモデルBです。もう1台は6年前にこちらで購入した中古のヤマハC-7です。

そもそも楽器演奏者の中で、自分で自分の楽器を調律できないのはピアニストだけ、と言われていて、ほとんどすべてのピアニストがピアノの調律を調律師さんに任せています。そのくせ、調律の仕方によってピアノの音色というのは驚くほど変化しますので、ピアニストの好みによって、ああでもない、こうでもない、と無理な注文をつけて調律師さんを困らせてばかりいるのが私たちピアニストなのです。ずい分身勝手な話で、調律師さんには申し訳ないといつも思っていますが、息のぴったり合う調律師さんと出会うことによって、この調律という作業の奥深さや、楽しさに気付くようになります。

ピアノの鍵盤からハンマーまでを取り外して、床に置いた写真です。


取り外した後の本体の方はこうなっています。


88個の鍵盤に対応した88個のハンマーがピアノ線を叩いて音が出る、という仕組みですね。


見るからに複雑な構造をした部品が、ところ狭しと並んでいて、とても自分で触ってみようという気にはなれません。やっぱりこれは熟練したプロでなければ、というお仕事です。

私の場合、調律をお願いするのは大体、年に2~3回です。それとは別に、ピアノ線が切れてしまうというような突発的なトラブル対応をお願いすることもあります。

ピアノを大切にするには、しっかり弾いてならしてあげて、そのあとのメインテナンス、ケアをしっかりすることです。調律代というのは決して安くはないのですが、このピアノはとても気に入っているので末長く大事に使って行きたいと思っています。
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