ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ピアノの楽しさを伝えたい

2009年07月04日 | レッスンメモ
ピアノという楽器は、音を出す最終的な行為は、指で鍵盤を押す?ことです。そして、そこから出てくる音にものすごく違いがでてきます。

これは、ピアノ自体の音も関係してきますが、~さんの音というものがあります。先日、クライバーン国際コンクールで、優勝した辻井さんの音は、とてもきらびやかで美しい音・・・という具合にそれぞれがだす音にその人の音があります。

音の一音だけをいろんな弾きかたをして、音色の違いを感じさせることも大切だと、最近特に感じています。

ピアノ曲は、一つの旋律ではなく、多声で複雑で音符の数も多いため、それをそのまま押すだけでも一苦労です。楽譜を見る作業は、指揮者の次に多いのではないでしょうか。これだから、タイプライター的にピアノを弾くことになり、音楽の美しさや楽しさを感じることが、できなくなります。

特に、発展途上の子供の生徒さんには、この傾向が強くなるようです。先に進みたい、あるいは、私も先に進ませたいという欲求もあり、つい大切なことを後回しにする時がありますが、それが重なると、音楽の楽しさを忘れ、譜読みにばかりとらわれて、面白くなくなるようです。

そんな時は、時々工夫をしなければなりませんね。この工夫がそれぞれの生徒さんによって、うまく効く時とそうでない時と、個性によって違います。最近、そのことでたくさん、考えていますが、いつも試行錯誤ですね。

そして、音色のことまでとなると、なかなか進めないのですが、時には、深く、時にはさっさと進む、このバランスが大切かな?と思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする